強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

後輩がデスノートミュージカルを観た話

前回の王家の紋章を観た友人デスノミュを観て、1万字超の感想が届いたので載せます。お前こんだけ書いてわたししか読まないとか損失だろ…。ソワレ観た後、本人と飲んだ(22:30から焼き鳥を14本づつ食べる我ら)のですが、幕間の時点から興奮気味の感想が届いててわたしも俄然観たくなりました、が、楽の前日だったし翌日予定あってどうしようもできず。観るのおせーよ。とりあえずWOWWOWでやるらしいので、その月は視聴料払うつもりです。小池徹平といえば数少ない遭遇したことのある芸能人なのですが銀座の○イオンの大きなビヤホールの中で一人だけ後光というか上から光が差してて最後の晩餐みたいだなーと思った記憶があるのですが、最後の晩餐ってめっちゃLみありますね。

なお、文中の「先輩」はわたし、「A先輩」はわたしと友人共通の先輩(観劇おたく)のことです。ちなみに盆が回らないヅカといえば邪馬台国の風(ムラ版)が記憶に新しいですが、東京版では盆1.5回転ほどと盟神探湯を説明する歌を始めとする補足が追加されたことにより、ムラ版にあった謎のグルーヴ感が失われただのつまらない何かになっていました。寂しい~~~最後、みりおちゃんが銀橋からハケる方式に変更されたため、やっぱり幕が下りてるのに気付かなかったのと、奇跡だズンドコは変わらず面白かったです。

 

ここから先は個人の感想です。感想には個人差があります。(友人につけてって言われたのでつけます。)

 

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デスノートミュージカルが良かったので感想を言いたい!
当日は混乱してたので、デスミュまじ良かった!!以外のセリフが言えないゴリラみたいになってて本気ですみませんでした。ゴリラなんだからドラミングとかで感情を伝えるべきであったのに、そこまでできなかったことを深く反省しているところであります。
ただ、なんか言いたいことはある。ありまくるんですけど、上手く言語化できないというか、正直今でもできてないんですけど、言えることはただただ小池徹平が良かったという点に尽きる…ほんとそこ……
書いてて思ったのは、新鮮な衝動のあるうちに書いておかないと書きたいことが余計まとまらないということですかね。勢いに任せて書きなぐるくらいが一番良いんだろうなぁ。
とりあえずどこから話したら良いのかわからないので、思いつくまま書きます。とっ散らかってるのは許して。あと先輩がデスノ読んだことある前提で書きますけど、読んだことありますよね?読んだことなかったらすみません。検索しながら読んで。

★舞台の使い方について
舞台の使い方がとても良かったと思います。
セットはかなりシンプルだったんですが、おそらく元からある装置を使った演出が上手い。
オープニングの曲「正義はどこに」が凄く良かったんですが、曲に合わせてスタイリッシュに盆が回ったのを観て、この舞台は面白いやつだ!と確信しました。
私は観劇は宝塚メインではあるものの、ヅカオタなんてランクには到底達しない、観劇歴だけは初心者からは脱したくらいのレベルの単なる「宝塚好きな人」くらいの人間で、そんな程度の私が偉そうには言えないんですけど、それでも私の宝塚観劇経験から得た法則が一つありまして、それは「宝塚では、盆が回らない舞台は面白くない」ってことです。
宝塚以外の舞台に関してはおそらくその限りじゃないですし、そもそも盆自体がないこともあると思いますが、それでも宝塚に限って言えば、盆が回らない舞台は本気で面白くないです。
そりゃもちろん盆が回っててもつまらない舞台なんて山ほどあります。宝塚って打率わりと低いし…。ただ、この盆が回らない舞台はつまらないという法則に関しては、別に盆が回るという現象が重要なわけじゃないと思っています。
おそらく、存在している装置をしっかり活かしている舞台が面白いのであり、恵まれた装置があってもそれを活かしきれていない舞台はつまらないという理由かなと考えています。
あと今回初めて国立劇場に行ったんですが(傾斜がしっかりあるのか、前の席があまり視界の邪魔をしない見やすい劇場で感動しました)、国立劇場中ホールにはエプロンステージがあるんですよね。このエプロンステージの形がわりと宝塚の銀橋に似てたのでちょっと驚きました。
似てても、宝塚の銀橋とは中央部分が途切れていることが大きな違いなんですが…。つまり、Tの横棒がカーブした形なものが二本分左右対照についていて、半円に近い形を描いているんです。
ここのエプロンステージ、足元の床全体が発光する仕組みになってるみたいで、途中でエプロンステージの左右にそれぞれ月とLが出てきて歌うところで床が光ってる演出がこれまた超カッコ良くて痺れました…宝塚の銀橋は縁に電球がついてるから、アウトラインは光るんですけど床は光らないじゃないですかー。宝塚も一刻も早く床全体を光らせるべき。確信します。早く工事して直して。早く!!

