強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

映画「虹色デイズ」完成披露試写会&ネタバレ感想

完成披露で観てきました。無銭で観せてもらった時は公開までにちゃんと感想を書く、というルールを己に課してるんですけども、もともと感想必須のレビューサイトの枠で当たったのでそっちで感想書いちゃったらどうにも同じこと2回書く気になれないまま当日になってしまったのでマルチポストしちゃいます。以下、ネタバレ感想です。文が超よそゆきです。

 

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ぴあ映画生活さんに完成披露試写会にご招待いただき一足先に観てきました。
観終わった瞬間、楽しかった!!と声に出そうになりました。最初から最後までとにかく楽しくてみんなかわいい!物語としてはなっちゃん佐野玲於)が小早川さん(吉川愛)に想いを伝えるまで、そしてまりっぺ恒松祐里)がまっつん(中川大志)に向き合うまでを丁寧に追ったのみで、特に事件が起こるわけでもそれを解決するわけでもない、ひたすらに仲良し四人組の日常=デイズが綴られるのですが、ただそれだけがなんでこんなに楽しいんでしょうか。119分のどの10秒を切り取っても楽しい、最初から最後までニコニコが止まらない作品でした。
なっちゃん、まっつん、恵ちゃん(横浜流星)、つよぽん高杉真宙)。四人それぞれタイプの違う「顔が良い」面々が、その乾麺力を遺憾なく発揮してるだけでなく、容赦なく変顔をしてみたり、わちゃわちゃしたり。しかも四人ともお芝居が非常にうまい!ネットスラングまじりの大量のセリフを高速で掛け合っていくのですが、ほんのすこしのさじ加減で白けてしまいそうな内容なのにうまくテンポ良く回していて、監督が荒川アンダーブリッジの方と知って納得しました。
大人サイドの登場人物である田淵先生(滝藤賢一)、まーくん(山田裕貴)もとても良かったです。田淵先生がいかにも漫画なおもしろキャラなのに対し、仕事があり、家族があり、のまーくんは「大人」という異物としてこの世界に登場しますが、その眼差しはどこまでも優しい。一人だけゆっくりとした喋り方は、とめどなく話すまっつんたちの「今」っぽさを際立てていましたし、もうとっくに大人の側である自分にも、この世界が優しく守られていることが伝わってきて、あたたかい気持ちになりました。
自身も田んぼや畑がちらほらある地方都市で高校時代を過ごしましたので、自転車の範囲で友達とひたすらに喋って笑って過ごす放課後は懐かしくもあり、しかしそういったノスタルジーを感じる作品というよりは、今の高校生の日々に自分も混ぜてもらって一緒に笑いあえるような映画です。高校時代が遠くなってしまった大人でも、誰か一人でも好きなキャスト、気になるキャストがいれば目一杯楽しめる作品ですのでぜひ。


よそゆき文、ここまで。
面白かったです!限りなく環境映像に近い楽しさ。仔シャンシャンが木に登ったり、ごろごろしたり、ママパンダにじゃれついたりしてる動画って特に何も起きないですが永遠に見てられるじゃないですか、あれに近い。最初から最後までずっとみんなかわいくて脳みそ空っぽにして観れます。あとゲーム実況好きな人は特に楽しめそうって思いました。MSSPとかああいうやつ。
あんなに一世を風靡してたスイーツ映画が今全然振るわないみたいで、とな…も結構面白かったのに発表された興収見てひえってなりました。大人からはもうスイーツ多すぎ飽きたとか、難病もの多すぎ飽きたとかここ何年も聞き続けてるんですけど、でも去年までは親に連れられてプリキュアとかポケモンを観てたけど、中学生になって初めて自分のお小遣いで友達と一緒に映画館にきました!っていう年齢の女の子は毎年毎年50万人ぐらいいるわけじゃないですか。だから大人の「見飽きた」っていうのはあまり意味はないし、わたし自身初めて映画館で観た(らしい)作品のことは全く覚えてないけど、初めて自分のお金で映画を観た日のことは今もはっきり覚えているしきっと一生忘れないので、初めて自分で映画を観る子のために、各制作会社の人達には「キラキラ映画じゃありません*1」なんてだせーこと言わずに自信持って全力でキラキラ映画作って欲しいんですよね。なので女の子向けでありつつ、虹色デイズみたく新しい路線を目指したものには当たって欲しいんですけども…何が流行るかなんて世に出してみないとわかんないもんなああ。しかしここまで右肩下がりだと、もう10代の女の子のお金の使い道に映画館で映画を観ることは入っていないような気もする。わたしは誰もが向こう何十年も安泰だと思っていたひとつの娯楽がほんの2~3年で更地になったのをリアルタイムで見たので、映画だって滅びる時は一瞬で滅びると思うんですが、滅びられては困るので頑張ってほしいです。


なっちゃん佐野玲於
So Cuuuuuuuuuuuuuuuuute!!!さのれおが棒とかいう評をいくつか見かけて、いやいやいやさのれおはシュガーレスの頃から良かったやん!どこが棒だよ!!って瞬間的に腹立ったんですけど、よくよく思い返してみたらザム2の時にさのれおとZENくんうまなったよね、前やばかったのにねって友人と話した記憶があるのでもしかしたら過去にさかのぼって記憶を改ざんしているのかもしれない。自分の記憶が信用できなくてこわい。とりあえず虹色デイズのさのれおは棒じゃないしかわいいしいじらしいしおもしろいしいとおしいです。EXILE一族ってことで、HiGH&LOW摂取前のわたしのようにEXILE界は自分とは別のステージの世界だからと避けてしまうだろう人がまだまだいるだろうのはかなしいなあ。LDHはいいぞ。ジェネは俺たち向けのコンテンツだぞ。

まっつん(中川大志
福士蒼汰激似と言われてますし、実際前までは似てるなーと思ってたんですけど、顔が成長したのかもうあんまり似てなかった。完成披露の時はまだ未成年とかうそでしょ~~~?!まだ顔変わる年なので最終的に福士くんとは全然違う顔に落ち着きそう。演技うまいしトークうまいし、登壇者の中で一番しゃべりが巧く感じたんですけど、考えたら男性の中では最年少なんですよね…。タレント力って年齢じゃないんだなあ。なんの根拠もないですが、将来イケメン俳優兼タレントとして情報番組で料理コーナーもらってオリーブオイル回しかけてそうな気配がぷんぷんする。

