強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

顔が美しいということ(ゾウを撫でるネタバレ感想)

タイトルはゾウを撫でるネタバレ感想ですが、闇金ドッグス5のネタバレもしてるのでご注意を。

 

闇金ドッグス5の元ネタであるもうあかんか事件、どーしても10年前などでなくもっと最近の事件のような気がしていて、イマジナリー孫なんか作っちゃったせいでわたしの頭もボケてきたのかと不安だったんですけど、確認したら加害者である息子さん、心中時は生き残ったもののその後自死という選択をされていて、それが報道されたのが2016年の初めだったんですね。そのニュースも見たときの記憶があるので多分そこで時期が上書きされたんだなー。ちなみに2013年に、へその緒を持って琵琶湖に身を投げたとのこと。闇金ドッグス5の最後で母親をおぶって海へ入るのはこれも踏まえてのことなのかなと。作中では冬ですが、琵琶湖に投身したのは夏の盛りということを今初めて確認して、水が冷たくなくて良かったな、と思ってしまった。それぐらいどこにも救いがない。
わたしはこの事件、最初のときはテレビで、自死の件はネットニュースで見たと思うんですけど、すごい印象に残ってて、特に報道された最期のやり取りは一字一句覚えてたし、映画初見の時にそのまま使ってるってことも分かったんですよね。これ、事件を知ってるかどうか、知ってても詳しく覚えてるかどうかで映画の評価も変わりそうだなあ。知らなければ知れてよかった、という加点がつきますけど、そうじゃなければ心の痛む話だ…と思いつつもそれこそアフリカでは毎日子供が死んでますみたいなどこか彼岸の話だと捉えてたことをてめーもそこにつながってるんだよと突きつけられた嫌悪感に頭ぶん殴られますからね?!
なのでセリフが関西弁をはずした以外はそのままであることにも、当初うーんって思ったんですけど、監督も脚本家もプロなので当然そのままでいくか・変えるかは検討はしたはずで、その上でそのままという選択肢を選んだのなら、そういう主旨だと踏まえて観るべきかなあと。
という訳で池袋文芸坐のハイロー一挙を見た後、友人に延々と孫の自慢話をするという介護をしてもらっていたらいい時間になったので3回目の闇金ドッグス5観てきました。ちなみに友人は誘ったけど翌日早いからと断られました。そうだよね、遅いよねうん…でも大人からしたら午前中や昼間にやられる方が難易度高いので、この時間帯なのはまだマシかなあとたった7人しかいない劇場で自分をなぐさめました。今日本でここでしかやってないのに7人。ずっとオタクやってきた身からすると不思議でしょうがないんですけど、俳優それも舞台出ない映画テレビ中心の人のファンってお金使わないですよね?そりゃあ舞台も2.5次元ばっかになるというものだ…
うまくいけばあともう1回は観に行けそうなので、今日は沼岸のことは忘れて忠臣さんの美しさを堪能しようと思ってビール片手に臨んだんですけど美しかった…!5で一番美しいのは美人局失敗して電話かけてきた須藤に指示を出すところ(予告動画でクレジットが出るところです)だと思ってるんですけど、ここ本当にどうってことないシーンなのにちょっとびっくりするぐらい美しくて、予告の山田裕貴の名前が出るところにここを抜いた人の気持ちがすごいよくわかる。いい仕事だ!4の忠臣さんの顔がいいなあと思うところは、顔の作画がいいのもあるんですけどその前後のシナリオも含めての「良い」なので、それに対して5の黙って立ってるだけで美しい域に達してるのはすごい。こんなにも顔が美しいということをかみ締めたのは登坂広臣を除くと(登坂広臣は「顔がいいという概念の擬人化」なので別枠)スターウォーズEP2のヘイデンクリステンセン以来、人生2度目です。


という訳で今の山田裕貴の顔がとても美しいということを踏まえての「ゾウを撫でる」感想です。

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映画製作に関わる人たちの群像劇です。基本的にどのエピソードもいいお話で映像も音楽も優しい。元は1本8分前後の短編を繋げたものらしいですね。その情報は事前に聞いてはいたんですけど、観るときすっかり忘れてたので、話のテンポにちょっと違和感がありました。あっという間に各登場人物のあれこれが解決して次に行く、みたいな…元は短編なら納得なんですけど、特にどこが短編時の区切りだったのかは明示されず(そのつもりで観れば推測はできる)いっそどこが話の切れ目か分かった方が良かったのかな~と感じた。最近、志村貴子先生の淡島百景という連作短編集を読んだんですけど、少なくともkindle版では各短編の間に空白ページがなくてて、そのまま次の話になってがらりと視点が変わるので各エピに浸りにくかったのを思い出しました。「間」って大事だよねー。
あと最初の台本印刷業者の話がわからん!脚本家の鏑木さんの修正は分かるんですよ。「眠り続けている」から「眠り続けていた」に変えたのは個人的な祈りだと。でもそうだとすると、この作中作は鏑木さんの私小説的一面も持つというわけで、だったらやっぱり最後は「我々は」ではなく「私達は」が合ってるし、直しちゃいけなかったんじゃないの?としか…このエピはきっと映画製作は観客がスタッフとして認識してるポジションの人達だけじゃなく、こういう業者さんたちの力も必要で、そしてその人たちも真摯に映画作りに向き合ってるんだという話、という解釈でいいと思うんですけども~直したことをどうやっていい話だと思えばいいのか誰か教えてください。謎の女の話は結構好き。あれは謎のままでいい。きっと映画作りの女神かなにかなんだ。
ちょっと言い訳しておくとわたしは漫画>>>小説>アニメ・映画・ドラマという価値観で生きてきて、映画、それも邦画の経験値はめちゃくちゃ低いです。漫画って完全に一人で描いてる人は少ないですが、それでも細部にいたるまで作者の意思が行き届いているものなので(そしてわたしは特にそういう作品がすき)映画もつい同じスタンスで捉えようとしちゃうんですけど、もしかしてもっとぼんやり観てふわっと捉えていいものなのかなあと…観てる作品数が少ないから感想言っちゃいけないということもないと思うんで書きますけど、漫画をそれなりに読んでる身からするとやっぱり経験した作品数が多いほど評価の精度は高くなると思うので…なので映画好きからしたらなんだそりゃって話してたらごめんね!
で、山田裕貴が演じてるヒッチハイカー森川のエピソードですが、推しが出てるからという贔屓目を抜いても一番わかりやすくて、さらにラストシーンにつながってるのでぶつ切り感もなくてよかった!森川は分かりやすく行き詰ってるし、乗せてあげる運ちゃんも分かりやすくいい人。九州弁のあったかオーラすごすぎ。森川くん、派遣切りにあって実家に帰る交通費すらなくて割と詰んでるし、運ちゃんもブラック業界でカツカツで、設定だけ見れば現代の闇なんですけど、山田裕貴のにじみ出る若さと素直さとか、九州弁のあったかさとか、さらにラストで見知らぬおっさんにまた親切にしてもらったりとか、お日様のほうを向いている要素がいっぱいなので大丈夫立ち直れるよって思える。ロケハンのシーンや絵コンテ?で希望の樹の姿(わりとしょぼい)を見せておいて、こんなもんかーと印象付けてかーらーの、ラストシーンでお目見えする本当の希望の樹がもっとずっと立派なの、ずるい演出ですよね。おおっと思っちゃう!幸せな気持ちで映画館から帰ることのできる映画だと思います。希望は必要だよ、どんな時でもね。