★【レム】濱田めぐみさんについて
そもそもデスミュを観に行こうとした理由が濱田めぐみさんを観たいことだったわけです。今年観た王家の紋章の濱田さんがほんと良かったので、濱田さんが出るならもう観るしかないって思ったんですよね。デスノなら原作も読んでたから敷居も低めかなと…。
それに、わざわざ濱田さんみたいに主演経験が豊富なベテランをキャストに起用しているのに、その役がレムっていうのがまた期待を煽るじゃないですか!レムなんて、重要といえば重要なキャラですけど、ミュになる上でそんなに歌わせる必要があるとは思えないし、全く歌えない役者さんを起用しても問題なかったと思うんです。でもそこで濱田さんですよ!これは期待しちゃいますよね。
そんなわけで濱田さんについては期待しかしていなくって、逆に期待が膨らみすぎて実際観た時にがっかりするんじゃないかと心配をしていたレベル(ちなみに私の中ではハイローにも同じ現象が生じてました…レッレの時もザム2の時も)だったんですが、そんなことはもちろん杞憂で、濱田さんは超良かったです!!!
歌の上手さが極まっていらっしゃいまして、途中、何度「濱田さんは日本ミュージカル界の至宝やでぇ…」と思ったことか!(感極まると時々エセ関西弁になることをお許しください!)
レムは登場がかなり早くて、Lやミサより出番が早かったです。登場した場面では、リュークと共に登場して、二人(人じゃないけど)で銀橋(仮)に横たわり、くっちゃべっりながら歌を歌うんですが、そこの歌がまた最高に良くて、人間って寝っ転がりながらでもあんなに上手く歌を歌えるんだな……ってところに感動しました。どれだけの鍛錬を積んで腹筋とかを鍛えればあぁなれるのか…。そして役柄的に死神なので、歌唱力が人間離れしてるところがまた死神という存在としての説得力がありました。
声の張りとか声量とか表現力とか、もう常に想像の上を行ってくれていて、素晴らしいとかそんな単純な言葉では言い表せないです。濱田さん現代日本に生まれてきてくれてありがとうありがとう。ほんと尊い。これからも応援します…!!