恵ちゃん(横浜流星
作中ですごいいい子なのに相手がいなくてかわいそう。キャスト一覧だけみて消去法で千葉ちゃんかと思ったら違うかった。CP厨だから余りいるの許せないのだわ。中の人はビジュアルからもっとふわっとした人かと思ってたらすごいウェイの気配を感じてびっくりした。

つよぽん高杉真宙
相変わらず何考えてるか分からない顔をしているので何考えてるか分からない役がめっちゃ似合う。

小早川さん(吉川愛
ハイスペ司法修習生福士くんのstkしてるJKめっちゃこわいけどかわいいな!とか、崖っぷちホテルの最初のゲストのJKめちゃくちゃお顔が好みだな!とか、最近わたしの顔がいいセンサーが反応すると大抵相手は吉川愛ちゃんなので気になっています。吉川愛ちゃんと放課後デートできるさのれおが憎い。すっごいかわいいのにおっさんみたいなくしゃみするシーンがあってそれがまたかわいいんですよ~~~!生で見たご本人もめちゃかわでした。写真集お渡し会とかしてほしいな。お渡されたい…。

まりっぺ恒松祐里
おいおいそれツンデレで許されるレベル越えてるだろってぐらいツンがツン過ぎてるんですけどかわいいから許した。まりっぺが小早川さんのことを好きなのも、小早川さんがまりっぺのこと大事にしてるのも、双方に双方とも説得力があってよかった。

千葉ちゃん(坂東希
千葉ちゃんはなっちゃんのことが好きだと思ったんですけど違うの?

ゆきりん(掘田真由)
こういうお嫁さんが欲しい。

まーくん(山田裕貴
わたし九十九さんのこと大大大好きなんですけど、それでも頭にタオルを巻いているからっていうただそれだけの理由で、青柳翔の役では九十九さんよりワイルドヒーローズのミッキーの方が好きなんですよ。それぐらい頭にタオル巻いてるのが性癖なんですが、虹色デイズではとうとう孫ちゃんが頭にタオル巻いているので死ぬかと思ったし、さらに坊主だし作業着だし土方だし軽トラ運転してるしなので死んで宇宙が一巡した後の世界に転生してきましたって気分です。デメキンでは首にタオルで惜しい!ってなったんですが、ついに頭まで来たんだなあ…ありがとうございますありがとうございます。次は天使の輪っかのごとく頭上にタオル浮かんでる役が来るに違いない。坊主状態で撮ったの、これときみおいだけなのかなあ。あと20作ぐらい撮っといて欲しいんですけど。どうでもいいけど、まーくんが作業着の中に着てるシャツ、わたしが何年も寝る用にしてるシャツのうちの1枚とまったく同じデザインなので見る度に孫ちゃんがわたしのパジャマ着てる…って気持ちになります。なってみて初めて気が付いたけど推しに自分のパジャマ着られても特に嬉しくはならないですね。あとまーくんはぱっと見は昭和のドカタの兄ちゃんなんですけど、煙草がIQOSだったり軽トラの鍵がリモコンだったりしてダメージを受けました。昭和どころか平成も終わっちゃう!
メイン四人がかなり早口なのに対し、まーくんは一人すごくゆっくり話すので、出て来た瞬間ゆっくり実況か!って笑ったんですけどその違いがそのまんま今の高校生と、もう高校生じゃない大人との違いになっててよかった。妹思いの優しい大人ということはめっちゃ分かるんですけど一方でこいつ情緒が雑な人間だ、というのもすごい伝わってくるので、まりっぺがああなのお前のせいやんという気はなきにしもあらずなんですけどかわいいから許しました。それはわたしの推しだからとかでなく、デメキンの合屋厚成といい、亜人の高橋といい、山田裕貴のダメ人間役にはその顔で笑われたらしょうがないよなあって思わせるオーラがありますよね。顔面が免罪符だ…。完成披露でそれぞれが告白シチュをするコーナーで付き合ってくれ土下座してて、推しの生土下座見るの1年ぶり2回目…ってなったんですけどそんなんよりその顔で笑っててへぺろした方がなんでも許されると思うぞ!
虹色デイズ、「高校生活」としてかなり閉じた世界なんですけど、そこにまーくんという異物を置くことでその外にも世界が広がっているであろうこと、だからこそ高校3年間の日々が閉じていることの優しさを感じられるし、そういう大事なポジションを孫ちゃんがきっちりこなしているのは嬉しい。あとビジュアルが性癖ど真ん中で本当に本当に嬉しい。まーくんの衣装を選んでくれた人にお中元贈りたいです。くそお世話になりましたァ!!

 

公式がこんなこと言ってるのでHiGH&LOWのおたくのみなさんもぜひ。夏祭りでは平沼Pがテキヤやってるよ!

*1:もちろん見飽きてる人に向けての発言なんでしょうけど、これをPや監督が言う作品はもれなくつまらないので、これを言う人のことは絶対に信用しません

映画「ウタモノガタリ」ネタバレ感想

TAKAHIROと「カナリア」の松永大司監督の舞台挨拶付きで観てきました。日比谷12時回のTAKAHIRO「エロ本は教科書」、させていただくは11回でした。今まで実物を見たことのあるLDHメンの中で一番映像より実物の方が輝いてるのはTAKAHIROなんですけど、今回もすげー金粉ふりまいてました。歌うまいって言われてそうなんですよって返すとこめっちゃ好き。おばあちゃんだから拝みたくっちゃう~!

 

youtu.be■ファンキー
岩ちゃんがカメラに向かってニッコリしながら踊ってると全て許してしまう。許した。

 

youtu.be■アエイオウ
あゝ、荒野で芳子をやってた木下あかりさんが再び汚部屋住人をやっていた。LDH興味ない人の白濱亜嵐のパブリックイメージ*1って「女運が悪い」じゃないかと思うんですけど、「だから1回やっとけばよかったんだよぉ」のセリフが妙に真に迫っていてうわあああてなった。あそこで「どんな嘘も信じられたのに」って言うのめっちゃええ子やん本当に好きなんじゃんって思うんですけど、そういう言葉では繋ぎとめられない女を選んでしまうとこがさあ…(フィクションです)自衛隊とか兵器とか日本では失われたアジアの母音とかなんとなく言いたいことは分かるんですけど、テーマよりも人をぞわぞわさせる映像の巧さの方が断然気になりました。途中おばあと白濱亜嵐が暗闇の中に浮かぶ櫓で向かい合って話すシーン、その闇の中にみっしりと人ならざる何かが蠢いているような気がして、五十嵐大介先生の「魔女」をこの監督ですごい観たいって思った。もっとちゃんと尺のある作品観たいな…とぐぐったら安藤桃子監督って安藤サクラの姉か!高知のお坊さんと結婚して離婚した人か!このアニミズムとかシャーマニズムとかそういう路線で、かつ退屈じゃない映画作ってほしい。観てみたい。

