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強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

安藤忠臣…かっこいいな(闇金ドッグス5ネタバレ感想)

山田裕貴 闇金ドッグス

無事舞台挨拶付きチケットを確保できまして「ゾウを撫でる」と「闇金ドッグス5」を初日に観てきました。最近、山田裕貴のことを孫だと思うメソッドを採用しているのですがうちの孫かーわいいーなー!孫の晴れ姿はできるだけ多くの人に見てほしいし、孫のピアノの発表会に空席があるなんて許せない系ばぁばですが、かといって自分が良席確保できないのも困るので祖母業も大変です。推しがふにゃふにゃしてたら色々と不安にもなりますが孫はもう生きてるだけでかわいいので孫メソッドいいなーと自画自賛してたら、ゾウを撫でるで隣に座っていた方も「わたしもうおばあちゃんだから何しててもかわいいんだよねー」と話していて(誰のことかは言ってなかったですが、まさか小市さんや監督や一児の父の金井さんの祖母ということもないと思うので同担かなと)山田裕貴の客をおばあちゃん化する力っょぃ。最近ちょっと痩せちゃってばぁばは心配です。パンツのポッケにおまんじゅう詰め込んであげたい。

zouwonaderu.com

yamikin-dogs.com

ゾウを撫でるについてはまた別途。単館系映画館って新宿シネマートが初だったので、どこもああいうのものかと思っていたら渋谷シネパレスはきれいでおしゃれでびっくりしました。これが渋谷と新宿、ほっこり映画とVシネマの差か…

で、闇金ドッグス5です。まだ昨日観たばかりで、舞台挨拶ありだとどうしてもそっちに体力が持ってかれてしまうので、まだなんもまとまってないとりとめない所感ですが。

北村薫の「六の宮の姫君」で編集者志望の国文学部の学生が陰のある作品をほめた際に、大御所の作家先生が「(若い人は陰のあるものに惹かれるかもしれないが)ほんとうにいいものはね、太陽の方を向いているんだと思うよ」というセリフがあって、割と昔に読んでからずっとわたしの信念となっています。また、最近頻繁に映画館に行くようになって、その度に本当にその通りだなと噛み締めるのがHiGH&LOW THE RED RAINで監督が「最後のアイスのシーンは、劇場まで観に来てくれた人たちが最後に楽しい気持ちで帰れるようにいれた」と言っていた話で、まさに闇金ドッグス5の舞台挨拶でも監督が言っていたとおり、配信でいろんな映像がみれる時代に映画館まで足を運ぶって結構な体験なんですよね。1800円は大人からすればそう厳しい額でもないですが、いずれ自宅で見れる映像に大人が待ち時間移動時間も含めた3時間近くを捻出するのは結構大変です。そうまでして劇場に足を運んだからには楽しい気持ちで帰りたいし、少なくともわたしは楽しい気持ちになるには太陽の方を向いている作品を観たい。つまり闇金ドッグス5はそうではなかったということです。つまらなかったよということではなく、そういう人間の書いた感想だと思って読んで欲しい。以下、自分のtwitterから

・思えば闇金ドッグスって5作中、2作も同じエンドなのか でも1はラストより、忠臣さんが中華料理屋にはいるのを我慢するところが一番キツイので良夫はファンタジー

・良夫はいてもいなくてもわたしの人生は変わらないからファンタジーとしてみれるけど、わたしの側にも沼岸はいて、自分の心の中にもこいつどっかいなくなってくれないかなって気持ちがあることを知っているから闇金5はしんどい

・沼岸にどっかいって欲しいけど、死んで欲しかったり不幸になって欲しいわけじゃない。けどそこは繋がってるんだよって見せられてもすごいしんどい。でもわたしだってちょっと楽しく生きたい。終電まで人のミスのチェックするより帰って原稿したい。200万欲しいナーーーーー!?

一言で言うとしんどかった。4はよかったんですよ~・・・ガチバンを説明するときにいつも「ドブ川の煮凝りみたいな話」って説明しているんですけど、1~3が勧善懲悪のエンタメぽい話だったのに対して、4でまたガチバンからのダメ人間見本市映画に戻ってたけど、豊田と元子の描かれ方がやさしくて、楽しい気持ちで帰れた。ハッピーエンドだったし。5は観終わった瞬間こっちが虚無になりました。忠臣さんの虚無顔大好きだけど虚無顔を見たいのであって虚無顔になりたい訳ではない…しかも間髪居れずに、顔の美しい男どもがぞろぞろ出てきてきゃいきゃい話すところを見るという時のエネルギー消費を想像してください。しかもその話が超たのしい。テンションのジェットコースターかよ。あーうちの孫かわいいな!?

