強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

安藤忠臣はすき焼きが食べたい(闇金ドッグス8ネタバレ感想)

初日に観てきました。シリーズ8作目にしてちょっとうーーんってなってしまった。5を観た後ともちょっと違う。話自体は嫌いじゃないんですけど、演出のさじ加減がどうにも肌に合わなくて、結果的に面白かったよりもつまらなかったの方が上回っちゃったな、という印象。ただ、おんなじ映画を何回も観るという行為を繰り返すうちに気付いたんですけど、初見時に気になったアラや違和感は観れば観るほど脳が自動削除処理するのか、良いところだけを拾うし面白さが勝ってくるので今までのように初日に2回観れていたらもう少し評価は高くなったかも、と思います。大きいスクリーンで忠臣さん観たいのであと1回は観に行くつもり。とはいえそもそも映画は二回も三回も観に来てもらえる前提で作るものではないので、初見の印象で感想書きます。

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とにかく今回はちょこちょこ挟まるおもしろ演出が合いませんでした!特にあかん合わないってなったのは自動給餌器と、土偶割ったとこ*1とおもしろじゃないけど最後目を開けるところ。おかしいことは分かって作ってるはずですし観る側は後出しジャンケンできるのでいちいち突っ込むのも無粋ですけど、まああんなことして生きてられるわけがないし、3日後締めで請求とかあり得ないし、そういうところにいちいち引っかかってるせいで本筋に集中できなかった。2でななえハメるために忠臣さんが偽の指輪を準備するところ、指輪はオモチャみたいな真っ赤な偽物でしたけど入れる箱はちゃんとしたものを用意してたじゃないですか。すぐ前の記事で映画は嘘で作り物で偽物でって書いたばかりですが、大きな嘘をつくためには小さなほころびは丁寧に閉じておいてほしい。自分がそういうのが全然ダメな人間かというとそんなことはなくて、えりながオッケグーにエンドレス搾取されているのも、借金持ちがウエストポーチに札束入れて毎日同じところを走っているのも同じぐらい変だったと思うけど、それらは気にならなかった。てか今回も卵カチャカチャカチャカチャしてるのとかは面白かったし、ゲス一家三人は三人ともいい意味でカラッとした演技であそこまで鬱な展開を笑えるドタバタにしてたし感覚の問題なんだとは思います。特に胸糞な話だからこそ合間合間に笑える演出を入れたんだと言われればまあそれは正しいのかなという気もする。わたしは本当に闇金ドッグスが好きなおたくなので、映画館で観た後もレンタルが始まったら即借りに行くし、ついでに何本入荷して何本借りられてるかとか他のジャンル:Vシネがどういうものが棚を占めているのかとかチェックしてくるんですけど、今のVシネってフックにしてるポイントがレンタル漫画の広告と一緒なんですよね。胸糞か底辺かデスゲーム。自動給餌器はすっごい食糧○類みあって、それもそういう狙いだそういうのが今受けるんだと言われたらそうかあもっともだなあとも思うんですけど…。それから最後のシーン。ゲス一家、最後に女二人が残るところはめちゃくちゃいいなって思いました。再婚したダンナよりは実の娘の方が大事。でも自分と、娘だったら?二人にはまだ売るものがあるからもっと加速するまでコンティニューコインを入れられる。そういうクエスチョンを残してのんびり日光浴してる(ように見える)景色で終わるのいいな~って思ってたとこで息子が目パチーするのでえーってなっちゃった。そこが好きっていう人もいるだろうけどわたしは好きじゃなかった。全部好き嫌いの話です。しかし好きか嫌いかの話だけにそこがすれ違ってしまったら、たとえば誰かに解説してもらったり自分で気付きを得たりといった方法でその溝を埋めるのは難しい。ガチバンと同じことをやるのならガチバンの続きを作ればいいし*2闇金ドッグスを続けるなら、この世界の描写にわたしがこうあって欲しいと思う感覚と、制作側が考えるものがなるべく重なっていてほしいと願うばかりですね。

忠臣さんについて。髪切った?(切りました)事前インタビューで今回は忠臣さんが笑うということに触れていたけど、言及されてたとこ以外も含めて3箇所あった。なんてことない日常描写で吹き出すところと、あさましくお金に群るゲス一家を見て思わず笑ってしまうところと、最後にうまいこと回収できてドヤっているところ。わたしは山田裕貴の笑うと目尻に皺ができるところがすごく好きなんですけど、山田裕貴に顔がそっくりな忠臣さん*3もやっぱり笑うと目尻にくしゃっと皺が入ってかわいいなって思った。かわいいよ~~かわいいんだよ~~~困ったね!好き!!観終わった瞬間、カレー甘口解釈違いです!ってキレたけど、今はもうカレーの王子様のルーを箱でストックしておくしニンジンさんもりんごさんもすり下ろして入れてあげるね♡って気持ち。忠臣さんやっぱブラックコーヒー苦手でしょー!
事前に読んだ通り、今回の忠臣さんは本人の掘り下げはほとんどなくて、カモとなる一家にうまいこと餌を与えて*4太らせて身動きとれなくなったところにうまいこと最後のひと押しだけをして、うまいこと100万だか200万だか儲けていました。そう、本当に「うまいこと」やってて、さらに「引き際が肝心なんだよォ」なんてドヤっててそんな調子こいてて大丈夫か?って思った。だって闇ドの制作陣、明らかに忠臣を困らせてやろうとか忠臣を追い詰めてやろうとか忠臣をめちゃくちゃに酷い目にあわせてやろうとか常に手ぐすね引いて待ってる人達ですよ!?なんで分かるかってわたしも忠臣さんにまったく同じ感情を抱いているからです!口に銃突っ込まれた忠臣さんがどんな表情をするのかどんな目をするのか、見たいんだよみんな。手酷いしっぺ返し受けるんじゃないかとハラハラしながら、でもしっぺ返しくらって大変なことになって欲しいって期待しました。忠臣さんのドリ女忙しい。実を言うともういいよお蔵入りにでもして仕切り直してって気持ちになってた時もあったんですけど、そしてこれ書いてる今、今後のことはまだ何にもわかんないんですけど、やっぱりこの続きが観たいな。