 

youtu.be■幻光の果て
ダンさん「サメと戦う映画とかどうすか?こう人食いザメがバーン!銛もってデヤーッ!みたいな」
スタッフ「サメ用意する予算がないからイマジナリーサメで我慢して」
こういうことですか?分かりません!
海に飛び込んで相手を試そうとする究極構って系ナオンとの事後みたいな描写があってこれは山下健次郎くんの夢女子兼腐女子の友人は死ぬのではと心配しながら観てたんですが、過去を捨てて(推定)南国の島(推定)に流れついたモブおじさん(ロマンスグレーもじゃもじゃ)(ヒゲ)(距離感狭い)に、現実を見ろ!と肩をがたがた揺さぶられてからのぎゅっと抱きしめがあってこういうの百万回読んだわってなったので安心して観てほしい。山下健次郎くんってほんと…ほんと…うん。この作品だけがギリ曲と映像のマッチングをしようとしていて良かったです。なお残り5本はお察し下さい。ウタモノガタリなんて西尾維新みたいなタイトルを付けた意味とは。余談ですが、ファンキーで平泳ぎする岩ちゃんのフォームを見て、この動きで前に進める…?って不思議だったんですけど、平泳ぎする山下健次郎くんはやっぱりちゃんと前に進める動きをしていたので、岩ちゃんは平泳ぎができない疑惑が全わたしの中で話題です。

 

youtu.be■Kuu
放送事故かと思った。きみょうなおどりを踊る三つ子?三姉妹?はとっってもかわいい。

 

youtu.be■OurBirthday
青柳翔のプロポーズシーンだけで観た甲斐はあった。やばい。胸がギュンギュンする。しかしヒロインが再現ビデオの匂わせマウント女のテンプレみたいな演技と演出だったのはなんだったんだ…これぐらいやらないと結婚できねえぞお前ら!ということなのか。ううう。冒頭で振られてたバリキャリの方が女受けは良さそうなのがまた…。ここまで5本中3本が死んだ女の幻を追う話で、なんかこう事前に監督集めてネタかぶり防止の打ち合わせとかしなかったのかな?という気持ちになる。

 

youtu.beカナリア
6本中4本が死んだ女の幻を(略)嘘だろ…むしろそれが今回のテーマなの…?たかぴろが啓司さんみたいな髪型、啓司さんみたいなお衣装、啓司さん(ぼーっとしてる時の)みたいな表情で出てくるのでちょっと混乱する。この作品が一番演出も言いたいことも分かりやすいというかほぼドキュメンタリーでした。体育館で音がフラッシュバックするシーンはかなりキツくて、まだ震災時の映像が見られないような人にはちょっと無理な気がして大丈夫かな。しかしたかぴろは雅貴といい、普段自分を抑圧して生きててそれを爆発させるけどまた抑圧生活に戻る、という役がめちゃくちゃしっくりきますね。

*1:わたしの周囲調べ

映画「万引き家族」ネタバレ感想

公開二日目の舞台挨拶付きで観てきました。小説版やメイキング番組はノータッチで本編のみ。万引き家族だけでなく「そして父になる」なんかもネタバレしてます。余談ですが、TOHOシネマズ日本橋でヅカライビュみたときにプレミアボックスシートの隔離感に感動して今回も同じ席種でとったんですけど、六本木のTOHOは壁が高さも幅も日本橋と全然違っててボックスシート界のレオパレスって感じなので気を付けてください。

 

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観た直後のtwitterから。

万引き家族、すっごく疲れたしこの後また木曜に観るのか…ってなった。一週間ぐらい間あけて気力回復してからにさせて欲しいな 上映前舞台挨拶でよかった。後だったら死んでしまう…劇場でて、あったかいものお腹にいれてようやくひと心地ついた感じ。

・映画は娯楽だと思ってるので、世界が閉じてる作品が好きですが、そういう意味では万引き家族は完全に開いているし、ラストシーンもエンドロールの曲も、どこにもエンドマークはつかない。本編観て、舞台挨拶見て、出てきたところが六本木ヒルズってしんど過ぎるわ。

・11時回の挨拶で監督が(安藤サクラさんが評したように)納豆ご飯のように毎日観てもいい作品なのでぜひ繰り返し足を運んでもらって~といってて、正気か?!って思った。いやそう言うしかないけどさあ。気力と体力に余裕あるときしか観れないよこんなの

万引き家族、予想以上に現実に今起こっている事件とリンクしててすごいしんどかった。監督側が言及することはできないだろうけど…「作った」のではなく「作らされた」のだと感じたりするのかな。これが今という時代としか言いようがない。

・是枝作品では花よりもなほそして父になるが好きなんですけど(察して)、そして父になるを観た後の気持ちが自分の持ってる幸福に感謝してより善く生きよう!(前向き)なのに対して、万引き家族は自分の持ってる幸福に感謝してより善く生きよう(呪い)って感じ。

・推しちゃんはきつい顔とかわいい声のアンバランスさが一番の魅力だし、それが人を不安定にさせて揺さぶりをかけるとこが良いと常々言ってるんですけど、北条保役はそれを遺憾なく発揮してましたね…出番一瞬だったけど、これ以上やっても生々しくなるし、ほんの一瞬で必要な情報と気配を出しきってた

・整った、整えられた容姿とその内側の荒んだ暴力の気配がさあ…突然爆発しそうな不安定さもぴったりだし、監督、オーデしたときすげーいいの見つけた!って思ったでしょ?!ってきいてみたい( ◠‿◠ )

万引き家族、ゼリー二本を渡す柄本明は燭台もあげたという司教のようであるし、りんはフォンティーヌだし、立体交差から落ちるのは欄干から落ちるのを想起させるしもしかしてこれもレミゼなのかという疑惑が…何よりどんな環境に育っても受けた愛によって善き心は生まれ出ずるというのはもろレミゼやん

レミゼ、マイベストオブよくわからん話なので、世の中の人のレミゼ好きやな!という状況に接するたびに、そ、そうなんや…という気持ちになる みんなレミゼ好きだよね…

前回「うなぎ」がパルムドール取った時に、海外の権威ある賞を取った作品ということで普段その手の映画を観ない人たちがわざわざ観に行ってぽかーんとなってるらしいという空気だけはぼんやりと覚えていて、是枝作品は割と好きなのでちょいちょい観てるんですけど今までのが取れなくて今回取ったということはそういうことなんだろうなあと思って観に行きましたが大体予想通りでした。フランス人、ゆがみねえな~!