わたしの癖で、その作品から何を感じたのかではなく、作り手はなにを伝えたかったのかと想像することを優先してしまうんですけど、何を伝えたかったのかな。わたしはわたしの周りの沼岸にもっとやさしくすればいいのかな。でも、それは無理だ。沼岸の勤め先の社長や女店長の憤りがわかるもん。あのまま雇い続けるということは、ちゃんと働いている他の社員への暴力であり、沼岸は害悪だ。舞台挨拶の場に居たのは当然女性ばかりだったし、中には学生さんや働いたことのない人もいてこの感覚にピンとこない人もいるのかもしれないけど、闇金ドッグスの主戦場がレンタルで、おそらくはサラリーマン男性がターゲット層であり、沼岸的存在の人は映画なんてみないだろうことを考えると、観た人の大半は同じ気持ちを持つんじゃないかと思う。そう思わせてからのあの心中エンドに何を受け取れというのか。沼岸に消えて欲しいと思う気持ちの果てを見せられても、その気持ちが人を地獄に追い込むこともあるんだって言われてもわたしだってわたしを守りたい。最後まで須藤がぎりぎり間に合ってハッピーエンドになるんじゃないかと期待してました。そうやって沼岸にいらつく気持ちを赦してほしかった。あと、わたしは仕事に関してはまあまあ要領もよくまあまあ順調に生きてるのでそうは思わなかったんですけど、「自分は沼岸だ」って感じた人はもうこの映画観たら死にたくなるんじゃない?そんなの観せてどうすんの?

とまあこの話を観せられたことに怒りに近い困惑を感じたっていうのが素直な感想なんですけども…でもこうやって書き出してみて思ったんですけど、闇金ドッグス5が嫌だということではなく、単に劇場で観たいものと、観せたいものの感覚がズレてるだけかなーと。現に一緒に観たバッドエンド好きの友人は、観た後しんどいけど、しんどいのは嫌じゃないという感想だったらしいし。
2016年夏のお芝居「宮本武蔵」、山田裕貴にはまったときにはもう終わっていたので映像でしか観てないんですけどこれもしんどかった。普段、生のお芝居は宝塚しか観てない人間からしたら、安くないチケット代を払って劇場まで行ってこんなエグい話を観るとかどんな顔して帰ればいいんだ…と想像してすっごく疲れた。そういえば女店長のなじり方が何かに似てると思ってたんだけど、宮本武蔵のツルに声と喋り方が似てるんだ。ああー…しんどい。一応宮本武蔵はラストが救いだったけど。でも多分、作ってる側はしんどくさせたいんでしょうね。劇団系のお芝居とか特に心をえぐってやろうと狙ってそうだし、青木さんのインタビューを読んでも重い話をやることに手ごたえを感じてたようなので…こうやってわたしがぐにゃぐにゃしんどく感じてるのは狙い通りなのかもしれない。そうだとするとちょっと気が楽かな。でもやっぱりわたしは劇場からは楽しい気持ちで帰りたい。棘のような物語に救われることもあるけど、それはファンタジーにしてほしい。

二次創作でも感想でも書くことで昇華する人間なので、ぐだぐだと書き連ねましたがなんとか時間作ってまた観に行くつもりです。なぜならば孫がかわいいからだ!あと何度か観て慣れてしまえばしんどさも薄れて、軽く楽しめるようになるだろうなとは思う。それでいいのかって話ですけど。

忠臣さんは今回もとてもよかった。美しくて色気があって頭も回る、で順調にダークヒーロー街道を突き進んでる。大好き!18歳時点でひらがなしか書けなかったのに、いつ民法をそらんじられるようにまでなったんだろう。
それなのに結構あっさりキヴィマキを懐に入れてるあたり、すーぐ手下作っちゃうのは変わらないですねー。キヴィマキはトイレの窓は通れないサイズだから大丈夫かな。西口に面倒みてもらってからずっと、自分が食えること、そしてできれば誰かを食わせてやれることが忠臣さんの価値観なんだろうな。だから何度裏切られても弟分作っちゃう。かっこいいなって褒められたあと、タバコ2本くわえそうになってたのわざとなのか偶然なのか…うれしくてちょっと手元が狂った演技なんだとしたらすごい。「その金でそいつの明日が買えるのか!」のところ、なぜか次郎のことを思い出しました。てか沼岸、キヴィマキの金で缶ビール買いましたよね?ほんとクズだな…
今回、サブということで4のように忠臣さんを泣かせるなー!ってターンもなく、でも結構しっかり出番もあって堪能しました。助演の時の忠臣さんはタバコお供えしたら困ってる人を助けてくれるラスファイ地蔵って感じがする。