 

それで、あの、山田裕貴の感想なんですけど、すっっごい顔がふにゃふにゃだったんですよ!これに限らず昔の画像や映像に比べると、今は顔の水分量も肉付きも減ってしゅっとしたんだなあとは思ってたんですけど、森川くんはとにかく顔がぼんやりしてて、それがまた何者でもない状態の森川くんの役に合っててよかったんですけど、あまりの違いに驚いた。(どうでもいいけど森川くんの第一印象は「デイリーポータルのイマジナリー彼女作ってる人に似てる」)そしてそのうわー顔がぼんやりしてる!からの、上映後舞台挨拶に登壇してきた本人がめちゃめちゃ顔はっきりしててびっくりした。当日、ゾウを撫でるの前に友人の生後2ヶ月の息子に会ってきまして、その前に見たのが生後1日目のときだったので、たった2ヶ月で顔がはっきりしたことに感動してきたんですけど同じぐらいうわー顔がはっきりしてる!!って思った。すごい。推しの顔がはっきりしてることに感動できる。孫の成長すごい。
舞台挨拶は監督自ら司会されてたんですけど、「顔ぽてっとしてたのが精悍になって…」と評されててそりゃ23から26でここまでしゅっとしてたらびっくりする。でもゴーカイジャーの映像とかみても、若いなーとは思ってもここまでぼんやりはしてなかったような気が…身長だけでなく、顔の造作も役に応じてぼんやりしたりはっきりさせたりできるのか。本当は大きい山田裕貴と小さい山田裕貴と中くらいの山田裕貴の3人ぐらいいるんじゃないのか。
しつこく顔の話しますけど、舞台挨拶の、いわば素の状態の本人が顔はっきりして、何より美しくて震えました。去年見たときはわーかわいい!目が大きくてうるうるしてる!ぐらいにしか思わなかったのになー。10代なら遺伝子の力ですけど、25過ぎて顔が美しいのは本人の才能だと思います。若手俳優、テンプレかよってぐらいにみんなイケメンと言われたくないって言いますけど、大人になってもイケメンなのはお前の実力だよ!もっと誇ってほしいし売り物として大事に売ってほしい。具体的にはSNSに上げる画像もうちょっとがんばってほしい。がんばれ。
EP2のときのヘイデンクリステンセンは癇癪を起こした幼女のような傲慢な美しさで、EP3のときにはただの美形になっちゃっててがっかりしたんですけど、5の忠臣さんは若さ由来ではなく大人の男の美しさなのでこれからが楽しみだし、しっかり見ておきたいし、みんなに見て欲しいなあと思いました。みんな闇金ドッグスを観てくれ。2から入るのがオススメです。


「ゾウを撫でる」の客席には、闇金ドッグス4で豊田を演じた升毅さんがいらしてました。超渋くてかっこよかった。豊田役しか存じ上げないので遠巻きに拝見するだけだったんですけど、声をかけた人にも丁寧に対応されて声も渋かった。ステキ!

安藤忠臣…かっこいいな(闇金ドッグス5ネタバレ感想)

無事舞台挨拶付きチケットを確保できまして「ゾウを撫でる」と「闇金ドッグス5」を初日に観てきました。最近、山田裕貴のことを孫だと思うメソッドを採用しているのですがうちの孫かーわいいーなー!孫の晴れ姿はできるだけ多くの人に見てほしいし、孫のピアノの発表会に空席があるなんて許せない系ばぁばですが、かといって自分が良席確保できないのも困るので祖母業も大変です。推しがふにゃふにゃしてたら色々と不安にもなりますが孫はもう生きてるだけでかわいいので孫メソッドいいなーと自画自賛してたら、ゾウを撫でるで隣に座っていた方も「わたしもうおばあちゃんだから何しててもかわいいんだよねー」と話していて(誰のことかは言ってなかったですが、まさか小市さんや監督や一児の父の金井さんの祖母ということもないと思うので同担かなと)山田裕貴の客をおばあちゃん化する力っょぃ。最近ちょっと痩せちゃってばぁばは心配です。パンツのポッケにおまんじゅう詰め込んであげたい。

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ゾウを撫でるについてはまた別途。単館系映画館って新宿シネマートが初だったので、どこもああいうのものかと思っていたら渋谷シネパレスはきれいでおしゃれでびっくりしました。これが渋谷と新宿、ほっこり映画とVシネマの差か…

で、闇金ドッグス5です。まだ昨日観たばかりで、舞台挨拶ありだとどうしてもそっちに体力が持ってかれてしまうので、まだなんもまとまってないとりとめない所感ですが。

北村薫の「六の宮の姫君」で編集者志望の国文学部の学生が陰のある作品をほめた際に、大御所の作家先生が「(若い人は陰のあるものに惹かれるかもしれないが)ほんとうにいいものはね、太陽の方を向いているんだと思うよ」というセリフがあって、割と昔に読んでからずっとわたしの信念となっています。また、最近頻繁に映画館に行くようになって、その度に本当にその通りだなと噛み締めるのがHiGH&LOW THE RED RAINで監督が「最後のアイスのシーンは、劇場まで観に来てくれた人たちが最後に楽しい気持ちで帰れるようにいれた」と言っていた話で、まさに闇金ドッグス5の舞台挨拶でも監督が言っていたとおり、配信でいろんな映像がみれる時代に映画館まで足を運ぶって結構な体験なんですよね。1800円は大人からすればそう厳しい額でもないですが、いずれ自宅で見れる映像に大人が待ち時間移動時間も含めた3時間近くを捻出するのは結構大変です。そうまでして劇場に足を運んだからには楽しい気持ちで帰りたいし、少なくともわたしは楽しい気持ちになるには太陽の方を向いている作品を観たい。つまり闇金ドッグス5はそうではなかったということです。つまらなかったよということではなく、そういう人間の書いた感想だと思って読んで欲しい。以下、自分のtwitterから

・思えば闇金ドッグスって5作中、2作も同じエンドなのか でも1はラストより、忠臣さんが中華料理屋にはいるのを我慢するところが一番キツイので良夫はファンタジー

・良夫はいてもいなくてもわたしの人生は変わらないからファンタジーとしてみれるけど、わたしの側にも沼岸はいて、自分の心の中にもこいつどっかいなくなってくれないかなって気持ちがあることを知っているから闇金5はしんどい

・沼岸にどっかいって欲しいけど、死んで欲しかったり不幸になって欲しいわけじゃない。けどそこは繋がってるんだよって見せられてもすごいしんどい。でもわたしだってちょっと楽しく生きたい。終電まで人のミスのチェックするより帰って原稿したい。200万欲しいナーーーーー!?