2回あるうちの上映後に挨拶がある方をとったんですけど、しんどすぎて挨拶パスして帰ろうかなって割と本気で迷ったし(ちゃんと見た)、終わった後、ヒルズでご飯食べてたら隣の席でIDぶら下げた休出らしきリーマン二人組が当たり前のように3000円のランチを食べて仕事に戻っていったのも、他店と価格帯が全然違うヒルズ内のアローズでカットソーを手に取ったらメゾンマルジェラで、値札にうへあってなりながらそういえば登壇時の安藤サクラさんは赤のTabiパンプス*1履いてたなって思い返すのも、土曜の午後のヒルズにあふれている犬連れてベビーカー押してる、つまりここまで徒歩か自家用車で来ることができる環境の家族連れの山を見るのも全部全部しんどかった。こういう作品を観た後に「感動して泣きました!人間として観るべき素晴らしい映画です」と言える無邪気さが欲しいなって思うし、でも死んでもそんなくだらない人間にはなりたくないと思うし、そう考える自分の性格の悪さと潔癖さが嫌になるし、最終的になんで1800円と2時間を払ってこんなに嫌な気分で劇場から帰って、さらにその気持ちを数日ひっぱらなきゃいけないんだという結論になるのでやっぱり社会性の強い作品ってあんまり好きになれないんだよなあ…。
でも映画としてはやっぱり面白いし、よく出来てるって思います。退屈さはないしちゃんとエンタメもしている。2時間の大半を一見どうってことのない日常の描写にあてつつそこにしっかり色々仕込んで飽きさせないってすごい。是枝監督、好きだけど嫌いだ~!この人絶対性格悪いし、でもその性格の悪さがそのまんま面白い映画を作るスキルにイコールだなって改めて確信しました。0から1を生みだす力って何かを持っていないところから生まれるんだよなあああ。エンドロールでリリーフランキーの名前が先に出てきたことに驚いてしまったぐらい、安藤サクラを観る映画でした。尋問で泣くシーンもやばかったけど、面会室で祥太を拾った車の話をするところでタオルがぐっしょりするぐらい号泣した。あんなん辛い。観ていて気持ちの持ってきどころがない。

そして父になる」は福山雅治が入れ替え犯の看護師のところに慰謝料を返しに行ったら継子が母を守ろうとするところで一番わんわん泣いたんですけど、あのシーン、正義は100%福山雅治の側にあって、でもその正義が情に敗北するところに観客はカタルシスを得るわけじゃないですか。そもそも「そして父になる」も答えなんてない話ではあるんですけど、もしこの話から少しでも世界を良くするためのなんらかの具体的改善策を出すとするなら「新生児室のワンオペはダメ絶対」ぐらいで、起こってしまった時点で「答えなんてない」が答えなんですよね。ものすごい意地の悪い言い方をするならば、そして父になるは高学歴高身長高収入でかつ最高にイケメンの、いわば大衆にとっていけすかないポジションである福山雅治が、にも関わらず大衆の愛と情に敗北し、そのかたくなさを捨てて心を開くまでの物語でもあるし(ついでにそのかたくなさにもちゃんと納得可能なバックボーンがあるので福利厚生が手厚い)観客は良心の落とし所を探す必要もなく、泣きたいだけ泣いてデトックスして良い話だったねーで帰れるんですけども、万引き家族にはそれがなくて本当にしんどい。
信代(安藤サクラ)には愛があった。治(リリー・フランキー)は「(盗みの他に)教えられることがなかった」と言うけれど、愛されていなければ人を思いやる子にはならないという世界において、盗みしか教えられなかったはずの祥太(城桧吏)は、妹に盗みをさせてはいけない、こんな生活は終わらせなければいけないという正しさを持った子に育った。初枝(樹木希林)はちゃんとそこそこ幸福な気持ちで家族の中で死んでいったと思う。対して、お金があり、利発な妹の存在によって子供への教育も行き届いていると示されている家庭でも、そこに居場所がなかった女の子がいる。役者陣の演技の良さは言うまでもなく、全てに説得力があって、身を寄せ合って生きている家族の描かれ方があまりにも優しくて、観ている間は自然と気持ちが一家の方に傾くけど、でもそれじゃダメなことを観ているこちらは知っているわけじゃないですか。賢いスイミーは皆で集まればマグロにだって食べられないというけれど、でも本当は、正しい教育にアクセスできればマグロのサイズまで大きくなれることを知っている。祥太は絶対に、少なくとも自分で生きていけるようになるまでは絶対に信代と治の元に戻ってはいけないし、その当たり前の正しさをもって彼らの情を殴らなければいけないのは辛い。
映画のラストはゆり(佐々木みゆ)が団地の廊下のフェンスの外を見つめるところで終わるんですけど、その姿はただ座り込むしかなかった半年前とは違い、フェンスの外に世界があることを、ビー玉の中に海をみる力を知っている。もう少しでフェンスに手をかけて自分の力で越えていけそうにも見える。誰かがやってきて、その気配に気付いて顔を上げたようにも見えるし、希望は示されている。だけどやっぱりあまりに小さくて、小さいが故に死んでしまった子供がいることを観ているわたしは知ってるんです。仲間に出会う前、スイミーの兄弟はみんなマグロに食べられてしまっていて、それはつまり小さくて弱かったから死んだわけです。わたしは心が狭くて性格も悪いしあんまり善い人間ではないけど、それでも目の前で見知らぬ子供が井戸に落ちそうになってたら助けるぐらいの善良さは持っているしちゃんと働いてちゃんと納税して、たまに赤信号ぐらいは渡るけどもちゃんと法律とルールを守って生きてるんだからそれで赦してくれよって思う。アフリカで餓死する子供とか、この日本でご飯が食べられない子供とか、毎月高い税金払ってたまに小銭を募金箱に入れたりしてるんだからそれでなんとかしといてって思う。わたしの良心に揺さぶりをかけることを、後ろめたさを背負わせることを感動の代替にしないでほしい。