★【弥海砂唯月ふうかさんについて
唯月さん、最近よく舞台で見かける人だと思うのですが、これまであまり意識したことがなく、今回初めてしっかり認識しました。
印象としては、なんかすごいアニメ声だな…だったんですけど、観てる途中に気付いたんですが、ミサ役なのでわざとアニメ声を作ってる可能性もありますよね…?どうなんだろう。今の時点じゃ審議不可能なので、次に別の役で見かける時まで保留ですかねー。顔が可愛いし歌も上手なので、きっとこれからも一線で活躍する人なんだと思います。
でもJ-POP系の歌手活動の経験があるからか、あまりミュージカル歌唱!ってわけじゃないんですよね~。私は結局のところ、いかにもなミュージカル歌唱が好きなので、J-POP系から来たっぽい歌い方をあまり評価できないんだなって…もちろん単なる個人的な好みなんで文句を言うつもりはないです。浦井さんにもJ-POP系歌唱を感じますし。
役柄としては、ミサは死神二人(人じゃ略)の運命を狂わす魔性の女なわけですが、原作も含めて、死神はミサのどこに惹かれるんですかね…?死神にだけやたら効力のあるフェロモンでも出してるのかなぁ。それか、死神にだけほっとけないと思わせるオーラを持ってるとか。原作の通りミサ本人は月くん一筋なんで、そこがまた魔性感ある。
そういえばミュの話には関係ないですが、例の藤原竜也が月をやっていた映画版、ミサ役は戸田恵梨香だったじゃないですかー。私、ミサにそこまで思い入れがあるつもりじゃなかったんですけど、当時から戸田恵梨香のミサに対しては異論がありまくりだったんですよ。
戸田恵梨香は疑う余地なく美人だし、演技にも文句があったわけじゃないんですが、何が気に入らなかったかって、原作のミサは体つきが案外肉感的というか肉付きが良いんですよ!でも戸田恵梨香は細すぎる…。あんな体、ミサじゃないから!!あと10キロ太って出直しな!!!!って思ってました。ミサの魅力はあの肉付きなのに、スタッフは何もわかっちゃいねぇよ。その点唯月さんは戸田恵梨香よりは肉感あったかな。十分以上に細いんですけどね。
ミュのミサに対するこだわりを感じたのは、拘束されたミサのお衣装の靴下が、片方脱げてたんだか左右の長さが違ったんだか(背景の小池徹平に気を取られるあまり、ミサに注意を払えなかった)で、左右非対称になってたところです。原作にもそんなシーンがあったのかな…あのこだわりを見るに、多分原作の再現なのではと思うのですが、原作の記憶が残念ながらおぼろげなのでわからなかったです。確認したい。
他に特筆すべき点としては、悔しいことにミサのお衣装が安っぽかったことですかね~。ミサと言えばゴス系(?)パンクの服装だと思いますし、そこはちゃんと再現されていましたが、スカートとかやたらテカテカピカピカしてた…。世の舞台の衣装に宝塚のクオリティを求めてるわけじゃないと言いつつも、どうしても比較してしまうのが人の性ですよね…反省する。
宝塚の衣装って、実物を間近で見ると相当ショボかったりするんですが、舞台上で見るとちゃんと高級感凄いですよね?多分、宝塚ではデザインや布地の選択、ライトの加減とか様々な要因を複合したノウハウを独自に蓄積した結果、今のクオリティがあると思うんで、他の舞台ではそんな感じにいかないことは理解しますけど、あまりに安っぽいのはちょっと萎えてしまう…。
少し前、全く別の作品のコスプレ衣装を流用した2.5の舞台がやや炎上してましたけど、予算とかの都合で衣装に力を入れられないことって多いのかなぁ。できることならある程度衣装もこだわってほしいと思ってしまうんですが。ましてやデスミュはチケット安くないし。

★【夜神総一郎別所哲也さんについて
お父さん超カッコいい!!!!結婚して!!!!
しっかり原作通りの生真面目そうな感じで、今にもテレビ局にトラックで突入していきそうだったのが良かった。トラック芸があればなお良かったですが、それを求めるのはさすがに酷だろうというか…。
私、原作だと好きなキャラはお父さん・ワタリ・メロなんで、お父さんに対しては一家言あるつもりですが、特に文句のつけどころがなかった。凄くカッコよかったですもん…今すぐ婚姻届を出したいかな?って思った程度の欲求はあります。
そういえば、これは別所さんご本人にも役柄にも何の関係もないのですが、帰宅した後、母に「デスノートのミュージカルって役所広司が出てるんでしょ?」って言われて、「いや…役所広司じゃなくて別所哲也……」ってなったんですけど、私も観劇中に「別所哲也役所広司ってなんとなく似てるな(名前が)」って思っていたところだったので、やっぱり親子って思考回路が似るんだなって思って笑えました。

