強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

「去年の冬、きみと別れ」ネタバレ感想

ミステリに分類される作品なので改行多めにしております。ここから下はネタバレありです。原作は未読です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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去年の冬、きみと別れの感想「よく知らない人からもらった変な色の薬を飲んではいけない」

・あと斎藤工はシリアスなシーンでは口を閉じてほしい。笑っちゃうから

・俳優としてのがんちゃんさんは上質で上品な手触りの良い闇、がやっぱりいいところだと思うんですけどそれによく合った役をちゃんともらってるし役が選べるってこういう感じなのかなあ

あーいかにも幻冬舎刊のミステリっぽい!というのが一番の感想*1。ミステリ半分、読み物半分って感じ。東京創元社読んでる層からはまあ幻冬だしねと苦笑され、他にミステリを読んでない層からは「驚愕のトリック!」って絶賛される感じ。すみません、わたしは前者なのでちょっと悪意が過ぎました。でもほんとそんな感じ。実は観る前に友人から「ネタバレになるから詳しくは言えないけど叙述トリックで、」と言われ、人生何度目かの叙述トリック叙述トリックって言及した時点で完全にネタバレしてるんだよォーって呻くマンになったんですけど、言うても最近の「2回観てほしい」ってアピってる作品はもれなく叙述トリックですし、それがなくても冒頭の「第2章」と、がんちゃんさんが持ちこんできた資料が映った瞬間に動機も犯人も叙述であることも察してしまったので公式が訴求してるほどそんなガチガチのミステリではないよなあと。どっちかというとサスペンス色の方を強く感じたし、歪んだ純愛ものと呼ぶ方がありのように思いました。化け物三人がみんな外見美しいので一言で言うなら「バロック」ですよね。やわく美しい光沢にくるまれたいびつな真珠の中にどろどろの化け物のさなぎが入ってる印象。それが全部燃えて灰になるエンドも含めてバロック
信頼してるライターさんが、韓国映画っぽいと評されていて、なるほど確かにそれもあるんですけど、韓国映画って妙に「寒い」または「暑い」に振りきれてないですか?韓国には何度か行ってるんですけど、やたら真冬に行く羽目になることが多くて、日本とは比べ物にならないぐらい寒いんですけど、それが画面にも出るのかそれとも単にわたしが連想してるだけなのか、韓国映画は不思議とすごく寒いかすごく暑いのどちらかを感じることが多いです。対して「去年の冬~」は夏のシーンも冬のシーンも、燃える火事のシーンも温度を感じなかった。それが良くないと言いたい訳ではないんですけど…古い映写機からのぼんやりとした映像を眺めてるような時間が続く中、元恋人が雨の中傘を落とすシーンと、がんちゃんさんが地下駐車場の入り口で木原坂姉を待つシーンだけが底冷えがするように寒かったです。雨のシーン、元恋人の方が100%正しくて辛かった。
しかしがんちゃんさんの闇さはどこからくるんでしょうね。大人気の三代目の中でも大人気のパフォで、いいとこのボンボンで、顔も甘めで笑顔がかわいいキャラなのに俳優となると闇キャラばっかり配役されてるし仕上がりもザ・闇キャラばっかりなの、なんでなんだろう。ナイスキャスト!とは思うんですけど、一回ぐらいとんでも光属性のキャラに配役されて事故るかそれともなんか予想外の仕上がりになるのか確かめてみたさある。次の連ドラ初主演のホテルマンだって絶対なんか仄暗い過去持ちでしょ…。一度ぐらい光キャラやってみてくれ…。ワイルドヒーローズのチョコですか?あんなの、闇しか感じません!!!

*1:余談ですが先日観た「曇天に笑う」も感想は「マッグガーデンぽい」