強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

【ネタバレ感想】花組の邪馬台国の風がアッパー系シャブだった話

どの界隈まで通じるかわかりませんが、二次オタの用語として中毒性のあるコンテンツへの賞賛に「シャブい」「シャブみがある」という表現があります。HiGH&LOW、キンプリ、純黒の悪夢、をわたし的にはアッパー系おクスリと呼んでいます。たまにパワー型クソコンとか。そんな訳で花組邪馬台国の風が完全にアッパー系おクスリだったという話をします。
ちなみにダウナー系おクスリはなんだろう。劇場版まどマギとかかなあ…

 

 

【以下ネタバレあり注意】

 

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本編の話の前にわたしのヅカプロフィールを軽く説明しておきます。13年の月組ベルばらから観始めたド新規です。みりおちゃんが見たくて行ってるのでみりおちゃんが出てない舞台は行ったことありません。1回しか取れなかったエリザを除き、トップ就任後は全部ムラ・東京1回ずつ観てます。全ツも1〜2回ずつほど。ミーマイ役替わりBだけ追加しました。一般人からしたらすごいヅカオタだね!だろうし、ヅカオタからしたら超ヌルい状態かと思います。友の会のステージは万年ノーマルだし。年季入ったヅカオタの友人がいるので、映像では組問わずオススメしてもらったものをちょこちょこ観てはいます。あ、みりおちゃんというのは今の花組トップスターの明日海りおさんのことです。ってこの記事読んでくれるような人は知ってますよね…みりおちゃんの特徴としてはとてもとてもお顔が良いです。基本、ヅカのトップスターはスパダリ感に溢れておられるのですが、みりおちゃんは中性的なとても可憐なお顔をしていて佇まいもスパダリ!ドヤ!な感じがなくシュッとしてるながらも可憐で、あととにかくお顔が美しいです。余談ですが山田裕貴ももちろん顔が美しいところが一番好きです。みんな美しいものが見たいからミュシャ展に並んだり青山フラワーマーケットで花買ったりウユニ塩湖行ったりしてるわけで、顔ファンであることに罪悪感は1ミリもないし、そこに金払ってでも視界に収めたい美しい顔があったらそりゃチケット買いますよねっていう。顔ファンやだやだの人はもうちょいマウント芸を磨いてほしいものです。舞台の上以外のジェンヌさんに特に興味はないのでFCは入ってませんが、先日電車でとあるジェンヌさんが隣に座る(!)ということがありまして、写真で見てもふーんってぐらいのお顔だったのに(失礼)現物はめちゃくちゃかわいかったので、男でいてくれるうちに一回ぐらいすっぴんを生で見ておきたいかなとは思ってます。
みりおちゃん以外のお目当ては同じ花組の柚香光さんです。柚香光さんも非常にお顔がいいですが、こちらは大変ドヤドヤスパダリ様です。ダンスがめちゃくちゃかっこいいのでショーの時はつい浮気オペラしちゃって目が足りない。みりおちゃんで好きなのはエリザのトート、ミーマイのビル、春の雪のキヨ様。柚香さんで好きなのはミーマイのパーチェスター、源氏の六条御息所、ファンタジアバスケパートの先輩です。ミーマイの役替わりBフルバージョンはいつまでも待ってます。

 