一言で言うとしんどかった。4はよかったんですよ~・・・ガチバンを説明するときにいつも「ドブ川の煮凝りみたいな話」って説明しているんですけど、1~3が勧善懲悪のエンタメぽい話だったのに対して、4でまたガチバンからのダメ人間見本市映画に戻ってたけど、豊田と元子の描かれ方がやさしくて、楽しい気持ちで帰れた。ハッピーエンドだったし。5は観終わった瞬間こっちが虚無になりました。忠臣さんの虚無顔大好きだけど虚無顔を見たいのであって虚無顔になりたい訳ではない…しかも間髪居れずに、顔の美しい男どもがぞろぞろ出てきてきゃいきゃい話すところを見るという時のエネルギー消費を想像してください。しかもその話が超たのしい。テンションのジェットコースターかよ。あーうちの孫かわいいな!?

わたしの癖で、その作品から何を感じたのかではなく、作り手はなにを伝えたかったのかと想像することを優先してしまうんですけど、何を伝えたかったのかな。わたしはわたしの周りの沼岸にもっとやさしくすればいいのかな。でも、それは無理だ。沼岸の勤め先の社長や女店長の憤りがわかるもん。あのまま雇い続けるということは、ちゃんと働いている他の社員への暴力であり、沼岸は害悪だ。舞台挨拶の場に居たのは当然女性ばかりだったし、中には学生さんや働いたことのない人もいてこの感覚にピンとこない人もいるのかもしれないけど、闇金ドッグスの主戦場がレンタルで、おそらくはサラリーマン男性がターゲット層であり、沼岸的存在の人は映画なんてみないだろうことを考えると、観た人の大半は同じ気持ちを持つんじゃないかと思う。そう思わせてからのあの心中エンドに何を受け取れというのか。沼岸に消えて欲しいと思う気持ちの果てを見せられても、その気持ちが人を地獄に追い込むこともあるんだって言われてもわたしだってわたしを守りたい。最後まで須藤がぎりぎり間に合ってハッピーエンドになるんじゃないかと期待してました。そうやって沼岸にいらつく気持ちを赦してほしかった。あと、わたしは仕事に関してはまあまあ要領もよくまあまあ順調に生きてるのでそうは思わなかったんですけど、「自分は沼岸だ」って感じた人はもうこの映画観たら死にたくなるんじゃない?そんなの観せてどうすんの?

とまあこの話を観せられたことに怒りに近い困惑を感じたっていうのが素直な感想なんですけども…でもこうやって書き出してみて思ったんですけど、闇金ドッグス5が嫌だということではなく、単に劇場で観たいものと、観せたいものの感覚がズレてるだけかなーと。現に一緒に観たバッドエンド好きの友人は、観た後しんどいけど、しんどいのは嫌じゃないという感想だったらしいし。
2016年夏のお芝居「宮本武蔵」、山田裕貴にはまったときにはもう終わっていたので映像でしか観てないんですけどこれもしんどかった。普段、生のお芝居は宝塚しか観てない人間からしたら、安くないチケット代を払って劇場まで行ってこんなエグい話を観るとかどんな顔して帰ればいいんだ…と想像してすっごく疲れた。そういえば女店長のなじり方が何かに似てると思ってたんだけど、宮本武蔵のツルに声と喋り方が似てるんだ。ああー…しんどい。一応宮本武蔵はラストが救いだったけど。でも多分、作ってる側はしんどくさせたいんでしょうね。劇団系のお芝居とか特に心をえぐってやろうと狙ってそうだし、青木さんのインタビューを読んでも重い話をやることに手ごたえを感じてたようなので…こうやってわたしがぐにゃぐにゃしんどく感じてるのは狙い通りなのかもしれない。そうだとするとちょっと気が楽かな。でもやっぱりわたしは劇場からは楽しい気持ちで帰りたい。棘のような物語に救われることもあるけど、それはファンタジーにしてほしい。

二次創作でも感想でも書くことで昇華する人間なので、ぐだぐだと書き連ねましたがなんとか時間作ってまた観に行くつもりです。なぜならば孫がかわいいからだ!あと何度か観て慣れてしまえばしんどさも薄れて、軽く楽しめるようになるだろうなとは思う。それでいいのかって話ですけど。

忠臣さんは今回もとてもよかった。美しくて色気があって頭も回る、で順調にダークヒーロー街道を突き進んでる。大好き!18歳時点でひらがなしか書けなかったのに、いつ民法をそらんじられるようにまでなったんだろう。
それなのに結構あっさりキヴィマキを懐に入れてるあたり、すーぐ手下作っちゃうのは変わらないですねー。キヴィマキはトイレの窓は通れないサイズだから大丈夫かな。西口に面倒みてもらってからずっと、自分が食えること、そしてできれば誰かを食わせてやれることが忠臣さんの価値観なんだろうな。だから何度裏切られても弟分作っちゃう。かっこいいなって褒められたあと、タバコ2本くわえそうになってたのわざとなのか偶然なのか…うれしくてちょっと手元が狂った演技なんだとしたらすごい。「その金でそいつの明日が買えるのか!」のところ、なぜか次郎のことを思い出しました。てか沼岸、キヴィマキの金で缶ビール買いましたよね?ほんとクズだな…
今回、サブということで4のように忠臣さんを泣かせるなー!ってターンもなく、でも結構しっかり出番もあって堪能しました。助演の時の忠臣さんはタバコお供えしたら困ってる人を助けてくれるラスファイ地蔵って感じがする。

最後がしんどかったせいですごい色々書きましたけど、途中の須藤の嫁の話パートはちゃんとアイスシーンとして機能してたし楽しかったです。声出していっぱい笑ったし、周りもすごい笑ってた。須藤はすごく愛されて育った感ありますよね。実は今までそれ程須藤を掘り下げて見ていなかったので、わたしの中の須藤司は「今が楽しいからこれやってんだ!」だし、そこから変わらないで欲しい、忠臣さんにとっての異分子であってほしいと思ってたんですけど、インタビューで「2でななえを使って親子の縁を切らせてしまったことにダメージを受けていて、3で女の味方になる」と答えてたのを読んで、なるほど須藤も闇金で生きる覚悟はもう決めてるし、だから忠臣さんもきっちり指導してるんだなと。言われてみれば3のラストでちゃんと決意表明してたわ…ちなみにインタビューはこちらです↓

spice.eplus.jp

今回のモデルとなった事件、わたしははっきりと覚えているし割と最近のようなイメージだったのですが、2006年の事件でもう10年も前なんですね。心中シーンのセリフが事件そのままだったので、それでいいのか?とひっかかったんですけど、10年も前となると、覚えてない人もそもそも理解できる年齢じゃなかった人もいるわけで、ただこういうことがあったことを伝えたい残したい、というのは制作の動機として十分だなあと納得しました。