湯澤章太郎役のタモト清嵐くん。年配のコメディアンみたいな芸名だなって思ってたら若い俳優さんでした。全然知らなくてすみません。しかし良かった!闇金ドッグスが好き過ぎて、できるだけ初見を堪能したくて孫ちゃんのインタビュー以外は場面写真も予告動画も我慢してたんで、ガッツセンターが悪なのか善なのか分かんなくてすごい手に汗握ったんですけど、観終わってから動画確認したら結構しっかり予告されててびっくりしました。我慢した甲斐あったぜ。生活保護で遊び暮らしてるゲス一家の中で唯一真面目に勤労してる良心という設定で、実際人としてのモラルがあるいい子であり、でもバカでもあり…人材センターの先輩たちも、元ピザ職人のおじさんも悪人ではない。優しくあろう、善き人であろうとしているところが描かれていて、でもオセロの駒を裏返すように裏切るし醜くキレて罵るし、いざ自分がババを引かされそうになったら簡単に逃げ出す。五千円札とピザ渡されてキレるところも、家族を諭すだけの良識がありながら、会社の借金をサラ金闇金でなんとかしようとしちゃう頭のわるいところもかなしい。闇金ドッグスのこういうとこめっちゃ好き。元カノと別れるときに別れても親友でいようって言うタイプなの、わかる。今回、無知は罪・バカは罪・善良さを食べては生きていけないということが結構徹底して描かれていて、でも無知は罪なのか、人を信じるのはアホなのか。答えなんてもちろんないし、そういう答えのないなぞなぞをずっと忠臣さんに突きつけ続けて欲しいんだなあ。それこそ忠臣さんが死ぬまで。

*1:山田裕貴土偶が割れたせいで大変なことになる作品への出演3日ぶり2回目

*2:実際ガチバンはガチバンで好きだし、あの続き作って欲しさはある。

*3:何を言ってるかわからねーと思いますがそういうことです。

*4:今気付いたけど自動給餌器はエサやってるようで実は自分たちがエサを与えられてたっていう皮肉なんでしょうか?でもやっぱあの一家があんな高度なピタゴラ装置作れるの、違和感しかない~~!

花組「はいからさんが通る」のためにスカステと契約して少尉のおたくになってよ!

最近、原作から2.5に来た層にも、若俳から2.5観てる層にもじわじわヅカが広がりつつあるの身を持って感じています。第五次ヅカブーム来ちゃう?来ちゃう?!いや、過去何回流行ったんか知りませんけども!ポーのライビュで周りが軒並みヅカデビューキメててびっくりした。お金があれば必ずいいものが出来る訳じゃないですけど、やっぱお金がかかった舞台はいいですよね~。面白ささえあれば、過剰が過ぎるとか様子が変とかが気にならないタイプの方はきっとヅカ好きだしハイローも好きだと思います。なのでポーでヅカ良いじゃんって思った人はハイローも観てくれよな!

ところで、ヅカは宝塚大劇場(通称ムラ)と東京宝塚劇場があり、両劇場で常に本公演をやっているのですが、本公演でない組は大体組を二つに分けて全国ツアーやったり別箱(梅芸とか青年館とか)回ったりしています。このとき、トップと二番手がそれぞれの主演をするパターンだけでなく、三番手以下の男役さん*1が主演を務めることもあります…が、三番手以下の主演作品は円盤化されないということをご存知でしょうか?わたしはまさにその三番手以下主演作の幕間で友人に「めちゃくちゃいいし円盤買うわ!!!」って言った瞬間に知りました。嘘だろ承太郎。俺の心の全ポルナレフが膝から崩れ落ちた。それが花組の柚香光さん*2主演「はいからさんが通る」です。全然チケット取れなくて、唯一観れた梅芸がすんっっっっごい良くて、一緒に観た友人と顔を合わせる度にはいからさんが観たい…もう一度少尉に会いたい…少尉にソファで肩抱かれながらチェキ撮りたい…!となぐさめあっていた今は亡きレバ刺しのような存在のはいからさんが!ついに!この4月にタカラヅカスカイステージで放映されます!!ヤッター!!!ちなみに円盤化されないと知ってどうしたかというと、その日の夜、覚えてるだけのメロディをiPhoneのボイスメモに鼻歌で録音しましたからね?!これであのクソ音源安心して消せるヨカッター!

という訳でヅカに興味ある人、ポー面白かったから次なに観ようと思われてる方、ぜひスカパーとスカステ契約して「はいからさんが通る」を観てください。ポーの一族本編では傲慢ながらエドガーに翻弄される美少年アラン、フィナーレでは一転してオラオラバキューンなオレ様彼ぴだった柚香光さんが伊集院少尉として出会い頭にぶつかったお転婆ヒロインを優しく抱き起こしたり吹雪のロシアで撃たれてひっくり返ったところをベルトコンベアで出荷されたり波止場で腕グイからの王子様キスをしたりします。お兄ちゃま大好きな明るいょぅじょメリーベルからいつも迷子のように震えてる磁器人形みたいなメリーベルまで演じきった華優希ちゃんが紅緒としてショッキングピンクのウサちゃん柄モンペで踊り狂ったりしてます!実はわたしも入ったら終わりだと思って今までスカステ未入会だったんですけど、観念して入会しちゃいました。戸建住まいの友人はアンテナ立てる計画立ててた。アンテナを立てさせる男、柚香少尉。コピーアットワンスですがなんと5回も放映してくれるのでHD保存用円盤用布教用に十分回せるよ!ヤッター!

放映日時は以下の通りです。

・千秋楽
4月15日21:00~
4月19日19:30~
4月22日14:00~
4月24日23:30~
4月30日9:00~

・NOW ON STAGE*3
4月15日20:15~
4月24日22:45~

スカステの申し込み方法はここ↓↓
アフィとかはないので安心してクリックどうぞ。

www.tca-pictures.net

…とここまで3月末に書いていて、本編の感想も書くつもりだったんですがバタバタしてるうちに放映日が目の前だったのでこのまま載せちゃいます。とりあえずソファーのシーンがやばいとだけ報告しておきます。ソファーのシーン、ほんとやっべーーーーから!!!!

