強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

月髑髏(上弦)で髑髏城デビューしました(ネタバレ感想)

12月1日昼公演。映像含めて初髑髏城、後期のチケットも確保していたので事前下調べは一切せず、知っていた情報は「元々は捨之介と天魔王を古田新太一人二役する演目」「これまで女の子だった役が今回男」「風髑髏はむかいりが顔小さすぎて見えない(友人のライビュ感想)」ぐらいという状態でした。その後WOWOWのアカドクロを観たのでそれも含めての以下、ネタバレ感想です。その二つしか観てないので勘違いや分かってないところあったらごめんなさい!

 

捨之介、かっこよさが凄まじすぎる…!! 

もともと福士くんが観たくてチケット取ったんですけど、故ナンシー関の芸能評で、藤原紀香広末涼子はどちらも価値は和牛1万円分だけど、藤原紀香は1万円分の生肉の塊の現物なのに対して、広末涼子は1万円分の肉と交換できる商品券って語ってた(細部違ってたらすみません)のが一番印象に残ってるんですけど、今まで観てた福士くんが商品券なら福士捨は生肉の塊ってかんじでした。かっこよさに重さと手応えがあった。チケットがほぼ全席13000円でヅカのSS席*1を上回るとか生オケでもないのに高けーよって思ってましたけど福士捨になら全然払う。その価値がある。
そもそも福士くんに興味を持ったのは孫ちゃん(このブログは俳優の山田裕貴さんをイマジナリー孫として応援しています)と仲良しだからで、孫ちゃんって単純なかっこよ度に関しては映像や写真でみるより生でみる方が断然輝いてて、はまってから1年、いろんな人と並んで登壇してるところを見てきましたけど隣にどんなイケメン俳優が来ようがどんな人気アーティストが来ようが、生で見るなら断然山田裕貴の方が華があるし目を引くし周りに星が浮かんでるし全然勝ってるってニヤニヤしてたんですけど、唯一、あ、無理、向こうの方がかっこいい負けてる…ってなったのが福士くんだったんですよね。で、もう正直に書きますけど福士くんって演技が割とまあアレじゃないですか!?生で並んでるところみたのはぼく明日の舞台挨拶だったんですけど、ぼく明日すごい面白くて大好きなんですがやっべえ小松菜奈ちゃんありがとうってレベルにセリフ回しがズコーだし、福士蒼汰、いつ観ても顔の演技が3パターン(虚無・虚無寄りの微笑み・驚き)しかねえ!って友人と笑ってたんですけどそれでも福士くんが主役という謎の説得力だけはとことんあって、そういう存在が孫ちゃんと仲が良いとか業が深過ぎるじゃないですか…持ってるものが真逆やん…なのでちょいちょい福士くんの出演作は観てたんですけど、初舞台初主演とか観たいに決まってるし、なにより長年愛されてる演目だし、金がかかってることと面白さは担保されてるので多少福士くんがズコーでも大丈夫でしょ〜てかマモと比較されるとかどんなプレイだよwwwwって軽率に足を運んだんですけどすみませんここまで書いたこと全部謝ります。ごめんなさい!!!わたしの目が節穴でした!福士くんの良さ、なんも分かっちゃいなかった!とにかくかっこよかったしとにかく輝いていたし、なんかもうめちゃくちゃにかっこよかったです。おたくすぐ語彙力を見失うからしばらくフクシクンカッコイイ…カッコイイ……カッコイイヨー…て呻くファービーになってたし、手のひら5回転半ぐらいクルーして手首ねじ切れるところでしたが、ファービーそもそも手がないから大丈夫だったよかった。ちなみに前述の友人も後日観た後、福士蒼汰のファンです言いだしてて超笑いました。
ヅカが好きなぐらいですし、チケット代と時間と移動の手間をかけて映像ではなく生の舞台で何を観たいのかといわれたらやっぱりスターを観たいんですよね、わたしは。面白い物語やドラマティックな演出や細やかな心の機微は漫画や小説や映画で摂取する方が性に合ってるようなので。福士くんはすんごいスターだったし、しみじみとスターって本当に星だからスターなんだなって思いました。太陽じゃないんだ。ひとりで立たせておくよりも、満天の星のごとく大勢の中に立たせた時に一際輝くからスターなんだなって。ちなみに孫ちゃんは目を引く華やかさはあると思うけど、ひとりで立ってるときに美しいところが多分好きなところです。だからやっぱり福士くんの在りようとは全然違うんだなー。おたくすぐ推しの話してごめんな…それも概念で…でも山田裕貴にはまってから孫ちゃん以外の映画や舞台もちまちま観るようにしてるの、結局孫ちゃんのどこがいいのかどこが好きなのかを確かめたいし、ちゃんと他を知った上で一番好きって言いたいからってのもあったりします。わたし、わりと勤勉なおたくっぽいので…。