忠臣さんはもう一人殺してるし一人殺させてるし、おそらく他にも人の生き死にに関わっていて、自分の筋の範囲では結果的に助けてあげたりもしてるけど、人の命のために筋は曲げない、それは自分の死だからっていうステージにいるんだろうけど、今回、須藤にも同じことを求めたのはちょっと意外だった。暴力装置である忠臣さんはもう戻りようがないけど、須藤には一線を越えて欲しくないと思ってるかとばかり。この辺まだ咀嚼しきれてないので、もっかい観てなんか納得できたらまた書きます。
あれこれ書いたけどまた劇場行って観ることを確信してるぐらいにはやっぱり面白かったし闇金ドッグスが好きです。舞台挨拶のとき、6以降の具体的な話がもう出てる前提で話してるような感触だったけどほんと続けてほしい。できるかは確定でないにしても、4・5は次に繋げる前提で作られてるよね。円盤いっぱい買うのでよろしくお願いします。


以下は設定覚え書きや挨拶時のネタなど。

・5内の時間は2016年12月。沼岸解雇が12日で生活保護受理が19日。
闇金ドッグス1から5の間に少なくとも2年以上経過している。これ一番びっくりした。
・沼岸が住んでるのは「イケタニチョウ」
・沼岸役の菅原大吉さんの顔のテカリはベビーオイル。現場では債権者オイルと呼ばれてるらしい。1のだんだんお風呂はいってない感じになってく忠臣さんも債権者オイル塗られてたのか…
・ラスファイ資金は銀行に預けていない。いつも手ぶらで外回りしてるけど大丈夫なのか…?新ラスファイに金庫うつってないけど、旧ラスファイの金庫、簡単に持ってけそうじゃん。
・キヴィマキ役の副島淳さんは山田裕貴のことをぼっちゃんと呼んでる。
・(上映前挨拶にて)副「一箇所ぼっちゃんがツボに入って笑ってしまったシーンがあり、実際に作中でも噴出しているので確認してみて」山「忠臣は笑わないわけじゃないので、忠臣として笑いをこらえられなかったという演技」→須藤嫁が連れてこられて、キヴィマキが針の穴に~というシーンでした。忠臣さんが噴出すところで、劇場内にここのことかー!って笑いがあふれて楽しかった。
・アフロ込み215センチの副島さんの横に立つ山田裕貴は体感160センチぐらい。これが役によって身長が伸びたり縮んだりする山田裕貴…ちょいちょいアフロを触りたそうに見上げててかわいかった。

安藤忠臣を追っかけています(闇金ドッグス4バレ感想)

闇金ドッグス4を観てきました。幸いチケット確保できて初日舞台挨拶付き朝回・昼回両方とも。赤雨前夜祭以来、山田裕貴を直接見るのは2回目ですが相変わらず目がうるうるしていてかわいかったです。アイホールが大きくてまぶたが薄いタイプのヘッドなので、目の中に光がよくはいって白目にもハイライトがあるから目がうるうるして見えるのか、と元ドール者としての発見もありました。SD初期子みたいな目の形してるよね!作画厨なので直前に出たインタビューで髪を切っていたことを知って落ち込んでいたのですが、当日の髪型はデコ出しでかわいかった。でもやっぱもっと短くするか、伸ばしてゆるパーマあてて毛先だけちょっと明るくしてバンダナ巻いてて欲しい。モンペ作画厨です。あと複数のおっさんにせかされて大勢の女性の前でセクハラ発言させられていたのはどこの企画ものAVかと思いました。面接ものかな?世界ありがとう。


4本編と忠臣さんについて思うことをあれこれと。まだ咀嚼しきっていないのでとりとめないですが。ネタバレありです。

 

 