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*1:娘役が主演のこともある。今度やる。

*2:当時三番手。今二番手…と言っていいと思いますが次の本公演どうなるかまだわからないので詳しい人にでも聞いてください

*3:出演スターによるトーク番組

となりの怪物くん完成披露試写会(ネタバレ感想)

原作は割と昔に一読したのみでうろ覚え&特に原作への思い入れはない人間のネタバレ感想です。事前記事も孫ちゃんのものしか読んでないので、それインタビューでもう答えてたよとかあったらごめんなさい。

 

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観終わって真っ先に思ったこと「監督、シザーハンズ好きでしょ!?」わたしが漫画原作実写化でいつもひっかかってたところをこうあって欲しいと願う通りに仕上げてきてくれたし、キャスティングもこうあって欲しい、と考える通りになってた。そこはすごい良かった。ただそれだけに唯一の不満も強いです。なんでこれ前後編にしてくれなかったんや…尺全然足りてないやないかーい!

世界の色がうつくしい
実写化に限らずアニメ化でも割といつも気になるんですけど、漫画を映像にするとき、漫画版のフルカラーイラストの色をそのまま再現する必要なくないですか?だって人間の肌の色はドクターマーチンのレモンイエローとタンジェリンを混ぜた色ではないし、日本の街並みはRGBで塗られてはないじゃないですか。街の色も空の色もイラストとは違うのにキャラだけ再現するんじゃなくて、漫画の世界と現実の世界の色の差分の分だけ、色味をずらして欲しいって思うんですよね。アニメだとどうとでもできるはずなのに、ちゃんとキャラと世界の色味が統一されているものとばらっばらのものがあって、前者は監督が女性なことが多く、色に対する知覚は男女差かなりあるので、男性が作るあるいは男性がお客さんな作品の場合はそうなっちゃうのかなあと。で、とな怪も映画のビジュアル出た時に制服がろびこ先生のかなり彩度高いイラストそのまんまのばりばり濃オレンジで、明太子屋の店員かよやっぱり男性監督*1にはそこ期待できねえ~となめプしてたんですけど、とな怪はまさかの世界の方の色を変えてきてました…!冒頭の教室シーン、ありえん彩度のロッカーをみて監督すみませんって超謝った。ごめんな!いつも見てる色調の街の遠景の前に、そこだけビビッドな…あれ、なんて呼べばいいかわかんないんですけどぐるぐるしてる遊歩道のフェンスの色、某夢の国みたいな街並みにまるでお城な学校、なによりもおもちゃ箱のようにカラフルなバッセン…でもヤマケンと雫が通う予備校と受験のシーンだけ現実の世界の色で、二人がすごく浮いているのを観て、あーこれ、この監督の世界めっちゃ好き!って思いました。監督、シザーハンズ好きじゃないですか?わたしもめっちゃ好きやで!ていうか考えたこともなかったですが、となりの怪物くんがそもそもシザーハンズに近い話ですね…怪物だし…。シザーハンズ、わたしの年齢だとちょっと映画が好きなら当然履修してるレベルの作品なので詳細について説明するのがどうにも気恥ずかしいんですけど、今はもう世代的に観てない知らない人もいるのかな…世界を作るためにものすごいパステルカラーの街まるごとひとつセット作ったりしてる映画なので、観てね。映画は真っ暗な劇場でみる夢の世界だからその世界には閉じててほしいんです。作り物で偽物で嘘で、でも変わらない何かが観たい。

キャストの属性があってる
キャスト発表されたとき、誰ひとり原作に似てないけど、全員属性は合ってるって思ったし、完成した作品を観てもやっぱり合ってるって思いました。それでいいんですよ~~~~別に、顔なんて、似てなくて、いいんですよ!(個人の感想です)世の漫画家が美しい顔面を描くのにどれだけ情熱をかけてると思ってんだそんなの再現できてるって言って許されるの橋本環奈と吉沢亮ぐらいしかいないじゃん!属性合ってることの方が断然大事。主要キャラ、みんなちゃんと原作と同じ属性だったんですけど特にすごいなって思ったの雫(土屋太鳳)と優山(古川勇輝)です。優山、すごく優山だった。

ヤマケン出番少なすぎ問題
ヤマケン好きな人は実写化されたことよりも実写で出番少なすぎることに怒った方がいいと思う。ヤマケンってコマ外やフキダシ外がかわいいキャラじゃないですか?何言ってるんだって話ですけど、ニュアンスで理解して!でも、話の進行に必要な箇所しか出てこなくて、進行に必要なセリフしか喋らなくてそういう描写の尺がほとんどなかった。「ヤマケンが好き」はビジュアルだけでもなんとかなるけど「ヤマケンに萌え」はエピソード描写がないとむずかしいなって。萌えって生物として必要のない完全に文化的な感情だから、無駄から生まれるものだと思うんですよ。んー!!って思ったの、落ちそうで落ちなくてやっぱり落ちたポップコーンの持ち方と学祭でちらっとみえる青い靴下とサンダル脱いでデッキチェア座ってる時の足の裏ぐらい。実写版ヤマケンのポップコーンの持ち方、萌えます!
雑誌の対談記事で菅田くんが山田裕貴のことを「あなたは骨格がヤマケンに向いてる。骨格がマジイケメン。立ち姿に品がある」と評していて、菅田くんそ・れ・な~~~~~!!!!めっちゃ分かるガム食べる?ガム食べる???ってなったんですけど、本当に骨格がイケメンだし立ち姿に品があるし、それがヤマケンとして必要な要素を満たしてた。最初に出てきたときは、顔がいいだけのいけすかないうざい奴で、それが雫を好きになった瞬間があって、でもそれを認めたくなくてだけど一緒に過ごすうちにどんどん心を占めるようになっていって、泣くんじゃないかとハラハラした最後のシーンは気持ちの全部が雫を好きってこと、どれもこれもちゃんと伝わってきたんですけど、でもそれぜーんぶ山田裕貴の演技にしかないんですよ!感情はあるけど物語がない。原作は少女漫画なのでどんなに当て馬が人気キャラでも、最後は春エンドなのもヤマケン振られるのも分かっててでもその揺れに胸キュンしたり床転がったりドラミングしたりしながら読む訳じゃないですか。それもっと、このヤマケンと雫で物語として観たかったよ~~~!!!!

