強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

映画「孤狼の血」ネタバレ感想

非実在ヤクザが好きなので観てきました。原作は未読・ネタバレありの感想です。

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事前プロモーションをちらっと見た感じでは仁義なき戦いの路線を推してたので、てっきりヤクザヤクザヤクザそしてヤクザな作品かと思いきやかなりミステリ色の強い話でした。バイオレンスノワールを予想してたらクライムサスペンスでした、みたいな。小指が吹っ飛び乱舞したり血しぶきが桜吹雪のごとく舞い散ったりするのを期待して行ったので、肩すかしくらった感は否めないですが、ちゃんとよくできててちゃんと面白かったです。観終わった後、これは絶対に原作が面白いやつだし、面白い原作を丁寧に実写化した面白さだなあと思いました。これ、任侠ものというより社会派の警察ものでは?と思ってぐぐったら原作は警察小説のカテゴリなんですね。納得。もっと中身に即したプロモーションをした方が良いのではと一瞬思いましたが、そうすると生首とか豚の糞とかで脱落しちゃう人が出るのでこの売り方しかないんだろうなあ。ちなみに地元のシネコンで観たら両隣ともわたしの親より年上世代の結構なおじいちゃんだし、全体的におっさんとおじいちゃんで埋まってておお!と思ったんですけど、おじいちゃん二人とも寝てるかトイレ行ってるかだった。うーん。二人とも予告の時点で入眠してたので世の映画館は孤狼の血に限っては予告短くするか省略してあげてほしい。面白いものを作って、それを面白がれる人のところにきちんと届かせるのって難しいですね。
警察ものといいましたが、警察サイドがガミさん(役所広司)と日岡くん(松坂桃李)のメインコンビ以外は抑えめなのに対して、ヤクザサイドはヤクザの乙女ゲーかな!?ってぐらい渋くてかっこいいのから若くてかわいいのまで取り揃えられていました。観れば必ず誰か一人は推しヤクザが見つかると思います。わたしの好きぴは断然一之瀬さん(江口洋介)だよ♡


日岡くん(松坂桃李
居るな、と思うことはあってもあんまり今まできちんと観たことなかったんですけど、今回観てこの人なんでもできるなって思いました。演技の幅が広いというより、作中世界で無色透明な存在としてあることができるというか。wiki見たらラインハルトやったことあるんだ…えええ…。ちなみに作中、一番ハラハラしたのは死体掘り返すとこでもガミさんが去ってくとこでも真珠取り出すとこでもなく、日岡くんがスクラップブックを人ごみの中で丸裸のまま持っていたところです。いつ引ったくられるかとすごいハラハラした。

尾谷組の鉄砲玉・永川さん(中村倫也
最近観る作品観る作品にいる。かわいげのあるかわいくない奴をやらせたら天才かと思う。ホリデイラブ・わたるんのDVシーンでも思ったんですけど、暴力役多い割に、パンチ軽いですよね!?猫パンチか。崖っぷちホテルの厨房組が今わたしの中でめちゃくちゃ萌えなんですけどはやくえぐはる結婚して江口さんの猫パンチを華麗にかわしたハルちゃんのおたまアタックにKOされてほしい。

ここからはデメキンキャスト。3人も出てるしもうみんなかわいいんじゃ~!

梨子ママの彼ぴ・柳田(田中偉登)
全世界満場一致でわんこかわいい系にカテゴライズされる人だと思うんですけど、今回もすごいわんこだしベッドの上の土佐犬だし犬の鳴きマネまでしちゃうしでかわいすぎる…しんでしまう…と思ったら本当に死んだし本当に犬死だった。坊主頭が男子テニスのジョコビッチみたいにみっちり詰まってる感あってすごい触りたい。

五十子会故人・金村(黒石高大
写真と死体だけで出番終わりか?とハラハラしたら一瞬だけどちゃんと生きて動いてるシーンあってよかったです。ギョロ目好きなのでやっぱりこの人の顔、好き~!

養豚場の息子・善川大輝(岩永ジョーイ)
シャブキメてるみたいな目をしてるなと思ったら本当にシャブキメてる目という伏線だった。すごいな。シャブキメてるみたいな目をしてくださいって一度も言われることないまま役者人生を終える俳優の方が圧倒的に多いと思うんですけど、ジョーイくん、少なくともあと5回は言われそう。平成生まれのアメリカ育ちのはずなのに、昭和の地方の男子が着てたロゴ入りトレーナーがこんなに似合ってしまうの、どういうことなの。