監督がガチバンシリーズの方に戻った、ということでウルトラマックス・ニュージェネ2から地続きでした。正直なところ、安藤忠臣というキャラの良さはその時々の山田裕貴の年齢と、演技力と、体型によるところも大きいと思っているので、今の痩せてそれなりに大人びた山田裕貴に、あの顔パンパン下半身ムチムチでピーナツ食べたら食べた数の分だけ翌朝ニキビできそうな安藤忠臣(18)を再現できるのかな?という不安はあったのですが「ラストファイナンス」「おう」「豊田さん…!今日でしたか」の声だけの演技で一瞬で吹っ飛んだ。忠臣(18)だ…!ウルトラマックスの最後で18の忠臣くんは死んだと思っていたのでまだ生きていたこともびっくりです。
新ラスファイで餃子食べるシーン、忠臣(18)と忠臣さんをない交ぜにしてくるのがとてもよかった。18の頃のように無邪気に笑いつつも、ちゃんとオトナ語っぽい会話をしたり、あと、ビールついでもらうときに口をきゅっと引き結ぶところ、オトナは酒を注いでもらうときああいう顔になるんですよね。その18の忠臣くんと、今の推定20代前半の忠臣さんとをこんな風に混ぜられるの、シリーズがずっと続いてきて、中の人も年とって経験を積んだからこそできる演出だなって。3年経過といっても30と33じゃここまで変わらないしなー。ウルトラマックスの時にD2のデ(略だったのも、ニュージェネ2と闇金1の時に一番やせてたのも、2と3で少し戻っているのも全部その時々の忠臣さんのキャラクターに完璧にはまっているの、役作りではなくたまたま巡り合わせな部分も多いと思うので、なんというか、神に感謝します。ありがとうありがとう。ニュージェネ2のがりっがりでタバコの煙だけで生きてるような忠臣さん、哀しくて大好きです。
AV制作会社社長パートは企画会議に鎮座してるところはもちろん、全裸撮影とかカッター振りかざすところも含め、ただただ忠臣さんへのセクハラで楽しかった。劇場内もよく笑い声があがってて、実質赤雨のアイスパートでした。シンゴジパロはもう一段ゴジラネタ仕込むぐらい徹底してほしかったなー。ニュージェネ2の唐突なヤンクミネタとか、こういうパロはそこまで面白いと思わないほうなんですけど、世の中に有名映画のパロディAVがかなり存在することを鑑みると、レンタルビデオを頻繁に利用する男性客はパロディ好きなんですかね。
あと元子、よかったですねー。元子も豊田もまあ落ちるべくして落ちてるだけだよねってぐらい行動がダメなんですけど、元子のさばさばしたしゃべり方とか、ハスキーな声とか、薄い笑顔とかがいいので、素直に幸せになって欲しいと思える。これがなければただのダメ人間劇になってしまうところだった。石松もよかったな。舞台挨拶でのジェントルさんがおもしろかわいくて一気に好きになってしまった。いつか忠臣さんVS石松はやってほしい。
好きなシーンは忠臣さんが元子のアパートに督促に来るところと、豊田に20万追い貸しするところです。山田裕貴の何が好きって、悪役ポジを演じるときに闇とか影とかでなく「無」になっているところなんですけど、アパートに来たとき、まさにその一番好きな顔をしていて心の底から拝みました。今月めっちゃ時間ないんですけどあと1回大スクリーンで拝みたい。あとDVDじゃなくブルーレイ出して。
忠臣さんは頭は回るけれど、教養と社会的バックボーンがなくて(ないと無意識に自覚していて)、だから自分を語る言葉を持たないし、良夫とかAV制作会社の面々とか、どんなに薄っぺらだろうが偽物だろうが自分を語れる人間の前に出ると弱いんじゃないかなあと。督促に行くとき、筋を通すべきだとか、情に流されたい気持ちだとか、そういう色々はあるんでしょうけど、結局どれが正しいか分からないし、そもそもこれが安藤忠臣だという自己認識がない。だからその時々の食い扶持である、ヤクザの下っ端だとか、組長だとか、闇金業者といった肩書きに規定された生き方しかできないし、器だけあって中に何を入れたらいいのかが分からない。それがあのガラス玉みたいな目にさせているのかなあ。忠臣さんの目は忠臣さんの周りの世界の虚無を写していて、それがとても寂しいし、クソオタなんでクソ萌えます。
20万追い貸しするところ、監督のインタビューでもいいって言われてただけあって本当によかった。あの時、忠臣さんは自分の中で豊田に貸すための担保を決めたんだと思う。過去の豊田にあこがれていた自分か、今のカタギで食えてる自分か。後者であってほしいし、後者だって忠臣さんがちゃんと認識していてほしい。
ただ最後の屋上のシーンはちょっとまだ納得がいってないです。何度かみたら自分なりに咀嚼できるのかもだけど。これは忠臣さんだけでなく村山ちゃんにも共通してることだと思うんですけど、二人ともある種の暴力装置だと思うんですよね。本人の感情に関係なく、暴力に支配された場に出ちゃうと興奮してしまうというか…だからあの豊田が石松に銃を突きつけた場で、最初から最後まで冷静な忠臣さんに違和感を覚えた。もっと具体的に言うと「また10日後」のセリフ、言うの早すぎじゃないですか?!あれは忠臣さんが豊田をカタギの側に引き戻したくて、の言葉なので別にあのセリフでいいんですけど、さらっと出てきてるのが、忠臣さんあの場でそうできるほどそんな話すのうまくないんじゃないかと…あそこだけ落語のサゲというかブラックジャックのオチっぽいというか、うまくオチが付きすぎみたいな…普通に考えて忠臣さんは豊田の後をつけたか、たまたまビルに入る前の豊田を見つけて付近で張ってたか(屋上が2で岡林ボコったとこなのは忠臣さんの出現スポットという説明かなと)で、頃合みて出てきたんでしょうけどなんであんなに冷静だわ上手いこと言って出てくわなんだろう…2&3のダークヒーロー忠臣さんならそれでも「忠臣さんかっこよすぎでしょ!」でいいんですけど、4はずっとぐらぐらさせっぱなし追い詰めまくりだし…うーん。豊田をつけてるうちにどうするかちゃんとイメトレしていたのかな。その割には「どっちなんですか」って聞くとこ、泣きそうな顔してたぞ。あと須藤司もすこしキャラブレしてるような気がした。言動が唐突で5の伏線か、忠臣さんに言わせたいセリフを言わせるための舞台装置かのどっちかみたいな。最後で「どっちが鬼か?」と聞くところ、忠臣さんの返しが最&高だったのはいいんですけど、なんでうまい棒から突然そんなことを聞くのかと。これは4&5を両方みたらちゃんと回収されることかもなんでそれまで保留だなあ。っていうか回収されてください。労力使いたくない理由も不明だし、伏線だと思いたい…。
居酒屋で豊田がコップのビール半分飲む間に忠臣さんが1杯飲み干すとこ、冷奴枝豆焼き鳥が並ぶ卓上でいきなり焼き鳥串にかぶりつくとこよかったな。あ、忠臣さん若いんだって。それを豊田がニコニコ見ているのもいい。テーマが闇金なので、どうしても闇金からお金借りちゃうようなどうしようもない人間の話になってしまうし、一応まともに勤労して納税してる観客である私からすると底辺の人間を下世話に眺める楽しみ方になってしまうところを、4は丁寧に好感持たせようとしていたように思う。逆に1~3はそれを一本のエンタメとしてきっちり完成度あげてくことに注力してたんだなーと。脚本・キャストが同じなのに監督が違うとここまで変わるものなんですね。どっちがいいとかでなく、どっちも好きなので、闇金ドッグスは監督交互に変えつつ続けてほしいなあ。あと、監督同士で「山田の取り合い」(監督インタビュー原文ママ)の場外乱闘するところ見たいから円盤特典映像にどうですか。

すごくどうでもいいんですけど、豊田の履歴書、生年が昭和46年になってたように見えたんですけど、そうすると豊田45歳っていくらなんでも嘘だろ承太郎。中の人還暦過ぎてるよね??忠臣さんの年齢も謎だし。ウルトラマックス18歳、ニュージェネ2は20歳(17歳のトキオが中学の後輩と言っているということは最大でも3つしか離れてないのかと)から闇金ドッグス1まで何年経過したのか教えてイケタニ先生~!

【ネタバレ】THE RED RAIN 感想おかわり

ステッカーもらいにまた観てきたので覚え書き

ちなみに今まで雨宮兄弟を長男とか三男とか書いてたのは名前だと一発変換されないからで、ようやく辞書登録したんで今回は名前で書きます。

 

・ステッカー小さいな?!1週目2週目の薄い本と同じサイズだとばかり思ってたら半分の大きさしかなかった…スマホとかに貼るならこのサイズがいいのかもだけど、それなら二面欲しかった。アキトがそもそもの値段安いのに袋入りのランダム複製色紙とかなのを見ると、もうちょっと頑張って煽ってほしいなあ…ランダム生写真とかさあ。ステッカーまだ欲しいから少なくとも今週もう一回観に行きますけど。

ハイローがオタクに爆受けしてるからといって、作品作りにおいてこっちを意識しては欲しくないしそのままのハイローでいてって思うんだけど、集金手段に関してはオタ業界参考にして欲しいです。ムービーの円盤も、通常盤、LDHファン向けにグッズつけた限定版、オタ向けに2万↑で設定資料やら絵コンテやらつけたディレクターズカット版出してくれてええんやで…?

 

・今回はなるべくあまり考えず、各キャラの顔の表情を楽しむつもりで観てきましたが、やっぱりまだ気付くことがあって赤雨すごいぜ!!

しかし顔面ばっか見てると登坂広臣、いいなあ。喜びのときも悲しみのときも、常に感情がコップから溢れる直前みたいな顔してるなって思いながら観てました。

 

・中学生時代の雅貴の靴が黒のコンバースワンスターだった。ドラマ版で村山ちゃんが履いてたやつ。学ランの着こなしも私服のセレクトも妙に被ってるし…うーーん

ドラマ一期の「雅貴〜〜なんで戻ってきた〜〜」は特に意味のない説明セリフで、名前呼びなのも雨宮は二人いるから視聴者のために下の名前で呼んだだけ、ぐらいに考えてたんですが、これはガチで村山ちゃんがSWORD来る前に知り合いだった可能性もあるのかなあ。

関>古屋>村山>チハルは確定なので村山ちゃんの年齢は21〜23、広斗が23以上確定なので同い年はあり得ないわけだけど、ショタ村山ちゃんに殴りかかってた赤パーカが雅貴の友達とかだろうか。でも村山ちゃんの出身地区は市街地を電車走ってるけど、雨宮鉄製所の周りの雰囲気みると国双地区って電車なさそうだし、あっても線路脇にフェンスないやつじゃない?