捨之介(福士蒼汰
とにかくかっこよかった。ていうか一個前の記事でも遠藤さんかっこいいしか言ってないですね…かっこいいオブザイヤー2017は福士捨、遠藤さん、柚香少尉*2がトップ3でした。ただ、本当に頭のてっぺんからつま先まで粋な色男なのに、作中で一切イケメンとして扱われる描写がない上に、霧丸が男なせいで誰かに恋心を向けられることもなく、完全にかっこよさが宙に浮いている問題はなんとかしてほしい。あんだけかっこいいのに、無界の里の女の子にキャー♡とも言われないっておかしくないです!?わたしなら言うし握手してもらうしチェキ撮りたいもん。ぼっち観劇だったのもあって、観終わった後、誰とも福士捨のかっこよさを分かちあえなくて困った。せめて作中の誰かとそれな!って言いたかった…福士捨かっこいいが過ぎない?それな、分かる、分かりみしかない〜!(おたくの共感三段活用)
他の花鳥風の捨も見る限りイケメンぽそうだったのでこれすごい不思議だったんですけど、アカドクロを観たら古田新太の捨が金髪パンチパーマに襟足長い田舎のdqnスタイルのおっちゃんだったので、あっ捨って元々はイケメンじゃなかったんだ…て理解しました。てかおじさんと少女のカプ大好きなので、沙霧→捨の淡い恋心めっちゃ萌えたし、もし月髑髏も沙霧だったら沙霧に自己投影するヤバいドリ女爆誕してましたね〜〜危なかった!捨沙の夢小説ください!女の子じゃなく、霧丸だったことで出てたのは捨之介の「若さ」かなあと。完全に霧丸に救われてた。光の霧丸…尊い…。
古田捨が自分が捨てたものがなんだったのかはっきり認識してそうなのに対して福士捨は何を捨てたのか、何を持ってたのかよく分かってないように感じました。捨てたというより失ったんじゃないのか。信長様のことも自ら志願して仕えた相手というよりも、父親とか兄とかに近い、物心ついた時には側にいて、生きてく上で手を引いてくれる存在として捉えてたのかなって。天魔王が死んだ時、親とはぐれた子供みたいって思ったし、その後もちゃんと生きると決めるまでずっと迷子の顔をしてるように見えました。かっこいいんだけど子供なんですよ…自分が助けたはずの霧丸に助けられて、ようやく自分はもう一人で歩かなきゃいけない大人なんだと分かったみたいな。チャラチャラしてる一幕はまだぎこちなさもあるんですけど、二幕の殺陣に次ぐ殺陣でだんだん疲れてきて髪も着物も乱れてからがとにかくいい。声にも顔にも疲れが滲んでるのが、道を見失ってもうどう生きていいのかわかんない戸惑いそのものだった。だからどこまで捨なのかそれとも福士くんなのかはっきりしないといえばそうなんですけど…でも最後はちゃんと疲れもなく、自分の意思で父親殺し(概念)×2の罪を川に流して自由を手に入れた顔で新しい人生の幕を開けて去っていったのでやっぱり捨之介だな。定期的にこのかっこよさを摂取したいからまた舞台やってください。

蘭兵衛(三浦翔平)
メ、メンヘラ女だ〜〜〜!!!昔の仲間の捨之介にも一緒に無界の里を作った極楽太夫にも全然興味がなさそうだし、まじで信長様のことしかみてないしあんだけドヤって単身髑髏城に乗り込んでおいて、秒で天魔王に取り込まれてるしチョロインすぎんか!?って思ってたら、こっちも元は女性が演じる女性の役だったんですねー。そりゃ男が演ったらメンヘラ女になるわ。でもアカドクロの水野美紀が太夫に同志としての友情をちゃんと持っていたり、女のめんどくせー感情もあったりそういう感情のごった煮状態がいかにも女性だなって思ったのに対して、三浦蘭兵衛は信長様以外には完全な無関心って感じでした。きっと信長様が死んだ時にもう心は死んでて、感情とは別の部位によって正しいと判断したことを機械的にこなしてきただけで、無界の里にすら特に愛着はなさそうだった。全然関係ないんですけどこの興味のなさは宙組エリザベート思い出しました。姿月あさとさんのトート、お花様のシシィに1ミリも興味なさそうで、あれはなんだったんだ?ってたまに思い返しては不思議な気持ちになる。死神としてはプロ意識高かったのかもですけど…。
むかいり蘭がとにかく顔小さすぎてなんも見えないという話を聞いてたんですが、三浦翔平は顔大きいわけじゃないけど個々のパーツは大きくて派手な顔だし、闇堕ちしてからは目を見開いたり苦悩に歪めたり退廃的な美しさがはっきり見えてよかった。ただ、そんな感じに表情豊かに演じてたのにどういうわけかカテコの時は完全な無になってて怖かったです。あれは死後の蘭兵衛のイメージなの…かな…?誰にも心を開かずに死んでったけど、信長様への気持ちは誰にも共感も理解もされたくなかっただろうし、その気持ちひとつを抱えて一人で死んでくの、メンヘラ女的には大往生でしたねよかったね(?)しかし、孫ちゃんが髑髏城に出るなら脳内会議を開催したら何回やっても蘭兵衛で決議されてしまうので困る。メンヘラは金山龍太くんで間に合ってます!