★【リューク石井一孝さんについて
メインキャストのうち、お父さんとリューク粧裕の三人は初演と役者さんが違ってるんですよね。リューク役は初演は吉田鋼太郎さんだったようです。終演後、CDを買ったんですが、CDは初演の収録なので、CDを聞いても私が見たお父さんや粧裕リュークじゃないことがもどかしい。
リュークは自由な雰囲気がとてもリュークで良かったです。ほんと、楽しそうで良かった。
観劇中に気になったこととしては、やたらリュークの口の中が赤い気がしたんですけど、口の中を染めてたのかな…?
今どきの子にそういう体験があるのかわからないですけど、私たちの世代って、小学校時代とかに歯のみがき残しを把握するために、みがき残しがあるところを赤紫色に着色する何かを口に入れた経験ってありません??リュークを見て真っ先に思い出したのはその口の中を染める何かの存在なんですけど…。
実際あそこまで口の中が赤い人間は存在しないと思うので、何かしてたんじゃないかと予想しているのですが。

★【L】小池徹平について
で、ここから本題の小池徹平の話なんですけどね!?なんか言いたいこと纏まらなさすぎて困る。書きながら纏まるかと思ってたのに、ここまで書いてきても全く纏まる気配がなかった。でもこれから書きながら考える。ここからメインというかサビなので、目をものすごく見開きながら読んでもらえると嬉しいです。

デスノートが舞台化するっていうチラシを最初に見た時、今更デスノート2.5次元舞台が流行ってるからやるのかな?って思ったことを覚えています。
かなり最初から(初報から?)作曲がワイルドホーンさんだってことは宣伝されてて、そりゃワイルドホーン作曲なら音楽は間違いないだろうけど、こんな2.5くずれ(すみませんでした!)にワイルドホーン呼んでくるとか相当な浪費だなぁとか失礼な感想を持ったような記憶がうっすらありますし…。
で、キャストについても、浦井さんあたりはかなり想定の範囲内で、そうだよねー、浦井さんや柿澤さんなら歌唱力的にもビジュアル的にも安心安定じゃん?くらいに思ったんですけど、Lが小池徹平なのにはかなり驚いた記憶があります。
小池徹平のことはそんなによく知らないんですが、知らないながらもめっちゃ可愛い、下手したら女の子よりよっぽど可愛い顔してるキラキラした人、ってイメージしかなかったので、Lみたいに見た目キラキラとは程遠いキャラとかやれなくない?大丈夫??と思いました。
それに歌のことも心配してました。小池徹平ウエンツ瑛士でユニットを組んで歌手活動をしてたことくらいは一般常識として知ってましたけど、正直その程度の超超基本的な知識以外持ってなくて、歌手としての歌を聴いたことがあるわけでもなく、どんな感じで歌う人なのか全然想像もついてなくて、ただきっといかにもなアイドル歌唱なんだろうな、くらいのぼんやりした勝手なイメージしか持ってなかったんですよね。
でも実際に小池徹平が出てきた瞬間、そんな曖昧な不安は吹き飛びました。思わず前のめりになりそうな自分を押さえるのが大変だったんですよ。
Lが登場する時、謎のソロ曲「ゲームの始まり」を歌うんですけど、そこを観た瞬間、なんかもうわけがわからない、ぶん殴られたような衝撃を受けました。しかもなぜか前からじゃなく横からぶん殴られた感覚だった。これは座席が隅の方だったことが理由かもしれない。
曲はちょっと変な曲なんですけど、なんとなくこれと似た雰囲気の曲、前に聞いたことあるような…??→あ、「データは嘘をつかないよ」(テニミュ乾のソロ曲)だ!!!っていうのを脳内で0.5秒くらいで処理したことが自覚できたのが本当面白かった。
この感覚、万人にあるものなのかわからないんですが、私の場合、自分の感性に合った面白いものを観ると、脳がフル回転するのか、これまで忘れかけていたものを次々に思い出してくるんですよね。データは嘘をつかないよのことも、思い出したのはたぶん数年ぶりです…。
ついでに月にアナウンサーやってる彼女いたな…みたいなこととか、デスノ連載当時にはやたらデスノコラが流行ってて、月がお笑い芸人を目指すやつが凄く面白かったなってこととかも思い出しまして、懐かしい気持ちに浸ったり小池徹平にぶん殴られたりと忙しかった。動悸が止まりませんでしたし。
そういえばこのお笑いのデスノコラ、おそらく相当有名なやつだと思うんですが、月がボケ希望なのでツッコミの相方を探すけどなかなか見つからなくて…みたいな、数作に渡る大作だったんですけど知ってます??別に本題に何の関係もないから知らなくても問題もないんですけど、普通に面白いから知らないなら検索などして知ってほしい。