 

・両親を亡くす回想シーン、尊龍が振り返って雅貴を見て笑うところのセリフもずっと考えてたんですけど、今回、あそこは「お前は言わなくても分かってるよな、雅貴」かなあと。

分かんねえよ!言ってやれよ!!言わなくても拳をぶつけ合えば伝わるのは広斗だけだよ!!!

雅貴は状況が読めて感情を制御できるだけで、言われたことしか分からないし、感情の爆発のさせ方も分からないし、だから勢いに任せて上園を殴ってみたけど、言われたこと(拳は大切なもの守るためだけに使え)がフラッシュバックしちゃって最後まで感情のままに行動することができないんじゃん。そこにやってきて、首を振る広斗は本当にずるいなあ。理性でしか兄貴を理解できない自分に戸惑ってるところに、感情だけでそのまんま兄貴を受け継いでる弟がトドメさすって監督はドSか。

だからこそ最後のツーリングシーン、広斗を見てから笑う雅貴がめっちゃ尊いんですけど。雅貴がそれでいいなら、雅貴が兄でいいよ。広斗、お前なら分かるんだろ?

 

・広斗って考えたら再婚するまで一応は一人っ子で長男だったんだよね…なんであんな弟っぽいんだ。よっぽどお母さんに甘やかされた育ったんだろうなあ…

尊龍雅貴の方はそれなりに母親の記憶もあって、お父さんのことお願いね、と言われて見送ってそうだけど、広斗の方は物心ついた時にはもう父親がいなくて、お母さんと二人きりの蜜月で育ってそう〜〜

 

・バイクに話しかけてるの見て、二人ともバイクに名前付けてそうだなー。雅貴は「ヒロトくん号」(と対外的には言いつつ、本当は女の名前付けてそう)、広斗は「プレシャスドラゴン」とかそんなの。アロワナもそれぞれ好きに呼んでる。雅貴は「兄貴」で、広斗は「プレシャスドラゴン」。広斗くんってそういうとこあるよね。

あとバイクに名前付けてる系だと、九十九さんは絶対「maria」って付けてるなって。どこにいるのmaria…(廃車になりました)

 

・自力で打ってたときは尊龍は「とうとい、りゅう」、雅貴は「まさ、とうとい」って打って変換してたんですけど、両方にとうといと読める字が入ってることになんとなく雨宮父母の名付けの意思を感じる。先に雅貴というキャラがいてからの尊龍なんだろうけど、ハイローはこういう描かれてないところの情報量が本当に多いなあ。芝マンが芝マンってあだ名になった経緯とかなんとなく想像つくのも好き。ノボル、スーパーハカー古野、芝マンでコントインターネッツしてくれないかな。Huluさんお願いします。

 

・今回のスクリーンはちゃんと明るかったので、おつまみもコブラちゃ〜んの般若顔もばっちりみえました。おつまみ、やっぱり左端はチーズ鱈だし多分これじゃないかな?!

なとり おつまみセレクション金 60g×5袋 https://www.amazon.co.jp/dp/B00E9OHT3Y/

コブラちゃんはやっぱり般若の顔してた…わたしが思ってるコブラちゃん→ノボルへの感情の話するとみんなんんん〜?みたいな反応なんですけど、実際のところどうなんだろう。ナオミの相手は最初コブラちゃんだったけど、岩ちゃんがコブラはそんなこと言わない!って脚本家にお願いして変えてもらったという話をきいてから、岩ちゃんのコブラちゃん解釈には全幅の信頼を置いてるんですけど、コブラちゃんはノボルのことどう思ってるのかいつか語ってほしい。

わたしの解釈では、コブラちゃんは、SWORD地区ではない場所で弁護士として働いて、大学出のニットアンサンブルにミモレ丈スカート履いてるような小綺麗な彼女をお嫁さんにして、よく手入れされた庭と出窓のある家に住んで、盆と正月だけ嫁さん子供を連れて山王に帰ってきてITOKANで一緒にバカやってくれるようなノボルになって欲しかったんだと思ってます。それはコブラちゃんの一方的な願望で、あんまりノボルの感情は考慮されてないところにコブラちゃんの闇があるかなって。だからミホがノボルとお別れしようとしてた時にガチ切れしてたし(普通に考えたら復縁できるわけない)、古野みたいな変な女とつるんでるとイライラしちゃうんですよー。でもみんなコブラちゃんは光だって言うんだ…なぜだ…

【ネタバレ】RED RAIN追い感想だよー

赤雨の7回目観てきました。単純に特典の保存用が欲しかったのと、あとムビチケもまだあるし色んな映画館のポイントが貯まってきてるので実質無料で観れるんだもんよ…

でもここまで観てもまだ発見があるので、この最&高なコンテンツの興収を少しでも上げてあげたい気持ちもでかいです。
今回気付いたことの覚え書き。

コブラちゃ〜んが途中から二徹目みたいな顔してるのでそれなりに数日経過してるとばかり思ってたんですけど、これ長男の最期までは全部同じ一日、両親の命日中に起こった出来事なんですね。辛い。

・色んな映画館で同じ映画を観て気付いたんですけど、スクリーンによって映画の明るさや色味って全然違う!最初の頃に見たときは、二人でテレビ見てるシーンのおつまみもはっきり見えたのに、6回目の時は見辛くてんんん?って思ったんですけど、今日観たスクリーンが過去最高に色が濃い&画面が暗くておつまみは完全に判別できないし、他にもいろいろ影に埋もれちゃってて、これ、観た映画館によって結構印象違うなあと。
ノボルとスーパーハカーがいちゃいちゃしてるカットのあと、コブラちゃ〜んが般若のような顔でノボルを見てるんですけど、今日観たスクリーンだと、コブラちゃんの顔完全に影になってて全くわからなかった!ええーそこ、大事なとこなんですけど!!
コブラちゃんの般若顔?そんなのあったっけ?って人はぜひ明るめのスクリーンで観てください。今もやってるかわかんないけど、日本橋のtohoシネマの大きいスクリーンはくっきりはっきり明るくて、壁の新聞記事もきっちり見えます。

・エリクス教会に入る前、次男三男が上園車を見てるけど、そこでタイヤをパンクさせておけばいいのにってすごく思った。まあ人は車に勝てない、乗り手がいない状態のバイクに手は出さない、がハイローの鉄の掟だから…(でもレッカーはされる)

・ED直前の流すシーン、三男が微笑んで〜って前の記事に書いたけど、なんか思ったより微笑んでなかった。真顔だった。でもアテレコの印象は変わらないかな。こうやって脳内で勝手に付け足しする機能がついてるからこそオタクやってるんですよ!