最後がしんどかったせいですごい色々書きましたけど、途中の須藤の嫁の話パートはちゃんとアイスシーンとして機能してたし楽しかったです。声出していっぱい笑ったし、周りもすごい笑ってた。須藤はすごく愛されて育った感ありますよね。実は今までそれ程須藤を掘り下げて見ていなかったので、わたしの中の須藤司は「今が楽しいからこれやってんだ!」だし、そこから変わらないで欲しい、忠臣さんにとっての異分子であってほしいと思ってたんですけど、インタビューで「2でななえを使って親子の縁を切らせてしまったことにダメージを受けていて、3で女の味方になる」と答えてたのを読んで、なるほど須藤も闇金で生きる覚悟はもう決めてるし、だから忠臣さんもきっちり指導してるんだなと。言われてみれば3のラストでちゃんと決意表明してたわ…ちなみにインタビューはこちらです↓

spice.eplus.jp

今回のモデルとなった事件、わたしははっきりと覚えているし割と最近のようなイメージだったのですが、2006年の事件でもう10年も前なんですね。心中シーンのセリフが事件そのままだったので、それでいいのか?とひっかかったんですけど、10年も前となると、覚えてない人もそもそも理解できる年齢じゃなかった人もいるわけで、ただこういうことがあったことを伝えたい残したい、というのは制作の動機として十分だなあと納得しました。

忠臣さんはもう一人殺してるし一人殺させてるし、おそらく他にも人の生き死にに関わっていて、自分の筋の範囲では結果的に助けてあげたりもしてるけど、人の命のために筋は曲げない、それは自分の死だからっていうステージにいるんだろうけど、今回、須藤にも同じことを求めたのはちょっと意外だった。暴力装置である忠臣さんはもう戻りようがないけど、須藤には一線を越えて欲しくないと思ってるかとばかり。この辺まだ咀嚼しきれてないので、もっかい観てなんか納得できたらまた書きます。
あれこれ書いたけどまた劇場行って観ることを確信してるぐらいにはやっぱり面白かったし闇金ドッグスが好きです。舞台挨拶のとき、6以降の具体的な話がもう出てる前提で話してるような感触だったけどほんと続けてほしい。できるかは確定でないにしても、4・5は次に繋げる前提で作られてるよね。円盤いっぱい買うのでよろしくお願いします。


以下は設定覚え書きや挨拶時のネタなど。

・5内の時間は2016年12月。沼岸解雇が12日で生活保護受理が19日。
闇金ドッグス1から5の間に少なくとも2年以上経過している。これ一番びっくりした。
・沼岸が住んでるのは「イケタニチョウ」
・沼岸役の菅原大吉さんの顔のテカリはベビーオイル。現場では債権者オイルと呼ばれてるらしい。1のだんだんお風呂はいってない感じになってく忠臣さんも債権者オイル塗られてたのか…
・ラスファイ資金は銀行に預けていない。いつも手ぶらで外回りしてるけど大丈夫なのか…?新ラスファイに金庫うつってないけど、旧ラスファイの金庫、簡単に持ってけそうじゃん。
・キヴィマキ役の副島淳さんは山田裕貴のことをぼっちゃんと呼んでる。
・(上映前挨拶にて)副「一箇所ぼっちゃんがツボに入って笑ってしまったシーンがあり、実際に作中でも噴出しているので確認してみて」山「忠臣は笑わないわけじゃないので、忠臣として笑いをこらえられなかったという演技」→須藤嫁が連れてこられて、キヴィマキが針の穴に~というシーンでした。忠臣さんが噴出すところで、劇場内にここのことかー!って笑いがあふれて楽しかった。
・アフロ込み215センチの副島さんの横に立つ山田裕貴は体感160センチぐらい。これが役によって身長が伸びたり縮んだりする山田裕貴…ちょいちょいアフロを触りたそうに見上げててかわいかった。