6月6日以降にこの作品を観たなら、嫌でも今話題になっている事件*2のことを想起せざるを得ないわけですが、もし事件のことがなければ、ラストシーンにもっと純粋に希望だけを見出せたのかな。ゆりに関しては監督が想定したものとは違った観られ方をされてるだろうし自分もしてるけど、こればっかりは記憶を消して観ることはできないので分からないです。最後にゆりのカットになって、あ、全然オチついてないけど多分ここで終わるわって察したらその通りに終わって、ダメ押しでエンドロールの曲までジャーンとかババーンとかなんかそういう終わりっぽい音がなくスッ…と途絶えて劇場が明るくなった瞬間に現実が後ろから殴ってきてしにそうになった。嫌だな。このタイミングなことも、それは氷山の一角で年間何万件も相談されるほど虐待が起きていることも、それを見ない振りして毎日生きてるのも、実際にしばらくしたら忘れてしまうだろうことも全部嫌だ。
ただ、観客の首根っこ掴んで、あなたの足元に小さくて弱いために死にそうな小魚たちがいますが今あなたに助ける力はありませんと突きつけるのは、それを自分の記名で行うのは、ものすごく胆力がないとできないよなあとは思います。映画に限らず、世の中に面白い作品を生み出す人はいっぱいいるけど、冷酷になりきれずに作中に救いを入れてしまう人はけっこういるし。この作品が世に出ることで世界は少しでも良くなるのかなあ。そう信じて作るしかないのだろうか。そう信じるしかないし、万引き家族で儲かるだろう分で、また次の作品も好きに撮ってくれ。

北条保役の山田裕貴はいろんなところで「虐待してそうな顔」って誉められてるのを見かけて笑ってしまいました。虐待してそう顔 is Beautiful。でも本当にその通りだし、孫ちゃんの整った顔のその下の腹の中に溶鉱炉抱えてそうな危うい感じがめっちゃ好きだし、だから合田雄一郎をやってほしいって100万回言う~!ぼく明日を上回る出番の少なさでしたが、公開されてる場面写真の中に作中にないカットもあったので、もしかしてもっと撮影してあったのかなあ。だとしても観て楽しいシーンじゃないような気配がプンプンするし、そうじゃないシーンだったとしても無駄に虐待父に理由付けされるのもそれは違うと思うのでこんぐらいでいいのかな。過去のインタビューか何かで自分の声にコンプレックスがあるともとれる発言を読んだことがあるのですが、冒頭の罵声のシーン、もっと低くて太い、わかりやすい粗暴な声だったら罵声の記号として流してしまいそうなところ、あのかわいい声質がめちゃくちゃ心に引っかかるように効いてるので、孫ちゃんが自分の声をこの声で良かったなって思えるひとつになっててくれたらいいなあ。
顔といえば祥太の聞き取りを担当する刑事(高良健吾)が、ザ・正義という顔面をしていて良かったです。スーパーの屋上でやってるヒーローショーのレッドがマスク脱いだらあの顔で笑ってそうって感じの顔。板きれに正義って書いた書き割りのごとく正しい顔をして正しいことを言ってくれるので小市民としてはほっとした。駄菓子屋の店主(柄本明)も作中の良心だけど死んじゃうしね…。

fujipon.hatenablog.com

この記事のおかけで文化庁助成金、儲かったら返還するルールなのを知りました。あげっぱなしなのかとばかり。ちゃんと運用されてるじゃん~!今孫ちゃんの出演作で一番興収いいのってホットロードの25.2億円のはずなんですけど万引き家族はそれを越えそうなのでそれはとても楽しみです。出番少ないけどな~!万引き家族観たよって話をしたら、明らかに他の映画より周囲の喰いつきが良いし普段映画の話をしない人までが話すようになると社会現象だ?!って感じがする。自分の好き嫌いとは関係なく、推しの出てる作品の出来が良くて流行るのは無条件で嬉しいです。

*1:翌日の挨拶でも履いてたので私物かも

*2:もし自分が何年後かにこのエントリを読み返したときにどんな事件だっけ…となることが嫌なので記しておくけど、2018年3月に目黒区で5歳の女の子が両親からの虐待で亡くなった。6月6日に警察が女の子が残していた反省文を公開したことで、ここ最近はずっとその事件について報道されている。

映画「孤狼の血」ネタバレ感想

非実在ヤクザが好きなので観てきました。原作は未読・ネタバレありの感想です。

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事前プロモーションをちらっと見た感じでは仁義なき戦いの路線を推してたので、てっきりヤクザヤクザヤクザそしてヤクザな作品かと思いきやかなりミステリ色の強い話でした。バイオレンスノワールを予想してたらクライムサスペンスでした、みたいな。小指が吹っ飛び乱舞したり血しぶきが桜吹雪のごとく舞い散ったりするのを期待して行ったので、肩すかしくらった感は否めないですが、ちゃんとよくできててちゃんと面白かったです。観終わった後、これは絶対に原作が面白いやつだし、面白い原作を丁寧に実写化した面白さだなあと思いました。これ、任侠ものというより社会派の警察ものでは?と思ってぐぐったら原作は警察小説のカテゴリなんですね。納得。もっと中身に即したプロモーションをした方が良いのではと一瞬思いましたが、そうすると生首とか豚の糞とかで脱落しちゃう人が出るのでこの売り方しかないんだろうなあ。ちなみに地元のシネコンで観たら両隣ともわたしの親より年上世代の結構なおじいちゃんだし、全体的におっさんとおじいちゃんで埋まってておお!と思ったんですけど、おじいちゃん二人とも寝てるかトイレ行ってるかだった。うーん。二人とも予告の時点で入眠してたので世の映画館は孤狼の血に限っては予告短くするか省略してあげてほしい。面白いものを作って、それを面白がれる人のところにきちんと届かせるのって難しいですね。
警察ものといいましたが、警察サイドがガミさん(役所広司)と日岡くん(松坂桃李)のメインコンビ以外は抑えめなのに対して、ヤクザサイドはヤクザの乙女ゲーかな!?ってぐらい渋くてかっこいいのから若くてかわいいのまで取り揃えられていました。観れば必ず誰か一人は推しヤクザが見つかると思います。わたしの好きぴは断然一之瀬さん(江口洋介)だよ♡


日岡くん(松坂桃李
居るな、と思うことはあってもあんまり今まできちんと観たことなかったんですけど、今回観てこの人なんでもできるなって思いました。演技の幅が広いというより、作中世界で無色透明な存在としてあることができるというか。wiki見たらラインハルトやったことあるんだ…えええ…。ちなみに作中、一番ハラハラしたのは死体掘り返すとこでもガミさんが去ってくとこでも真珠取り出すとこでもなく、日岡くんがスクラップブックを人ごみの中で丸裸のまま持っていたところです。いつ引ったくられるかとすごいハラハラした。

尾谷組の鉄砲玉・永川さん(中村倫也
最近観る作品観る作品にいる。かわいげのあるかわいくない奴をやらせたら天才かと思う。ホリデイラブ・わたるんのDVシーンでも思ったんですけど、暴力役多い割に、パンチ軽いですよね!?猫パンチか。崖っぷちホテルの厨房組が今わたしの中でめちゃくちゃ萌えなんですけどはやくえぐはる結婚して江口さんの猫パンチを華麗にかわしたハルちゃんのおたまアタックにKOされてほしい。

ここからはデメキンキャスト。3人も出てるしもうみんなかわいいんじゃ~!