多分、とな怪が映画一本に収めるの難しい話なんですよねきっと。少年漫画や青年漫画なら途中で切れるポイントもあるけど恋愛ものだからエンドまでいかないといけないし、かつディスコミュニケーションとか自己肯定の話でもあるから主要キャラの人数減らせないし両方やらないといけないし、いちいちキャラのバックボーン描写入れなくても出てるシーンだけで説得力出せるキャストちゃんと揃えて、必要なエピソード抑えて、原作をダメにしてるかっていうとそんなことはないんですけど、どうしてもダイジェスト感があるというか、忙しい人のための5分で分かるとな怪だったなあっていう…。この演出でこのキャストならもっと時間があればって思うし、でも前後編ってそうしたいからといってできるものじゃないし、思えば漫画って話の内容に合わせて一番尺を自由にできる商業媒体で、それってすごいアドバンテージなんだなーと。漫画の良さをかみしめたところでおばあちゃんは漫画の星に帰ります。はい…。


舞台挨拶のことなど
・初めて土屋太鳳ちゃんを生でみたんですけどめっちゃくちゃかわいかったです。
正直な話、わたし松嶋菜々子とか土屋太鳳とかの鼻の下の溝?がはっきりしてる顔がどうも苦手で美人なのは理解できるんですけど生理的にダメなんだろうなーって思ってたんですけど、実物はそんなこと気にならないぐらい目が綺麗で吸い込まれそうだし、それにすごく声と話し方がいい。興味ある演目ならお芝居行こうと思ったぐらいなので相当です。相当かわいいです!
・ファッションショーを模した演出から始まって、ランウェイの最後にサインボール投げてたんですけど、国際フォーラムCホール中央ぐらいから2階席の後方までボール投げる孫ちゃんが見れてひぇってなりました。肩が強い。肩が強い!!体力ゼロのおたくだから身体能力高い人間にすぐあかん~~~ってなります。
・最初の挨拶のとき「映画は観られて初めて完成するので…」と言っていたのは正直しんどかったです。つっこんで笑いをくれた菅田くん、ありがとう。
・孫ちゃんがかつてなく、それも一人だけ汗かいてて毛先からぽたぽた落ちるわ鎖骨の窪みに汗溜まるわのレベルで汗だくだったのでタオル投げてあげたかった。現場からは以上です。

 

おまけ。写真撮影OKタイムの輝いてる一枚

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*1:でも色遣いが一番好きなのは男性の三木孝弘監督だったりするのでなんとも言えない。

映画「デメキン」ティーチイン覚え書き

ずっと下書きに眠らせていたのですが、記憶を総動員してなんとか仕上げました。記憶違いあったらすみません!回答しかメモ残してなかったので質問が特に間違ってるかもですご了承ください。一応初日と大ヒット御礼のメモもあるんですけど、円盤に入るようなので…入ってないのあったらまとめます。

2017年12月22日シネマート新宿スクリーン2にて。山口義高監督、脚本の足立紳先生、佐藤現プロデューサーのお三方が登壇。上映後、簡単な挨拶の後に客席からの質問(4人で時間切れ)、ポスターと台本のプレゼント抽選があって計30分ほどのイベントでした。

・山口監督挨拶
80年代に青春を過ごした人に向けて作った。その人たちが実際楽しんでくれたようでよかった。

・足立先生挨拶
僕の作品には珍しく女子高生まで客席にいて嬉しい。健太郎くんが来ると勘違いしたんじゃないよね?

健太郎くんについて
足「『十四の夜』から二度目の健太郎くんは、最初に部屋に入ってきた瞬間、部屋が明るくなった記憶がある。」
山「健太郎くんは陽性。いるとぱーっと明るくなる。役者として光の素質がある。逆に山田君は陰影があるというか」

・ティーチイン
Q:最後のシーンの「10年待ってるから」は映画にしかないセリフで、これから10年重なることがないという別れの言葉であり、その後のエンドロールとの対比になっていると捉えたが、どういう意図でいれたのか?
A:
足「そのままの通り、この先10年もその先も永遠に二人は一緒だというつもりで書きました。でもそっち(別れ)の方がかっこいいかもしれないですね」
山「僕は別れのつもりで撮りました。最後のバイクのシーンは最初からラストに使うつもりでした。結局総長になった後のシーンになりましたが、厚成の引退走りのつもりで撮っています。二人がこれきりということではなく、これからもバカやってくんでしょうが、今までとは立ち位置が違うという別れです」

Q:舞台挨拶で正樹とアキの病院のシーンが本来なかったのを脚本から追加したと聞いたが、なかったらどういうシーンになっていたのか?
A:
山「それは誤解で、屋上のシーンはもともとありました。追加したのはアキが厚成に早く落ち着きたいというシーンです」

Q:(質問失念。印象的なエピソードは?とかそんな)
A:
P「笠松将くん(蘭忠治役)は壁ドン映画が嫌い」
山「笠松くんが隔離されて寂しかったときいて、本当は仲良くしたかったみたいでかわいそうではあったんですが健太郎くんが完全に仕上がっていて、厚成のカタキ、忠次絶対殺す!!みたいな状態だったので一緒にはできなかった」
P「健太郎くんと山田くんはそれまでのお芝居とかを見てのオファー。あとは200人からのオーディション」
足「当初の脚本は正樹のお父さんが居たりもしたんですが、健太郎くん・山田くんの二人に焦点を絞りたくてこういう話になりました」

Q:厚成が襲撃を受けるシーンだけ、サイコホラーのようで他とテイストが違っていたがそれは意図的な演出だったのか?
A:
山「痛みが分かるように漫画的誇張と、あとはやっぱり山田くんのリアクションが上手いのでああなりました」

