強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

デメキン小説版・漫画版・映画版差分について

ティーチインやってくれるということで原作を慌てて読みました。映画版のエピソードが小説版・漫画版にあるかどうか、それとも映画オリジナルなのかの差分チェックです。ネタバレありありです。

■共通
・正樹と厚成の出会い(小学生)
・小学生時代、いじめられていた話
・中パレに来た真木くんから喧嘩をするなら、の話を聞く
・静奈さんの話と真木くんの死
・ミツグ・三浦との出会い
福岡第一高校2年vs1年
・大八くんとの出会い(耳を落とされそうになるまで)
・幻影設立と福岡連合参加
・大沼部くんの面白エピソードいろいろ

■小説版
・出会い時の厚成が吸っていたのはシガレットチョコではなくガチのタバコ
・正樹にも彼女がいる
・真木くんと静奈さんは付き合っていない
・大八くんとの出会いの話に厚成はまったく出てこない
・厚成のエピソードはほぼ小中のみ。高校での描写は子供ができたので引退を申し出る(正樹はすぐに了承する)話と、正樹の引退走りに飛び入りしてきた話のみ。
・アキは名前だけで具体的なエピソードなし
・全体の半分が小中のエピで、高校は福岡連合に入った後は、逮捕されて鑑別所で引退を決意する〜お笑い芸人を目指すまでの話がメイン。福岡連合二代目総長襲名から福岡統一までの話はほぼなし。蝉魔竜は名前すらでてこない。

■漫画版
・小説版にあるエピソードは全て漫画版にもある
・5巻まではほぼ小説版と同じ。6巻以降、漫画版のみのエピソードが入り始める
・厚成は工事現場で働いている
・エビダイがいる
・ミツグの家族の話、福岡連合に合流する話
・大八くんとの出会い時、厚成は大八くんの家の近くまで助けにきたが、無事に帰ってきた正樹と合流する(正樹は厚成が助けにきたことに気付いていない)
・アキからそろそろ落ち着きたい、と言われるももうちょっと待って、と答えるシーン
・入院中、再度蝉魔竜の襲撃を受けるのは源太くん。窓から投げ捨てられるのも源太くん
・厚成は最初の福岡連合vs蝉魔竜の小競り合いで忠次を指差したからという理由で襲撃される。折られるのは足ではなく指
・蝉魔竜の二人組のデブじゃない方がイケメン。超イケメン。
・厚成入院中、アキに屋上に呼び出されて話すシーン(セリフはままですが演出は真逆)
・厚成が子供を理由に引退を申し出た際、正樹はすぐに了承するもその後いろいろある
・厚成の引退式(ここで2ケツシーンの元らしき描写あり)

■映画オリジナルと思われるもの
・平成開始のラジオを二人で聞くシーン
・正樹・厚成の出会い時にビーバップハイスクールの話をする
・中学卒業時にボタンの話で殴り合い
・厚成が働いているのはラーメン屋
・阿鳳結成は厚成が言い出したから
・インスタントラーメン早食い
・二代目総長指名後、ニケツで帰る
・源太くん、箱詰めされるの巻
・厚成の蝉魔竜闇討ち、その前のガソスタシーン
・屋上でアキの話を聞いたあと、病室で話すシーン
・蝉魔竜との決着後、厚成が迎えに来る


小説版では高校の話はほとんどなく、漫画版でも高校以降は厚成はあまり出てこなくて、正樹も福岡第一組や光、松本とつるんでることが多かったです。大ヒット御礼で山口監督や脚本家の足立さんが話されてたとおり、元は群像劇だったのを映画版では正樹と厚成の二人の物語にするためにかなり改変してるし、やっぱり面白さのキモは脚本だ…ってかみしめました。
ちなみに小説の文庫版は解説が山口監督でしっかり映画版について語ってて読み応えあるのと、本編が前半はちゃんと小説してたのに逮捕のあたり*1から改行と3点リーダの連打アンド連打で完全に壺ポエムだし謎のグルーブ感あってめちゃ面白いのでぜひ読んでください。カーチャン泣かせて反省した次のページでまた泣かせてて展開の爆速加減にシンナーキメながら書いたのかな?!ってげらげら笑った。あと山タイマンの話がめっちゃおもろい。これは漫画版にもあるけど小説版の方が面白かったですね。漫画版で面白かったのはシンナーでナンパする話。当時の北九州、シンナー以外に娯楽なかったのかな?ってぐらいエンドレスにシンナーの話してる。シンナー、ダメ絶対!

*1:三○猫ホームズの落書きの話はまさに現実は小説より奇なりってレベルにエモいので映画版の正樹と厚成が好きな人にもそこだけは読んでほしい…