・物語の構成として、クライマックスシーンにクライマックスがくる=雅貴が尊龍の思想にシンクロするのが美しい、という無意識の前提があるので、石黒賢との対峙シーンはそういうシーンだと思ってたんですけど、もしかしたらそうじゃないかもしれない。だって、広斗に首を振られて、拳をおさめる時の雅貴は「じゃあ俺にどうしろって言うんだよ」って顔してることに気付いてしまった。なんか観るたびに解釈が違ってしまうんですけど…困ったなー。
今日の次男は、あそこで自分の拳の痛みに気付いたように見えました。ただ、痛みの上に横たわって生きていかなくてはいけない、ということを理性で理解しただけなのかもしれない。上園への憎しみは消えないけど、兄貴は復讐なんか望んでいないことはわかる。だって家族だから。だから痛みを受け入れた。そういうことでいいのかなあ。
「痛みを知らない俺たちが痛みを知る」はコブラちゃんもずっと言ってるワードですしね。コブラちゃんが言ってもほーんって感じなんですけど。なんかいつも歯が痛いみたいな感じの演技なんで、もうすでに痛そうですけど?ってなってしまう。村山ちゃんのはよくわかります。やっぱり私の中で村山ちゃんと雅貴は同じカテゴリだなあ。

・教会で、次男三男が長男に駆け寄ろうとして、来るな!のシーン、次男がヤクザたちの銃から三男をしっかり庇ってるんですよね。そのシーンで「強くなりたいなら、拳は大事なものを守るために使え」は逆に言えば、守るべき大事なものの存在こそが己を強くしてくれるということで、その点で長男次男は三男に感謝してるのかなあと思いました。
もし雨宮父が再婚してなくて、二人きりの兄弟で、そして父だけが上園に殺されたとしたら、長男は物分かりのいい、聞き分けのいい次男のことを一人にできたと思うんですよね。多分どっか親戚のところにでも預けて、次男の学費を稼ぐために自分は出稼ぎにいって、そうやって次男を大学にでもいれて安全なところに追いやって、自分一人で上園を追ってそうだなって。
血は繋がってないけど、寂しがりで甘えたでほっとけない三男がいたからこそ、三人一緒にいなくちゃってなって、最高で最強の兄弟になれたと思うんです。うーん、登坂広臣よ、この世に生まれてきてくれてありがとう。

【ネタバレ】赤雨ラストシーンの感想など

赤雨6回目見てきました。

1〜5回は前夜祭と舞台挨拶(本会場2回、ライビュ2回)でハシゴハシゴでみたので、今回一週間の間を空けて観れたことで初めて気付いたことなど、全然未整理ですが覚え書き。

石黒賢が素足にスリッポンだった。石田純一かよ!

・三男→アイカへの「壁だと思え」、アイカの性格からして長男に言われたことを話してるとも思えない。三男からあのワードが出てきたということは、そもそも三男も長男から同じことを言われたことがある、ということだとようやく気付きました。
友人にいったら、え、今頃気付いたの?みたいな反応でうわーーーくやしいーーーーー

石黒賢次男が対峙するシーン、分かったような気がしてたけどまた分からなくなってしまいました。
直情型の三男は長男が死んだ時に、もう感情で尊龍イズムを受け継いでるので迷いはない。
対して思考して、納得しないと動くことのできない次男はまだ長男退場の時点では納得できていなくて、石黒賢を殴るのをこらえた時にようやく長男の黄金の精神(@ジョジョ)を継いだ、というとこまでは間違いない解釈だと思うんですけど。
弱い存在のままでは大きな流れに飲み込まれるしかない、だから強く生きろ、生き残れるぐらい強くなれーーというのが尊龍の遺志で、
ということは逆にあそこで石黒賢を殴り殺してしまう存在は憎しみから逃れられず、大きな流れに押し流されてしまう弱い存在だということ?
それとも単に復讐なんて誰も望んでない、憎しみを乗り越えて生きろということ?
殴るのをやめた、という行動からは後者の解釈の方がしっくり来るんだけど
ムービーに比べると赤雨は復讐ダメ絶対感が弱いし、先に尊龍の遺志を理解している三男が、石黒賢の別荘襲撃に同行してる時点でなにがなんでも復讐はよくない感はないんですよねー

ただ、ハイローを観ていてとても感じるのは身体言語の強さと、それに対する製作側の信頼感なので毎日家に引きこもってスマホとパソコンに向かってる人間がいくら言語でこねくり回しても本質はつかめないのかもしれません。
「拳は大切なものを守るために使え」も、大切なものとは?とか守るとは?とかいちいち考える必要はなくて単に「野球上手くなりたきゃ下半身鍛えろ」ぐらいのニュアンスで捉えればいいのかもしれない…
うーんでも演じてる人達やPは身体言語優先してる感あるけど、監督や脚本家はやっぱりクソオタ側の人達だと思うんですよねー
オタは解釈したいんだよ!咀嚼して反芻して納得したいんだよ!!!

ただ雅貴が殴るのを止めて広斗を見るところ、広斗が迷いなく首を振るのはずるいなって思います。
お兄ちゃんがまだ迷って悩んでるのにお前1人次のステージに行きやがって〜〜!

・一つ前の記事で、石黒賢を殴るシーンで広斗が遅れてくる理由が説明されてないけど、直前にバイクでバランスを崩してる描写がある…って書いたんですけど、バランス崩してるのは雅貴のバイクでした。ここに謹んでお詫び申し上げます。
まあなんかすごい急いでやってきた感は出してるのでバイク転倒したとか後続車に巻き込まれたとかなんかそういうのでいいかと思います。

・ED前のラストシーン、次男三男がフィリピンの高速道路を流すシーン、アテレコするならどういうセリフなのかずっと考えてたんですけど、今回やっとしっくりくるアテレコ台詞に思い至ってそれが今回の一番の収穫でした。見つめ合ってないで前を見ろというのは置いておきます。
あそこ、まず次男が伺うように三男をみる→三男は迷いのない微笑みで次男を見返す→子供時代バイクで走る長男のカットになり、共に走る次男三男が映し出される→なにかに納得したように破顔する次男→三男は微笑んだまま→空→EDっていう流れです。
あのシーン、次男はなんだかんだでまだ迷ってるので、三男に「なあ、兄貴はこれでよかったのかな?」って聞くんですよ。でも、三男には自分達の側にいる長男がはっきり見えているので、「兄貴なら一緒にいるだろ?」って返してきて、そこで長男のカットになるんです。
次男はその時のことを思い出すけど、やっぱり長男の姿をみることはできなくて、でも、自分の目の前にいる三男に長男が見えていることははっきり分かったし、三男を通して長男の気配を感じることはできたので「お前に見えてるならそれでいっか」っていうのが最後の破顔なんです。
あ〜〜〜〜〜次男の表面上の器用さとそれに反比例して不器用な内面つらい!生きて!強く生きて!!