Q:(これも質問失念。多分この作品で目指したものは?とかかと)
A:
足「憧れ。自分がヤンキー漫画とともに育ってきて、その中のヤンキーへの憧れもあるけれど、それよりも青春の中での誰かが誰かに憧れるという、それを描いた」
山「正樹と厚成とのすれ違いと気持ちが伝わるところ。冒頭いきなり説明もなく殴り合いから始まるけれど、最後拳を重ねるところで分かってもらえるかと」


シネマートのスクリーン2、行ったことのある方なら分かると思うんですけど公民館の会議室みたいなあの謎の部屋にぎゅうぎゅうに人が詰まっているの初めてだったので、めっちゃデメキン愛されてるなって嬉しくなりました。ちなみに公開延長されての年明け、最終日の2日前に観納めしてきたんですが、その日もほぼ満席でした。完成披露で観た時にめちゃくちゃ面白いし、めちゃくちゃよく出来てるし、めちゃくちゃわたしに刺さるって感動したんですけど、おそらくは予想よりずっと流行ってくれたのではないかと思います。わたしも結局7回観たし。2017年の孫ちゃんの仕事の全わたしベスト3を選べといわれたら*1、間違いなく「あゝ荒野」「直虎」そして「デメキン」です。4月25日に円盤リリース、近いうちにレンタルも始まると思うので、全ヤンキーもの好きは観てください・・・!

ちなみに客席に田中偉登くんが来られてました!あっという間に終わってしまい、次の上映もあったので追い出されたんですけど、しばらくロビーで田中くん含めて対応してくださり、原作本にサインいただいてきました。自慢に載せます。パンフにしなかったのはこっちの健太郎くん単独のビジュアルがすごい好きなので。

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サインいただきながら、お三方ともにヤンキー映画が好きで、ヤンキー映画また作ってくださいって伝えられたので良かったです。わたしの前世、きっと雨の中で不良に拾われたおばあちゃん犬だったんだわ…というのはともかく、わたしが子供の頃、ジャンプもマガジンもヤンキー漫画の割合がすごくて、というか特にヤンキーものでなくても主人公はヤンキーデザインだったりしたんですが、今はもうほとんどなくて。デメキンの冒頭、昭和が終わって平成になるラジオ放送から始まるんですが、それを観たときにああもうヤンキーものって懐古おじさん層を主ターゲットにしないと厳しい時代なのかなあって悲しくなってたんですよね。でも今ものづくりの第一線にいる監督や脚本家がヤンキーものを見て育って、それに憧れた気持ちから作品を生み出してくれてるって分かって、まだまだ大丈夫だなって安心しました。デメキン、続編作ってほしー!でも厚成との別れが完璧すぎるので、続編には厚成要らないというジレンマ。大ヒット御礼のとき足立先生が「次があるなら群像劇で」と言われていて、それは全くもってわたしの望む形なので超期待しております!

ついでに当時のツイートなど。見返すと年末ずっとデメキンとボーダーラインと闇金ドッグス*2の話してて、このときのわたし超幸せだなって思いました。もうAMGさんなしでは生きていけない体になってしまったので、責任とってこれからもわたしの好きな作品を供給してくれないと困る。ずっと待ってます。

・わたしにとってデメキンの物語はもう振り返って見る位置にあるので、最後のシーンの「10年待っててやるから」はもう、正樹と厚成が10年重ならないことを分かっていてのセリフでしかなくてただただ眩しくて寂しかった。振り返らずに観れる年齢の人にはどう写るんだろう

デメキンのエンドロールの最後、このまま正樹と厚成の笑顔のアップで止めてくれって思うんだけど、容赦なく引きのカットに切り替わって二人は画面の外に出て行ってしまうんですよね。あれがもうどうしようもなく寂しい。監督は正しいよ。

デメキン、よくできてるし、面白いし、なによりわたしの好きなやつなのでなんらかの成功を得て欲しいけど、ラストの世界の閉じ方が完璧すぎるので続編欲しいかというと別にそうでもないのがもどかしい。続編やるならいっそ厚成なしでいい…福のじの正社員なれて遠方に飛ばされたとかそういうので

・漫画版正樹は主人公として分かりやすいキャラ造形なのに対して、映画版正樹の厚成が好きって気持ちを観客に共感させるには、観客にも厚成を好きにならせないといけない。推しの厚成にはその説得力がとてつもなくあるので厚成が推しでよかった。正樹厚成はオファー、その他は200人からのオーデだそう

・映画版デメキンを観て厚成を好きにならない人なんている?!いません!!!!!

*1:闇金ドッグス・ハイローは殿堂入りなので対象外

*2:当時撮影期間でした

「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?」ネタバレ感想と映画祭なめんなの巻

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第2回ええじゃないかとよはし映画祭で急遽観てきました。というのも同日上映の「亜人/曇天に笑う番外編」の舞台挨拶目当てにこだまで2時間かけて豊橋まで行ってたんですけど、当日の亜人上映開始10分前にプリンシパル後のクロージングセレモニーにも推しちゃんが出るとツイッターで告知されまして…ちなみに亜人は客席に電波制限かかってる劇場での上映だったので、既に着席してたわたしが知ったのは舞台挨拶も終わった時に司会さんが言ってくれたタイミング=プリンシパルの開演1時間前だかんな!?
幸いチケットはまだ残っていたので入れたんですけど、他にも前売り券完売時は当日券なしって公式サイトにはっきり書いてたのに朝10時開演の作品を前日22時に当日券*1発表したり、いろいろひどかったです。前日入りでないと10時に豊橋たどり着けない地域住みで当日券あるなら入りたかった人は物理的に無理じゃないですか。告知遅くてもそれで埋まればいいですけど、結局プリンシパル+閉会式は空席だらけだったしさあ…。事前に完売したの亜人/曇天と音楽ユニットが登壇するもう1作だけだったので、亜人/曇天のゲスト二人が閉会式にも来ること事前に告知しておけばもう少し埋まったよ。さらにシネコンのサイトで普通にチケット売ってたせいでただ映画を観に来ただけの映画祭に興味ない人*2が挨拶前と閉会式前のタイミングでごっそり抜けるし、映画の終盤でいかにもお役人らしきスーツ姿のおじさんたちがガヤガヤ喋りながら入って来るし、これ豊橋市の税金使ってるんですよね?1枚800円できっと全公演完売しても利益なんて出ないんでしょうけどだからといって売る努力、来た人に満足して帰ってもらう努力しなさすぎでは?わたしが市民ならブチギレ金剛です!!!
…という不満をアンケートに書こうと思ったら、設問はポジティブな選択肢ばかりからの選択式&自由記入欄がほぼない&後日送付先やメールアドレスの記載がない、だったんですよー!これ、好意的な反応を示してくれた人の数だけを取るためだけに、ネガティブ意見は上がってこないように作ったやろ?!終始gdgdだったのはきっとやる気や頑張りよりも、お金や人員や経験が足りないせいでそれはもうどうしようもないですけど、このアンケが一番良くないよなって思いました。今流行りの忖度してみたのかな〜!来年もやるんならもうちょっとしっかりしてください。