梨子ママの彼ぴ・柳田(田中偉登)
全世界満場一致でわんこかわいい系にカテゴライズされる人だと思うんですけど、今回もすごいわんこだしベッドの上の土佐犬だし犬の鳴きマネまでしちゃうしでかわいすぎる…しんでしまう…と思ったら本当に死んだし本当に犬死だった。坊主頭が男子テニスのジョコビッチみたいにみっちり詰まってる感あってすごい触りたい。

五十子会故人・金村(黒石高大
写真と死体だけで出番終わりか?とハラハラしたら一瞬だけどちゃんと生きて動いてるシーンあってよかったです。ギョロ目好きなのでやっぱりこの人の顔、好き~!

養豚場の息子・善川大輝(岩永ジョーイ)
シャブキメてるみたいな目をしてるなと思ったら本当にシャブキメてる目という伏線だった。すごいな。シャブキメてるみたいな目をしてくださいって一度も言われることないまま役者人生を終える俳優の方が圧倒的に多いと思うんですけど、ジョーイくん、少なくともあと5回は言われそう。平成生まれのアメリカ育ちのはずなのに、昭和の地方の男子が着てたロゴ入りトレーナーがこんなに似合ってしまうの、どういうことなの。

推しが朝ドラ出てくれるから死ねない

雪次郎(ゆきじろう)【雪之助の息子】
山田裕貴連続テレビ小説初出演】
お調子者で目立ちたがり屋。農業高校時代は演劇部にハマり、クラスメイトのなつを部活に誘う。卒業後は、日本一の菓子職人になるべく修業のため、なつと一緒に上京する。一緒にいると気分が明るくなる、なつの親友。

http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/296281.html

孫ちゃんが2019年のNHK朝ドラ100作目「なつぞら」に出ます!!!嬉しい!!!!!ヤッターーーー!!!おめでとうおめでとうありがとうありがとう孫ちゃん!!!山田裕貴がお茶の間の人気を獲得するには大河か朝ドラ、刑事か岡っ引きか丁稚、ということを酔うたびにぐだぐだ言い続けてたし、複数の友人からも「山田くん朝ドラ出ないの?出たら人気でるだろうに」と言われ続けて「お、おう…それはそうなんだけど、まあ察して…」と苦虫を噛み続けて幾星霜(そんなに長期間推してない永遠にはいろー新規ですが!)、当たり前ですけど素人でも思いつくそんなことプロである人達が分かってないはずもなく、ちゃんと直虎で大河、特捜9で新米刑事*1と期待通りの役が来たところに満を持して朝ドラがきたんですよ!しかもヒロインの幼馴染で和菓子屋の息子で一緒にいるだけで気持ちが明るくなるお調子者で、日本一の和菓子王に俺はなる!といっちゃうなんてあて書きか!?オーデとか嘘なのでは承太郎さん!100作目なんてNHKも気合入れてるだろう記念すべき作品に孫ちゃんにぴったりの役があって、ちゃんとしっかり掴んでくれて、本当にうれしい。もちろん本人と周囲の人の努力の賜物だと思うんですけど、なんだろうこういう流行り廃りのあるものって最後の最後のとこで神の見えざる手のようなものがあると思うんですよね。自分の実体験でもあるんですけど、良いものを出せば必ずしも当たるわけではなく、何か見えない風のようなものがあってそれを掴んで大きくはねるときもあれば、逆に向かい風に叩き落とされて全然上手く行かないときもある。なんでしょうね、あれ。時代と呼べばいいのかな。ジョブズとか秋○康レベルの人にはうっすら見えてたりするのかなーって思ったりするんですけど。それだけあればいいのかというとそんなことはなくて、掴めた時に大きくはねるにはやっぱり地力がないとダメだし、何より見えないからこそ何度でも良いものを作ることにチャレンジし続けられるとは思うんですけど、そういう風とか運とか天の采配みたいなものがなるべく孫ちゃんの側にあってほしいなって思います。
大河に出るって流れた時同様、いろんな人が孫ちゃん朝ドラおめでとう!って連絡してきてくれて、それも嬉しかった!ほんとわたし別に何にもしてないのにお祝いしてもらえるとか誕生日か!言ってもらえるのすっごいうれしいし、わたしもみんなの推しが大舞台決まったときはおめでとうって連絡するからね~!当たり前だけどみんな自分の推しが世界一だと確信してるから推してるわけで、その世界一っぷりをまだ知らない人に見てもらえるような大舞台、掴んでほしいですよね。推しがいる生活はいいぞ。特に何もがんばらなくても時々めちゃめちゃに嬉しくさせてくれる生活、最高にいいぞ。
昨日、映画デメキンの円盤発売記念のトークショーだったんですけど、その場でも「去年12作もの映画に出たけど全部観た人はすごく少ない」と悔しそうに話していて、あの場に限ってなら12本全部、それもきっちり劇場で観てる人が半分*2はいるやろって思うんですけど、まあそういうことじゃないんだろうなあと。そりゃあそうだ。人の顔覚えられないわたしでも分かるぐらい、いつもいつメンだもん。でもやっぱりあれ聞くの正直辛いので早く売れて遠くに行ってほしーね!わたしが孫ちゃんのことちゃんとできるだけ全部見よって決めたの、悔しそうにしてる姿を見たのがきっかけなんですけど、そんな顔してほしくないし、そうじゃなくなる時が来るならそれを見逃したくないからここまでちまちま現場通ってる…というスタンスでいたんですけど、あるインタビューで「一生悔しいと思う」って話しててマジかよってなりました!マジかよ!一生かよ!!死んだ時、ニュースになる俳優になるのが目標とも最近よく言ってて、つまりわたしは孫ちゃんより長生きして、死んだ後にお別れの会に参列して遺影を確認するまですっきりできないわけですよ。なんだそれ。俺のこと好きなら俺の全ツイートに速やかにいいねして(意訳)って要求しててメンヘラ彼女かって笑ったばっかりだったのに、ファンまっとうしたければ俺より長生きしろって関白宣言の世界ですやん。もう平成も終わるわよ孫ちゃん!でも↓のナタリーさんの画像がすごい晴れ晴れとしていてめちゃくちゃ良くて、こんなの絶対見たいのに客入れない現場とかなんだよってキレたし、やっぱり長生きして遺影確認するまで死ねないなって思いました。推しが武道館行ってくれたら死ぬなんて嘘だよ。生きなきゃ。

 良い記事!