天魔王(早乙女太一
メ、メンヘラ女二号だ〜〜!?最初天魔王になる由来を説明してくれるんですけど、天天言い過ぎてててんてんてんてんててんがてんって言ってるようにしか聞こえないし、アカドクロ観てもよくわかんなかった。結局天魔王ってなんなんです?バカですまねえ今度パンフ買います。上弦の月は、信長様・天魔王・蘭兵衛で完全に人間関係が閉じてて、捨が余ってるのが気になったんですけど、アカドクロ観て蘭兵衛が女で、天・捨が表裏一体で信長様の方を向いてる構図に超納得しました。
やっぱり身のこなしのキレが他とは違ってて、腕も足も指も常人より関節が一つずつ多いのでは?!ってぐらい末端まで制御されてる動きをしていました。福士くんより大分背が低くて身体も細いので、捨と対決するシーン、初めは立派な鎧武者だったのが少しずつ剥がされて痩せた小男になって、そのまま落ちていくのが悲しかった。来世では姉姉弟の末っ子として生まれて姉二人に可愛がられる幸せな人生を送ってほしい。

極楽太夫(高田聖子)・兵庫(須賀健太)
おっかさんと末っ子だった!カテコで太夫の裾持ってはけてくのかわいすぎる…幸せにおなり…初演の極楽太夫が羽野晶紀と知って膝連打するほど納得したし、羽野晶紀太夫を観るために下弦も行きたい〜。あと、荒武者隊で片肌脱いで刺青いれてる青い着物の人と、無界屋女子の左端にいたつり目の人がめっっちゃ顔がいいな…って思ったんで誰なのか知りたい。パンフ買います…はい…でもキャストの顔写真ぐらいサイト載せといてくれよ〜

霧丸(平間壮一)
光の霧丸〜!!さわやか、さわやか、そしてさわやかって感じ。元々女の子だったキャラを男にしたと聞いて、なんだなんだBLでもやんのか?!って思ったけど別にそんなことはなかった。捨之介のこと救ってくれてありがとうございます!

アラウンドシアターについて
川のセットすごい!これはもうぶっちぎりでよかったです。福士捨が素足で水をじゃぶじゃぶするたびに飛び散る水滴がライトに乱反射して、夢のように美しかった。あと、舞台が低くて客席が舞台のぎりぎりまで配置してあるので、前方席だと本当に目の前にキャストが立ってるっていう距離感はすごいと思いました。今度3列サイドで観るので超楽しみです。メリットはそれぐらい。
デメリットとしてはとにかく見切れがひどい。初見は7列中央だったので正面の見切れはなかったんですけど、それでも袖側は客の頭でかなり見えなかったし、鍛冶場なんかはサイドからはほぼ見えないだろうなあと。それと舞台セットが固定ということは舞台装置が出たり入ったりのギミックがなく、わたしはそういう演出がすきなので物足りなさを感じたし、全然平気な人もいるらしいので人によるんでしょうが、わたしは客席が動き出すたびにおえっとなったし、そのせいでいつ動くか常に気になって集中できなかったので個人的にはメリットよりもデメリットの方が多いなーと思いました。退場が舞台通るのもわたしは萎える派です。第四の壁壊さないで!あと、観たのが12月1日だったんですけど、休演日挟んでその前の11月29日が例の下弦中止の日でして…そういうトラブルが起きることも、そのあとの劇場公式twitterの対応の酷さにもイライラしたので普通の劇場の方がいいなあ。立地もよくないし。豊洲流してるタクシーの運ちゃんに劇場名言って通じないってひどない?!極のあと、何に使うんだろう。もう潰しちゃっていいんじゃないかな〜アラウンドシアター爆破セレモニーしよ!

*1:12000円。ただし当然ご用意はされない

*2:花組はいからさんが通る