話を戻します。私の事前の思い込みとして、勝手に小池徹平はLに雰囲気が合わないミスキャストって決めつけてたんですが、実物を観たらどこからどう見てもちゃんとLで、むしろ小池徹平以外の誰がLやれるの…??ってくらいにもう全てがLでした。ものすごい勢いで掌を返しまくってしまい、あわや手首を捻挫するところでしたね。
実際にLをやってる小池徹平を観て思い出したのが「ガラスの仮面」の二人の王女のところでして、あそこでマヤがアルディス役に指名されて、でもマヤは絶対オリゲルドの雰囲気だからアルディスなんてひどいミスキャスト!マヤにアルディスが演じられるはずない!!みたいに言われるところがあるじゃないですか。でもそこでマヤ(と亜弓様も)は前評判を吹き飛ばしてこれ以上ないアルディスとオリゲルドを演じきるわけですけど、今回の小池徹平が私の中で完全にマヤだなって……ミスキャストって思ってたのは私だけかもしれませんけど。でも本当に申し訳ありませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。

ただ、小池徹平について、観劇当日は何がここまで私の感覚をぶん殴ってきたのか本気で理解できなくて、あまりの理解のできなさに混乱しながら通勤中とかにデスミュCDを聞きまくっていたら、天啓のように閃いたんです。私は当日、小池徹平の声が予想してた感じと違ったことに驚いたんだってことに!!!
思い返してみれば、私は小池徹平の声を全く知らなかったんですよ。ウエンツの声はちゃんと認識できていて脳内で再生できますし、脳内再生した声も実際の本人の声に相当近い自信がありますが、小池徹平の声はほとんど聞いたことがなかったように思います。(ここまで書いておいて先輩が小池徹平の声をよく知っていたらちょっと恥ずかしいんですけど、とりあえず私と同レベルの知識しかない前提で話を進めますね)
小池徹平、思ったよりも声が可愛くないんですよ!!!ここ、褒めてるんでよろしくお願いしますね??ほんと可愛くないんですよーーーー!!!!!!!!(←褒めてます!!!!!!!!)
なぜ人間は可愛い顔の人を見ると、声も可愛いことを期待してしまうのだろうか。顔が可愛いからといって、声帯が顔に合わせてセッティングされてるわけじゃないんだから、顔が可愛くても声が可愛くない人だってたくさんいるはずなのに(逆もまたしかり)、でも人間の心理として、なんとなく可愛い顔には可愛い声が付随してくることを期待してしまいません??
おそらく小池徹平は、普段の話し声はちゃんと顔に合った可愛めの声質だと思うんですよ。歌わずにLのセリフを喋ってる時はやや高めの、可愛い声でしたし。もちろんそこはちゃんと可愛いながらもLっぽい発声だったのでそこも好感度ダダ上がりだったんですが、それでも歌う時の声が全然可愛くない。ちょっと少しざらっとした、やや金属質な声質で、本当に最高に好みでした。
小池徹平はしっかりJ-POP歌手としての活動履歴がある人だから、ミュージカル的な歌い方がたどたどしかったとしてもやむなしかな(上から目線)、みたいな感覚を持ってしまっていたんですが、歌い方がちゃんとミュージカルしてて、そこにも感心しました。
声量も凄くて、ちゃんとお腹から声が出てた!Lは常に猫背なキャラだから小池徹平もずっと猫背なんですけど、あの猫背のまま凄い声量出してくるからびっくりでしたし。
あと、月役の浦井さんの歌声がかなりJ-POP歌唱に寄った発声なのに比べて、小池徹平の声はJ-POPともミュージカルともつかない中庸な雰囲気の発声と歌い方で、そこのアンバランスな感じというかちょっと不安定にも思える雰囲気が最高に良かった。