と、映画祭には不満だらだらだったんですけど、プリンシパルは予想をはるかに上回って面白かったです。こんなことでもなければ絶対観なかったけど観て良かったなー!子供のときは特になんにも感じなかったマ○レードボーイの両親Sの行動、大人になった今考えるとものすごいですけど、両親Sを大量に集めてドラマを展開させたらこうなるな、って怒涛の展開でした。登場人物のほぼ全員が両親Sレベルの恋愛脳な上に、社会倫理が欠如気味*3な人が多いので本当に次の展開が読めなくて終始ハラハラしたし楽しかった!昼ドラとか韓国ドラマとか好きな人は絶対プリンシパルも楽しめると思います。わたし嗜好的にも属性的にもスイーツ映画のターゲットではないので胸キュンとかさっぱりわかんないし、でも超展開ジェットコースター作品は本当に大好きなんですよ~!!ちなみに最近一番胸キュンしたのは花組はいからさんが通る」で柚香少尉のソファグイシーンです。胸キュンっていうか胸ズキュゥゥゥゥンってした。

住友糸真(黒島結菜
母親*4の3度目の再婚相手と折り合いが悪く、学校ではいじめられ、さらにバレエでは自分は主役になれる実力がないと気付いて父親の暮らす北海道にやって来た高校一年生。これ掲載誌がフィーヤンだったら確実にリスカ過食嘔吐してるプロフィールですがCookieなので大丈夫です安心してください!全く揺るがないヒロイン、強い。ストロボエッジでもナイトヒーローNAOTOでもそうでしたけど何考えてるか分かんない顔をしてるので何考えてるか分かんない役でも違和感がない。
バレエではプリンシパルになれなかったから、恋愛ひいては人生ではプリンシパルになりたいっていうのがこの作品のテーマっぽいんですけど(原作未読なので映画の印象です)、「そうではない」ということに折り合いをつけていかなくてはいけないのが現実じゃないですか。Cookieって雑誌自体は10代後半以上、単行本は20~30代向けって印象なんですけど、どういう層がこの作品を読んでどういう風に糸真に気持ちを重ねるんだろう。そういえば10代向けの少女漫画ってとにかく読者と感性が近いことが求められるので、作者も軒並み若いんですよね。にもかかわらず量産され続けてるスイーツ映画は監督もPも大抵おじさん*5が作ってるの、なんでだろう。理由はわかりますけど…。けいおん!を24歳の山田尚子監督が作ったように、いっぺんめちゃくちゃ若い女性にスイーツ撮らせてみたら面白くなんないかな。女優、それも若い女優さんの一瞬をキレイに撮ることに執念燃やせるのはやっぱりおじさんの方がいいのかなあ。

舘林弦(小瀧望
なんで川栄じゃあかんかったんや!!!!!!

桜井和央(高杉真宙
ひたすらに顔が良いし、何考えてるか分かんない顔をしてるので何考えてるか分かんない役でも違和感がない。

国重晴歌(川栄李奈
めちゃくちゃかわいいし、いいにおいしそう。付き合ってほしい。お弁当作ってほしい。おにぎりにぎってほしい。結婚してほしい。全部無理なのは分かってるけどせめて一緒にお散歩してほしい。お金払うから!

金やん(市川知宏
いいやつ~~~~~~!!!!!!その前の亜人/曇天に笑うの挨拶がイッチーオンステージってぐらいめちゃくちゃおもしろかったんで、どこからどう見ても完全なる当て馬として出て来た瞬間笑いをこらえるのが大変でした。いい当て馬だった…。

*1:急遽追加椅子用意したとかではなく、チケ発時から買えないようにしてあった両サイド4列分が当日券だったので当然事前に分かってたはず

*2:少なくとも目の前の母娘連れはそうでしたしめっちゃ困惑してた

*3:高校教師が在学中の教え子と堂々と付き合い、さらに教え子2組を連れてお泊りキャンプに行ったりする

*4:ドドドド恋愛体質な上に元旦那の再婚相手を突然呼び出し→親子水入らずしたいから帰って!とか言う過激派

*5:上映後の舞台挨拶は監督・P・イッチーの登壇だったので改めておじさんが作ってるんだなーと。

「去年の冬、きみと別れ」ネタバレ感想

ミステリに分類される作品なので改行多めにしております。ここから下はネタバレありです。原作は未読です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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去年の冬、きみと別れの感想「よく知らない人からもらった変な色の薬を飲んではいけない」

・あと斎藤工はシリアスなシーンでは口を閉じてほしい。笑っちゃうから

・俳優としてのがんちゃんさんは上質で上品な手触りの良い闇、がやっぱりいいところだと思うんですけどそれによく合った役をちゃんともらってるし役が選べるってこういう感じなのかなあ