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*1:毎週水曜21時テレビ朝日系列にて。今年の出演作で今んとこ一番面白いので観てください!とくそう!はいいぞ!!

*2:主演の健太郎くんと2人での登壇だったので半分ぐらいかなあと。

安藤忠臣はすき焼きが食べたい(闇金ドッグス8ネタバレ感想)

初日に観てきました。シリーズ8作目にしてちょっとうーーんってなってしまった。5を観た後ともちょっと違う。話自体は嫌いじゃないんですけど、演出のさじ加減がどうにも肌に合わなくて、結果的に面白かったよりもつまらなかったの方が上回っちゃったな、という印象。ただ、おんなじ映画を何回も観るという行為を繰り返すうちに気付いたんですけど、初見時に気になったアラや違和感は観れば観るほど脳が自動削除処理するのか、良いところだけを拾うし面白さが勝ってくるので今までのように初日に2回観れていたらもう少し評価は高くなったかも、と思います。大きいスクリーンで忠臣さん観たいのであと1回は観に行くつもり。とはいえそもそも映画は二回も三回も観に来てもらえる前提で作るものではないので、初見の印象で感想書きます。

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とにかく今回はちょこちょこ挟まるおもしろ演出が合いませんでした!特にあかん合わないってなったのは自動給餌器と、土偶割ったとこ*1とおもしろじゃないけど最後目を開けるところ。おかしいことは分かって作ってるはずですし観る側は後出しジャンケンできるのでいちいち突っ込むのも無粋ですけど、まああんなことして生きてられるわけがないし、3日後締めで請求とかあり得ないし、そういうところにいちいち引っかかってるせいで本筋に集中できなかった。2でななえハメるために忠臣さんが偽の指輪を準備するところ、指輪はオモチャみたいな真っ赤な偽物でしたけど入れる箱はちゃんとしたものを用意してたじゃないですか。すぐ前の記事で映画は嘘で作り物で偽物でって書いたばかりですが、大きな嘘をつくためには小さなほころびは丁寧に閉じておいてほしい。自分がそういうのが全然ダメな人間かというとそんなことはなくて、えりながオッケグーにエンドレス搾取されているのも、借金持ちがウエストポーチに札束入れて毎日同じところを走っているのも同じぐらい変だったと思うけど、それらは気にならなかった。てか今回も卵カチャカチャカチャカチャしてるのとかは面白かったし、ゲス一家三人は三人ともいい意味でカラッとした演技であそこまで鬱な展開を笑えるドタバタにしてたし感覚の問題なんだとは思います。特に胸糞な話だからこそ合間合間に笑える演出を入れたんだと言われればまあそれは正しいのかなという気もする。わたしは本当に闇金ドッグスが好きなおたくなので、映画館で観た後もレンタルが始まったら即借りに行くし、ついでに何本入荷して何本借りられてるかとか他のジャンル:Vシネがどういうものが棚を占めているのかとかチェックしてくるんですけど、今のVシネってフックにしてるポイントがレンタル漫画の広告と一緒なんですよね。胸糞か底辺かデスゲーム。自動給餌器はすっごい食糧○類みあって、それもそういう狙いだそういうのが今受けるんだと言われたらそうかあもっともだなあとも思うんですけど…。それから最後のシーン。ゲス一家、最後に女二人が残るところはめちゃくちゃいいなって思いました。再婚したダンナよりは実の娘の方が大事。でも自分と、娘だったら?二人にはまだ売るものがあるからもっと加速するまでコンティニューコインを入れられる。そういうクエスチョンを残してのんびり日光浴してる(ように見える)景色で終わるのいいな~って思ってたとこで息子が目パチーするのでえーってなっちゃった。そこが好きっていう人もいるだろうけどわたしは好きじゃなかった。全部好き嫌いの話です。しかし好きか嫌いかの話だけにそこがすれ違ってしまったら、たとえば誰かに解説してもらったり自分で気付きを得たりといった方法でその溝を埋めるのは難しい。ガチバンと同じことをやるのならガチバンの続きを作ればいいし*2闇金ドッグスを続けるなら、この世界の描写にわたしがこうあって欲しいと思う感覚と、制作側が考えるものがなるべく重なっていてほしいと願うばかりですね。

忠臣さんについて。髪切った?(切りました)事前インタビューで今回は忠臣さんが笑うということに触れていたけど、言及されてたとこ以外も含めて3箇所あった。なんてことない日常描写で吹き出すところと、あさましくお金に群るゲス一家を見て思わず笑ってしまうところと、最後にうまいこと回収できてドヤっているところ。わたしは山田裕貴の笑うと目尻に皺ができるところがすごく好きなんですけど、山田裕貴に顔がそっくりな忠臣さん*3もやっぱり笑うと目尻にくしゃっと皺が入ってかわいいなって思った。かわいいよ~~かわいいんだよ~~~困ったね!好き!!観終わった瞬間、カレー甘口解釈違いです!ってキレたけど、今はもうカレーの王子様のルーを箱でストックしておくしニンジンさんもりんごさんもすり下ろして入れてあげるね♡って気持ち。忠臣さんやっぱブラックコーヒー苦手でしょー!
事前に読んだ通り、今回の忠臣さんは本人の掘り下げはほとんどなくて、カモとなる一家にうまいこと餌を与えて*4太らせて身動きとれなくなったところにうまいこと最後のひと押しだけをして、うまいこと100万だか200万だか儲けていました。そう、本当に「うまいこと」やってて、さらに「引き際が肝心なんだよォ」なんてドヤっててそんな調子こいてて大丈夫か?って思った。だって闇ドの制作陣、明らかに忠臣を困らせてやろうとか忠臣を追い詰めてやろうとか忠臣をめちゃくちゃに酷い目にあわせてやろうとか常に手ぐすね引いて待ってる人達ですよ!?なんで分かるかってわたしも忠臣さんにまったく同じ感情を抱いているからです!口に銃突っ込まれた忠臣さんがどんな表情をするのかどんな目をするのか、見たいんだよみんな。手酷いしっぺ返し受けるんじゃないかとハラハラしながら、でもしっぺ返しくらって大変なことになって欲しいって期待しました。忠臣さんのドリ女忙しい。実を言うともういいよお蔵入りにでもして仕切り直してって気持ちになってた時もあったんですけど、そしてこれ書いてる今、今後のことはまだ何にもわかんないんですけど、やっぱりこの続きが観たいな。