昨年、1789って舞台を帝劇とかでやってたんですが、その主演がダブルキャスト小池徹平加藤和樹だったんです。私は先輩も知ってのとおり割と加藤和樹のことが好きだから1789は加藤和樹で観たし、小池徹平を観たいと思う理由は特になかったのもあって感想をノーマークすぎて知らなかったんですが、A先輩から1789の舞台は歌を聞きたいなら小池徹平って言われてたらしいことを教えてもらいました。私は加藤和樹もちゃんと歌えてる(2.5経由の人としては相当上手いのでは)と思ってたので、加藤和樹と比べて断然良いって言われてるとは思ってなかった……。加藤和樹頑張って??
そういえば、私加藤和樹の何が好きって声質が一番好きなんですよね~。鼻にかかった低すぎない良い声だと思っています。声だけで加藤和樹と判定できるくらい特徴あるし。ただ、さっきから加藤和樹小池徹平に対して全く同じこと(声が好き)を言ってる気がする…別に声にこだわっているつもりは特になかったのに、改めて自覚すると面白いですね。

あえて小池徹平Lに文句をつけるなら、月と並ぶとかなり小柄だったくらいでしょうか。原作だとこの二人はあまり体格が違わなかったと思うんですが、月役の浦井さんが180超なのに比べて小池徹平は170ないし…ただ、擁護するわけじゃないですけどLって私の中ではそこまで身長高いイメージがないので、小柄でもそこまで違和感なかったです。
あ、最後にここまで書いておいて何なんですけど、小池徹平のことは呼び捨てにしていてすみません。言い訳ですけど、なんかテレビで見かける人のことは呼び捨てにしてしまいがちな気がする…。今更「さん」付けで呼んでも遅いんで訂正しませんけど。

★【夜神月浦井健治さんについて
浦井さん、王家の紋章でも主演してましたしミュージカルに引っ張りだこですね。たぶん今、ものすごく忙しいのでは…
歌の歌い方は王家の紋章の感想でも言った通り、なんかJ-POP歌唱の面影のある歌い方で、別に嫌いじゃないんですけど、この歌い方に受けるJ-POPの面影ってどこに起因するんだろうなって観ながら考えてしまいました。
今年の5月頭にロマンシング・サ・ガの舞台(サガステと略すらしい)を観た時、新垣里沙がメインキャストで出てたんですが、そこでの新垣里沙の歌い方が完全にJ-POP出の人のそれでして…。どんな歌い方かを言葉で説明するのは難しいですが、なんか皆、声を出す時の力み方というか力を入れる場所?力の入れ方?が似てる気がするんですよね……。新垣里沙と比べたら浦井さんや唯月さんはもっとミュージカルに寄った歌い方なんですけど。
ちなみにこのサガステ、もの凄く歌が上手な方が出ていてびっくりしたんですが、終演後にパンフを見たら東京藝大卒業後四季に入団して主演とかもしていた方だったので、そりゃ上手いわなって思いました。
浦井さんは月の狂気を上手く、やりすぎない程度に表現していて良かった。狂気の演技って演じる側としてはやりがいあって面白そうだなと思うんですけど、真剣にやりすぎて客席を巻き込めないとなんか面白い感じになってしまいがちじゃないですか。そこの匙加減がとても良くて、あ、こいつヤバい奴だな…ってことを違和感なく表現していました。
キャラ造形としては、妹とのシーンを見るに、原作よりもう少し一般人寄りな雰囲気かな?部屋に入られて慌てるところとか、普通の男子高校生っぽかった。
そういえば二幕で原作にもあったように月とLがテニスするシーンがあるんですけど、普通にテニミュ思い出しましたよね。同じこと言ってる人が私の他にも何万人といるでしょうが。このシーン、普通に動きとか歌とか大変そうだったので、途中から心配になりました。