あーいかにも幻冬舎刊のミステリっぽい!というのが一番の感想*1。ミステリ半分、読み物半分って感じ。東京創元社読んでる層からはまあ幻冬だしねと苦笑され、他にミステリを読んでない層からは「驚愕のトリック!」って絶賛される感じ。すみません、わたしは前者なのでちょっと悪意が過ぎました。でもほんとそんな感じ。実は観る前に友人から「ネタバレになるから詳しくは言えないけど叙述トリックで、」と言われ、人生何度目かの叙述トリック叙述トリックって言及した時点で完全にネタバレしてるんだよォーって呻くマンになったんですけど、言うても最近の「2回観てほしい」ってアピってる作品はもれなく叙述トリックですし、それがなくても冒頭の「第2章」と、がんちゃんさんが持ちこんできた資料が映った瞬間に動機も犯人も叙述であることも察してしまったので公式が訴求してるほどそんなガチガチのミステリではないよなあと。どっちかというとサスペンス色の方を強く感じたし、歪んだ純愛ものと呼ぶ方がありのように思いました。化け物三人がみんな外見美しいので一言で言うなら「バロック」ですよね。やわく美しい光沢にくるまれたいびつな真珠の中にどろどろの化け物のさなぎが入ってる印象。それが全部燃えて灰になるエンドも含めてバロック
信頼してるライターさんが、韓国映画っぽいと評されていて、なるほど確かにそれもあるんですけど、韓国映画って妙に「寒い」または「暑い」に振りきれてないですか?韓国には何度か行ってるんですけど、やたら真冬に行く羽目になることが多くて、日本とは比べ物にならないぐらい寒いんですけど、それが画面にも出るのかそれとも単にわたしが連想してるだけなのか、韓国映画は不思議とすごく寒いかすごく暑いのどちらかを感じることが多いです。対して「去年の冬~」は夏のシーンも冬のシーンも、燃える火事のシーンも温度を感じなかった。それが良くないと言いたい訳ではないんですけど…古い映写機からのぼんやりとした映像を眺めてるような時間が続く中、元恋人が雨の中傘を落とすシーンと、がんちゃんさんが地下駐車場の入り口で木原坂姉を待つシーンだけが底冷えがするように寒かったです。雨のシーン、元恋人の方が100%正しくて辛かった。
しかしがんちゃんさんの闇さはどこからくるんでしょうね。大人気の三代目の中でも大人気のパフォで、いいとこのボンボンで、顔も甘めで笑顔がかわいいキャラなのに俳優となると闇キャラばっかり配役されてるし仕上がりもザ・闇キャラばっかりなの、なんでなんだろう。ナイスキャスト!とは思うんですけど、一回ぐらいとんでも光属性のキャラに配役されて事故るかそれともなんか予想外の仕上がりになるのか確かめてみたさある。次の連ドラ初主演のホテルマンだって絶対なんか仄暗い過去持ちでしょ…。一度ぐらい光キャラやってみてくれ…。ワイルドヒーローズのチョコですか?あんなの、闇しか感じません!!!

*1:余談ですが先日観た「曇天に笑う」も感想は「マッグガーデンぽい」

雪組 ひかりふる路・Super Voyagerライビュ感想

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千秋楽ライブビューイングで観てきました!初めてのヅカライビュ、いつも空いてる地元のシネコンでみたんですけど、一番大きいスクリーンが満席でびっくりしたし、席を埋めてる人達がなんていうか劇場でも地元でもあんまり見ない感じの…10年前のビッグ○イトにごろごろいたよね?って人が多くて、どこからやってきたのか本気でわかんないし、ヅカ界隈まだまだ謎が多い…。

サンジュスト君がロベスピ強火担という事前情報と、あとは一般常識レベルのロベスピエールの知識しかない状態だったんですけど、もーめちゃくちゃおもしろいしなによりすっごい好きなタイプのお話でした!思わず円盤買ってしまったので興味もった友人知人は気軽に声かけてくれよな!物語に関しては光属性が圧倒的に好きなので、こういう絶望のどん底でもなお希望を求めてもがく人間のお話大好きなんですよ〜!しかも登場人物は闇属性っていうの…さいこう…すき……。冒頭の議会のシーンとか割と前向きな雰囲気で始まるんですけどもう最初から壇上の人達のお衣装にもれなくギロチンのラインがはいってるし、セットにも斜めの光が入ってて今にも刃が落ちてきそうな演出、最高にクールで不穏で好きです。まどマギ1話のアバンぐらいの不穏感。ひかりふる路ってタイトルからしていいですよね。そんなの、絶対ひかりにたどり着けないってタイトルでネタバレしてるじゃん…。希望は必要だよ、どんなときにもねの世界じゃん…。脚本・演出の生田大和先生の過去作調べたら月組「春の雪」*1を担当されてた方でした。理想を抱いて溺死するクズを描かせるなら生田先生、ちぃ覚えた。あと曲がめちゃくちゃかっこよかったので観終わって即調べたらワイルドホーン先生でした。ま、またお前か〜!!最近曲がいいなと思ったら必ずこのおじさん(例:デスノミュ)なので逆に他に人材いないのかと絶望してます。こんどスカピンみるね…。

マクシミリアン・ロベスピエール(望海風斗さん)
知ってたけどお歌がうまい~!!実際に観たのは花組エリザのルキーニだけで、その記憶が強いせいかワイルドなラテン男(ただし属性は陰)っていうイメージがあったんですけど、こういう頑固で脆くて善き人物もしっくりくるんですね。そもそもだいもんさん歌うまい演技うまいビジュ良しの超ハイスペなのでできない役なんてないのかもしれない。ローマ風のショーするところ、堂々としてめちゃくちゃ似合ってるだけに逆に滑稽で本当に悲しかった。

マリーアンヌ(真彩希帆さん)
お歌がうまい~!!(2回目)そりゃあワイルドホーン呼んでくる意義があるってもんですね。ヅカって結構トップと娘役が両想いになるまでが省略されてる感を感じることが多いんですけどひかりふる路はそこがちゃんと描かれてて、頭の固いおたくにも納得できてよかった。ちょっと十二国記の風の万里〜を思い出しました。あとものすごいどうでもいいですが、ロペスピ先生殺すために握りしめてたナイフ、チャッカマンに見えません?途中カチッ…カチッ…て音が入るシーン、完全にチャッカマンがなかなかつかなくて困ってる人だった。マリーアンヌちゃん、BBQの火起こしは男の仕事よ!最後、ロベスピエールとそれぞれの牢で処刑を待ちながら、もしも普通に出会えたなら?って話をするんですけど、夢に浮かされたように語ったあとにマリーアンヌがすっと醒めて「いいえ、出会わなかったわ」って現実に戻るの、クール過ぎてしびれました。しかもマリーアンヌだけ助かっちゃうの、絶望すぎませんか~!