湯澤章太郎役のタモト清嵐くん。年配のコメディアンみたいな芸名だなって思ってたら若い俳優さんでした。全然知らなくてすみません。しかし良かった!闇金ドッグスが好き過ぎて、できるだけ初見を堪能したくて孫ちゃんのインタビュー以外は場面写真も予告動画も我慢してたんで、ガッツセンターが悪なのか善なのか分かんなくてすごい手に汗握ったんですけど、観終わってから動画確認したら結構しっかり予告されててびっくりしました。我慢した甲斐あったぜ。生活保護で遊び暮らしてるゲス一家の中で唯一真面目に勤労してる良心という設定で、実際人としてのモラルがあるいい子であり、でもバカでもあり…人材センターの先輩たちも、元ピザ職人のおじさんも悪人ではない。優しくあろう、善き人であろうとしているところが描かれていて、でもオセロの駒を裏返すように裏切るし醜くキレて罵るし、いざ自分がババを引かされそうになったら簡単に逃げ出す。五千円札とピザ渡されてキレるところも、家族を諭すだけの良識がありながら、会社の借金をサラ金闇金でなんとかしようとしちゃう頭のわるいところもかなしい。闇金ドッグスのこういうとこめっちゃ好き。元カノと別れるときに別れても親友でいようって言うタイプなの、わかる。今回、無知は罪・バカは罪・善良さを食べては生きていけないということが結構徹底して描かれていて、でも無知は罪なのか、人を信じるのはアホなのか。答えなんてもちろんないし、そういう答えのないなぞなぞをずっと忠臣さんに突きつけ続けて欲しいんだなあ。それこそ忠臣さんが死ぬまで。

*1:山田裕貴土偶が割れたせいで大変なことになる作品への出演3日ぶり2回目

*2:実際ガチバンはガチバンで好きだし、あの続き作って欲しさはある。

*3:何を言ってるかわからねーと思いますがそういうことです。

*4:今気付いたけど自動給餌器はエサやってるようで実は自分たちがエサを与えられてたっていう皮肉なんでしょうか?でもやっぱあの一家があんな高度なピタゴラ装置作れるの、違和感しかない~~!

花組「はいからさんが通る」のためにスカステと契約して少尉のおたくになってよ!

最近、原作から2.5に来た層にも、若俳から2.5観てる層にもじわじわヅカが広がりつつあるの身を持って感じています。第五次ヅカブーム来ちゃう?来ちゃう?!いや、過去何回流行ったんか知りませんけども!ポーのライビュで周りが軒並みヅカデビューキメててびっくりした。お金があれば必ずいいものが出来る訳じゃないですけど、やっぱお金がかかった舞台はいいですよね~。面白ささえあれば、過剰が過ぎるとか様子が変とかが気にならないタイプの方はきっとヅカ好きだしハイローも好きだと思います。なのでポーでヅカ良いじゃんって思った人はハイローも観てくれよな!

ところで、ヅカは宝塚大劇場(通称ムラ)と東京宝塚劇場があり、両劇場で常に本公演をやっているのですが、本公演でない組は大体組を二つに分けて全国ツアーやったり別箱(梅芸とか青年館とか)回ったりしています。このとき、トップと二番手がそれぞれの主演をするパターンだけでなく、三番手以下の男役さん*1が主演を務めることもあります…が、三番手以下の主演作品は円盤化されないということをご存知でしょうか?わたしはまさにその三番手以下主演作の幕間で友人に「めちゃくちゃいいし円盤買うわ!!!」って言った瞬間に知りました。嘘だろ承太郎。俺の心の全ポルナレフが膝から崩れ落ちた。それが花組の柚香光さん*2主演「はいからさんが通る」です。全然チケット取れなくて、唯一観れた梅芸がすんっっっっごい良くて、一緒に観た友人と顔を合わせる度にはいからさんが観たい…もう一度少尉に会いたい…少尉にソファで肩抱かれながらチェキ撮りたい…!となぐさめあっていた今は亡きレバ刺しのような存在のはいからさんが!ついに!この4月にタカラヅカスカイステージで放映されます!!ヤッター!!!ちなみに円盤化されないと知ってどうしたかというと、その日の夜、覚えてるだけのメロディをiPhoneのボイスメモに鼻歌で録音しましたからね?!これであのクソ音源安心して消せるヨカッター!

という訳でヅカに興味ある人、ポー面白かったから次なに観ようと思われてる方、ぜひスカパーとスカステ契約して「はいからさんが通る」を観てください。ポーの一族本編では傲慢ながらエドガーに翻弄される美少年アラン、フィナーレでは一転してオラオラバキューンなオレ様彼ぴだった柚香光さんが伊集院少尉として出会い頭にぶつかったお転婆ヒロインを優しく抱き起こしたり吹雪のロシアで撃たれてひっくり返ったところをベルトコンベアで出荷されたり波止場で腕グイからの王子様キスをしたりします。お兄ちゃま大好きな明るいょぅじょメリーベルからいつも迷子のように震えてる磁器人形みたいなメリーベルまで演じきった華優希ちゃんが紅緒としてショッキングピンクのウサちゃん柄モンペで踊り狂ったりしてます!実はわたしも入ったら終わりだと思って今までスカステ未入会だったんですけど、観念して入会しちゃいました。戸建住まいの友人はアンテナ立てる計画立ててた。アンテナを立てさせる男、柚香少尉。コピーアットワンスですがなんと5回も放映してくれるのでHD保存用円盤用布教用に十分回せるよ!ヤッター!

放映日時は以下の通りです。

・千秋楽
4月15日21:00~
4月19日19:30~
4月22日14:00~
4月24日23:30~
4月30日9:00~

・NOW ON STAGE*3
4月15日20:15~
4月24日22:45~

スカステの申し込み方法はここ↓↓
アフィとかはないので安心してクリックどうぞ。

www.tca-pictures.net

…とここまで3月末に書いていて、本編の感想も書くつもりだったんですがバタバタしてるうちに放映日が目の前だったのでこのまま載せちゃいます。とりあえずソファーのシーンがやばいとだけ報告しておきます。ソファーのシーン、ほんとやっべーーーーから!!!!

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*1:娘役が主演のこともある。今度やる。

*2:当時三番手。今二番手…と言っていいと思いますが次の本公演どうなるかまだわからないので詳しい人にでも聞いてください

*3:出演スターによるトーク番組