夜神月について
さっきまでは役者さんについてですが、次はキャラクターについてです。浦井さんに何か言いたいわけじゃなくて、月について言いたいことがあるから…。
デスミュの月、なんでかわからないですが常にチェックの服着てたんですよ。チェックのネルシャツみたいなやつ。いやもしかしたらコットンかもしれないけど。でも材質とかどうでも良くて、問題なのは柄。なんで常にチェック?何なの?陰キャかな??
大学時代、サークルに出席したら、同期と後輩の男性陣6、7人くらいが全員揃ってチェックの服を着ていたことを昨日のことのようにまざまざと思い出してしまって面白かった。その日は我慢できずに思わず「えっ?なんでみんなチェックの服着てるの??」ってサークルメンバーにツッコミを入れてしまったんですが、今思うとその日のドレスコードがチェックだったのかもしれない。私は先輩も知っての通りボーダーばかり着る女だから、たぶんその日もボーダー着てましたけどね♥
月って、原作だと頭良し運動神経良し顔良しスタイル良し外面良しの、パッと見何の欠点もないようなキャラだと思うんですが、ミュの月はチェックばかり着ていることから推測される当然の帰結として間違いなくオタクだと確信できる…。
百歩譲ってチェックばかり着るとしても、ある程度色使いとかシルエットとかデザインでオタ臭くなくできると思うんですが、月のお衣装のチェックに関しては全くオシャレ感ゼロというか、むしろお母さんがスーパーの2階で買ってきた服みたいなやつなんで…。浦井さんはしっかり長身で顔も良いのにそれでもオタっぽくなってしまっていたんだから、一般人があれを着たら、オタを通り越して不審者になるわ。
原作の月ってどんな服着てたっけ…?と気になって思い出そうと頑張ったんですが、今でも思い出せないです。代わりに、ヒカルの碁の塔矢アキラが黄色と黒のストライプという、遮断機かな?としか思えないカラーのネクタイをしてたことは思い出しました。塔矢アキラも服のセンスが謎だった記憶があるようなないような…月もアキラとお揃いの遮断機カラーのネクタイしててもそこまで驚かないかなぁ。

★フォントについて
何言ってるのかわからないかもしれませんけど、なんとなく思いついたので言います。
Lが登場する時、セットにあるモニター(ザム2のSWORD会議の時の頭上にあるアレみたいな感じ)に「L」って文字が映し出されまして、当然原作の「L」と同じフォントが使われてるんですよ。この「L」のフォントを久しぶりに見て思ったんですが、あのフォントってハイローの「AMAMIYA BROTHERS」の文字と似てません??調べてみても私の検索能力じゃフォントの名前までわからなかったですし、多分雨宮の文字の方がカクカクしてそうだから実際は違うフォントなんだと思うんですけど、パッと見の雰囲気的に似てるなって。あと、そのモニターのシーンを見て思ったのが、こういうスーパーハカー的描写、最近はあまり見ない気がするなってことです。レッレのスーパーハカー?あいつらFPSで遊んでたから…
Lが自分の名前を表すフォントを選んでる時のこととか考えるとほっこりしませんか?私はする。一歩間違ってたら創英角ポップ体になっていたかもしれないなって考えると、慈愛に満ちた気持ちになります。

感想の最後に言いたいこととしては、小池徹平がLをやってくれているうちにもう何度か観たい。何度と言わず何十度と観たい。どうして私は初演からデスミュを観てなかったのか…ほんと後悔しかありません。
もし次に再演があったとして、Lが小池徹平じゃなかったら私は成仏できず、劇場に出没する亡霊になると確信できます。とりあえず私の怨霊化を防ぐためにも、可及的速やかにデスミュ再演を望みます。もちろん小池徹平は続投でよろしく。スケジュール的に1789再演と被るとしたら、1789を断ってくれ。1789の小池徹平を観てないのにこんなこと言って心苦しいんですが、でも今の私は小池徹平Lを観たいんだ。世間の全員が私の要求に従って動いてくれますように!何の関係もないけどついでだから言うと、ロックオペラモーツァルトも早く再演して!!!!!!!以上です。ご清聴ありがとうございました。長くてすみません。読んでなくても仕方ないです。私なら途中から読まないと思う。

 

 

以上です。お疲れ様したー!