ダントン(彩風咲奈さん)
松崎しげるかな?!なんか黒かった。わたしこの人がどのタイミングでどう死ぬのか知らなくてハラハラしてたんですけど、パリにもどってきてほぼ即死で辛かった。しかも明らかに死ぬの分かって戻ってきたタイミングでしたよね。ダントンのひかりは太陽のように大きいのかもしれないけど、ずっとずっと何万光年も遠くて豆電球ぐらいにしか役に立ってない。寂しい。一番しあわせそうに行ってしまったのがまたさびしい。

サンジュスト(朝美絢さん)
花のサンジュストくんだ~!!!超顔が良かったらしいことしか知らないんですけど、朝美絢さんの顔の良さがいかんなく発揮されていました…顔がいい…。ひかりふる路、再演するにあたって3~4番手にとにかく顔のいい人がいる組でないとできないという呪いかかったんじゃないのか。顔が良くてもかっこいい系じゃダメだしな。大変だな!?冒頭、茶の間だったサンジュストくんが憧れのロベスピ先生の初現場でファンサもらってめちゃくちゃテンアゲするんですけど、直後に推しのカノ(未満)バレして、秒で闇落ちしてたし、その闇落ちの瞬間をばっちりライビュカメラに抜かれて面白かったです…カメラいい仕事しすぎでしょ!こんだけキャワな子に言い寄られてもロベスピ先生は全然なびかないんですけど、サンジュストくんはめげずに同担を蹴り落とし、推しの交友関係を潰し、ローマ時代のお衣装一式をプレボにぶちこんで、ロベスピonステージの生誕委員して…とめちゃくちゃガッツなんですけど、そこにロベスピ先生の意思はないんですよね。サンジュストくん推しの気持ちガン無視。でも推し事の本質ってそこにあるよなあなどとメタ的なことを思ったりしました。BREACHのメガネ握りつぶす人のセリフに「憧れは理解から最も遠い感情だ」というのがあって、孫ちゃんが好きなセリフとして引用してるインタビューを読んでから時々思い返すんですけど、それは全くその通りなんですが、逆もまた真なりで憧れを維持するには理解なんて不要なんですよね。手が届かないからいいんですよ。そういう意味ではヅカはほんとちょうどいいなって思います。だって最初から最後まで全部嘘で幻だもん。

Super Voyager
ショーだけはライビュよりも先にNHK版を視聴済みだったんですが、NHK版、すごかったですね?!わたしのご贔屓のみりおちゃん*2は2列目どセンで観た時ですら目線はくれても目があった感覚はなかったのに、Super Voyager冒頭で空から降りてくるだいもんさん、TVの中にいるのにばっちりわたしに目を合わせてきて恐怖を覚えました。うわ今目が合っちゃったよ恥ずかしい!って思った瞬間に「恥ずかしがらないで」って言われたときは死んだ。姿はもちろん心の中まで見られている…!でもライビュ版の時はなぜか目線くれませんでした。ライビュ会場はたくさん人がいるからわたし一人だけにファンサしちゃダメって考えたのかな~。気配りですね!
全体的に好きなショーなんですけど、朝美絢さんの女装*3だけは普通にめちゃくちゃかわいくて、なんかやだなって思いました。わたし、ヅカの女装のオカマ感あふれてるの(例:花組の水美舞斗さん)は大好きなんですけど、みりおちゃんとか朝美さんとか普通にかわいい人が女装してしまうと「あ、やっぱり女の子なんだ…よね…」って夢から覚めてしまう気がするのと、あとあくまで男役は男なので娘役の代用品にはしてほしくないんですよね~。
あ、あと暴風雨の口パクもやだ…お歌でズコーってなるの、お芝居のシリアスパートならまだしもショーの時はそれはそれでおもしろポイントので、個人的にはズコーでもいいから歌ってほしいし、録音流すぐらいならボーカルなしでよかったなあ。本家ジェネみたく、二人ボーカル役にして歌うのでもいいですし…でもその点を抜いたら暴風雨のとこ、めちゃくちゃ好きです!アイドル~!!!本家ジェネと違って細身のお衣装のせいかとにかくみんな足が長くてモンティパイソンのバカ歩き省かなって思いました!
ライビュのあとに同じ野口先生のショー処女作の星組「THE ENTERTAINER!」を観たんですが、わたしの大大大好きな藤井先生の「EXCITER!!」にそっくりで、他にも女装多用とかバックステージ感とか野口先生は藤井先生の直系なのかなあと思ったんですけど、この男アイドルパート入れるのが野口先生のこだわりならもっともっとやってほしい。毎回いれよ!藤井先生はギラギラだけど、野口先生はキラキラって感じする。ヅカってどうしても体質や体制が古いって感じることが多くてそこはちゃんと新陳代謝してってやきもきするんですけど、暴風雨の最後に肩組みながら「ライブビューイングでご覧のみなさーん!」って言ったの萌え過ぎてみんな大人しくみてる会場だったのに思わず声が出そうになって必死で我慢して結局ぐへっみたいな息をはいてしまったし、他の(といってもLDHぐらいしか知らないんですが)ライビュのいいとこ取りこんでる感あってうれしくなりました。LDHはネ…なんかよりヅカと提携しよ!ていうか次のハイローにはカジノパート入れてそこの演出を藤井先生にお願いするべき。あと柚香光さんは卒業後はLDHに所属するべき。HIRO神のLINEください!

*1:みりおちゃん主演・三島由紀夫原作。主役のキヨ様は大体光源氏と同程度のクズ度

*2:花組トップスターの明日海りおさん

*3:男役が女性の役をすること