わたしEXILE関連見始めたのほんとここ最近っていうか、そもそもハイロー観たのが8/28で、まだ2ヶ月経ってないレベルなので、本当に初見のファーストインプレッションのまま語ってるだけなんですけど、実際のTAKAHIROと登坂広臣の関係性もまさにこの次男三男の印象そのままなので当て書きって強いなって…

・教会で破壊される像、マリア像だと思ってたら監督のTwitterによると「女神像であり運命の象徴」らしいです。ついでに雨宮家は特にクリスチャンでもないらしい。
最期、破壊されて涙を流している女神像を見て、尊龍が微笑んで死地に向かうシーン、そこをどう解釈していいか未だに謎なんですけどなんなの〜〜?!
そもそも「運命」を善きものと捉えるか、それに従うべきではなく抗ってこそ真の自由みたいに捉えるかで全然違ってくると思うんですけど、最近のトレンドとして、あと全体から感じるジョジョ感からも、ジョジョ五部の「運命の眠れる奴隷」に近いのかなあと。
その印象から素直に捉えるなら、その前のシーンで、傲慢に自分達を見下ろしていた「運命」が破壊され、涙を流している姿をみて、己が運命に打ち勝ったことを確信して微笑み最後の敵に向かう、でいいと思うんですけど、それにしては女神像のカットが顔のアップで、「破壊された」って要素まで込みで長男が微笑んだようには見えないんですよね…カット的にはただあの女神像と目を合わせただけに見えるし、そうすると運命は自分の側にある、という確信からの微笑みなのかなあとも…ううう気になるよーーー!

【ネタバレ】HiGH&LOW THE RED RAIN 勝手に補完

HiGH&LOW THE RED RAIN面白かったですね!が、分かりづらいところがあったので勝手に補完しました。友人達と疑問点の洗い出し→推測→映画見て確認を繰り返したので精度は高いのではと思います。


Q:tkmの行動がよくわからない
あんなに拳にこだわってたのに銃で人殺すしぶっちゃけ犬死じゃない?

A:計画的犬死です。
tkmの目的は上園個人に対する復讐ではなく、九龍、政治家まで含めて一掃することです。弁護士仲間に断られていることからも、USBメモリの中のデータをただ公表するだけではダメで、全員を討てるだけの下準備期間を確保するため、さらにアイカが生き延び、成長する期間を確保するため、自分の命を使ってその時間を作る、のがtkmの目的です。
USBを取り戻すまで九龍グループは追ってくるので、USBを取り戻し、かつ中身が流出していないと思わせる必要がありました。なので、両親の仇という私怨で取引を持ちかけてきた、仇を討とうとしたけど無様に殺された、というのがtkmの作った台本です。
上園を殺すだけならナイフ一本持って近づけばいいだけで、銃撃戦において圧倒的に不利である「敵より低い位置」で上園一行を待っていたことからも私怨にかられた愚かな男、ということを演じようとしていたことがわかります。ここでもっと広い目的を持っていることを上園に知られたら他に仲間がいるかもしれない、中身が託されているかもしれないと疑われてしまうので。
犬死だけど犬死じゃないんだよ!

とはいえ、初見でそこまで読み取るのは相当注意深いか、相当登坂広臣に興味ない人でないと難しいと思います。わたしは2日で5回見て理解しました。特に冒頭のtkmが秘書の電話に耳をすますシーン、後ろで次男三男がきゃいきゃいしてるので普通の人はそっちに気を取られて聞き逃します。誰だってそうする、俺だってそうする。

以下、雨宮長男の行動です。

両親の死の真相を知るため、運び屋の仕事を受けてカジノ担当相の秘書に近づく

秘書の紹介で上園会に潜り込む

上園会で働くうち、上園を潰すだけではなく、害虫を一斉駆除しなくてはいけないことを思い知る

一斉駆除できるデータが入ったUSBメモリが流出したことを知る

ナルセ宅でアイカの存在に気づく

アイカ確保。ニセのUSBメモリの作成を依頼
(数日間一緒に暮らしたのはニセの完成を待っていたため)
(命日に墓参りに行くことをアイカに話したのは弟達にアイカを託すため)

ニセUSB完成 仇討ち演出用の拳銃も手に入れ、上園を呼び出す
(ここを盗聴されていたのはおそらく想定外)

上園と対峙
両親の仇討ちであることを明かし、銃撃戦に持ち込んでUSBにダメージを与えつつ死ぬつもりが弟達がやってきたことで、上園会を全員殺してでも弟達を逃さないといけない、と切り替える

雅貴広斗を守り抜き、死亡


Q:衝撃でUSBメモリの中身が消えたかも…って上園会の人アホすぎない?

A:法学部のノボルがIT関係一手に引き受けてたぐらいなんだから九龍グループのITリテラシーが底辺なことはちゃんと作中で説明されてんだろ!


Q:ラストシーン、雅貴が殴ってる間広斗は何してたの?

A:上園車がスリップするところで先行してた広斗がバランスを崩してます。カットされてるだけで、おそらく広斗も転倒なりなんなりしてたのかと…


Q:借金あるのに中高生の雨宮兄弟がバイクとかレザーライダースとか持ってるのおかしくない?

A:その方がかっこいいからです。これハイローやぞ!?


Q:雨宮兄弟、バイクやヘルメットにAMAMIYA BROTHERSって書いてるのちょっと…

A:今回、雨宮兄弟の生業が運び屋と判明したのでバイクやメットは仕事道具なわけです。藤原拓海のハチロク藤原とうふ店って書いてあるのと一緒です。


Q:広斗の誕生日会写真、右下に村山さんがいるんだけど?

A:雅貴だよ!!!!


Q:村山さん出てないの悲しい

A:ガチバンと闇金ドッグスを観ろ


Q:ITOKAN暗かったのなんで?

A:明るくしてるとお客さん入ってきちゃうから?これちょっと分からないので誰か教えてほしいです。最初スーパーハカー達が電源使いまくりだからというサマーウォーズ的な設定かと思ったんですが…


その他、舞台挨拶でストーリーに絡んだ部分の覚書など


監督「ドラマや前作のムービーとはまったく違う作品なので受け入れてもらえるかとても心配だった。(観終わった)今の皆さんの顔をみて安心した」


岩ちゃん「クランクインからアウトまで2日で2カットしかなかったのにまさかの1カットはカットされた。雨宮兄弟がなぜ強いかをコブラが滔々と演説したんだけど…」
司会「それはノーカット版でぜひ」
監督「いや、そこは入れないと思う。岩田さんにやってはもらったけど、ずっとコブラはこういうこと言わないと思うんですけどね、って言ってたので」


岩ちゃん「雅貴の貸したつもりはないのところは本来離れた位置で言うはずだった」
T「リハで雅貴が近づいていったら、岩ちゃんがえ?え?ってなってた」


登「レッドレインの楽曲は作詞家の方がお父さんをなくされた頃に書いたもの」


雨宮兄弟宅のシーンで、雅貴が見ていた写真の貼ってある部屋は長男の部屋


最後のアイスのシーンはほとんどアドリブ
バイクの位置や座る位置すらも決まってなくて、監督にどうしたい?と振られて決めた当初、バーガーショップでDBの悟空みたいにめちゃくちゃ食べてたら面白いよね、という話もあった。全然監督からカットの声がかからないのでいつまでやればいいんだと思いつつ二人でアドリブを続けていたら、カットよりも監督の大爆笑が聞こえて終わった