前置きが長くなりました。本編の話をします。幕が上がり、邪馬台国の戦士と狗奴国の戦士の乱戦から始まります。邪馬台国って時点でうっすら覚悟はしてたけどまずお衣装がださい。音楽がださい。セットもださい。昔背景が常にコピペの森だったせいで森って言われてたジャンプ漫画があったけどそれっぽいです。文明度が低いからかみんなひのきの棒みたいなので戦ってるのも最高にださい。開始15秒でフランス革命時代の偉大さを思い知りました。どこ切り取ってもかっこいいとか有能すぎでしょ。邪馬台国の戦士のお衣装の布がグッピーラップっぽいなって思いました。古すぎてヤバい。とにかく容赦のないダサさの圧がすごすぎて、この辺りで既に楽しくなってきました。
OPが終わり、狗奴兵に追われる男の子が出て来ます。あわやつかまる!というところで突如現れたじじいが助けてくれます。このじじいがめっちゃ強くて一瞬で敵をなぎ倒すんだけど、それに使うのがやっぱりひのきの棒。製鉄技術はやく渡来しよ?しかもどのひのきの棒もすごい無垢の白木で、普通なんか装飾とか使い込んだ感とかあるのでは…?
じじいは理由もなくお前はわしが育てると宣言し、男の子と暮らし始めます。3パパもびっくりです。なお父親を狗奴兵に殺されたらしいですが、なんで殺されたのか、なぜ追われてたのかは謎です。いや説明されてたのかもしれないけど突如舞台上に現れたじじいの家が気になって話が入ってこない。あれ、家…だよね…?コンテナハウスみたいなシルエットで、背景の森の書き割りと相まって超ださい。この時代ってあの三角のテントみたいな形じゃないの?わたしもよう知らんのでなんとも言えませんが、この時代にこういう形の家があったとして、壁が藁でドアが板っておかしくないですか?板でドア作る技術あるならまず壁を板で作るべきでは…?
全然何もわからないけど、男の子はじじいから棒術を教わりながら育ってゆきます。なんの脈絡もなく、わしは煮えたぎる湯に手を入れることが出来るぞ!と言い出すじじい。実際にやってみせるじじい。無傷の手を見せてドヤ!唐突すぎてついていけませんがここ、この作品の最大の伏線なので忘れないで下さい。ちなみにこの後も伏線っぽいものが色々出て来ますが基本的に回収されないので忘れながら観てください。男の子になぜ熱湯に手を入れても無事か分かるか?と問いかけるじじい。男の子はしばらく無言で悩むそぶりを見せたかと思うと突然棒術の素振りを始めます。待って待って、普通「わからない」とか「教えてよー」とか言うシーンでは?分からないことがあると黙って別のことし始めるとか、それ通信簿に「〇〇くんは先生の話を聞かないことが多いです」とか書かれちゃうやつでは…?
とにかく素振りしながら下手にハケた…と思ったら次の瞬間には成長した男の子、タケヒコ(みりおちゃん)がどじゃーんと登場します。衣装はアレだけどヅラはトートっぽくて好き!じじい「あっと言う間におっきくなったのう!」(客席どっと笑い)ヅカのこういう子供からジジババまで通じるゆるジョークはよくあることなので気にせず笑っておきます。大きくなったタケヒコはすっかり棒術の達人となり、ついにじじいに参ったを言わせました。じじいはコンテナハウスをごそごそして謎の剣を取り出しタケヒコに与えます。「お前の棒術は完璧じゃ、次は剣術を教えてやろう!」「わかった!じゃあ晩御飯の準備にいってきます!」タケヒコ退場。晩ご飯は大事だもんね、そうだね。ちなみに後で察しましたがじじいは渡来人なので、この剣もおそらく大陸からきた当時の日本にはない技術で作られた特殊な剣なんだと思います。ロボットアニメで言うなら新機体登場ってところです。普通、後々の展開においてこの剣の強さにタケヒコが救われたり、あるいは剣の秘密が明かされたりするはずですが、特にそんな展開はないので、剣のことはもう忘れて大丈夫です。
もっと前だったかもしれないんですけど(パンフは東京で買う派なので、全て記憶だけで書いているのでめちゃくちゃ嘘とか記憶違いあると思うけどゆるして)この辺でまたクコチヒコ(芹香斗亜さん)が率いる狗奴国の軍隊が出てきて一曲歌います。狗奴国はみんなお衣装が黒なので、邪馬台より大分かっこいいです。銀橋*1に一列になり屈伸ぽい動きをしながら低音でダサいメロディラインの悪っぽい歌を歌いあげる狗奴軍。あっこれテニミュ氷帝だ!って思いました。そんな氷のエンペラー達はじじいにうちに就職するかもしくは死ねというためにやってきたのでした。奮戦するもじじいは倒され、クコチヒコ達が完全にはけてから戻って来るタケヒコ。遅い。ていうか普通去っていくクコチヒコを見るぐらいのタイミングで戻ってきて、あいつがじじいの仇…!みたいになるもんじゃないのか。じじいを看取り、慟哭するタケヒコ。今冷静に思い返してみるとここで平和な世界を望む心が生まれたんですね。でも演出はなんで殺した!?みたいな空気なので、ここ以降タケヒコがじじい殺された恨みをすっぱり忘れて生きてることに違和感が生まれまくりです。あとここまでの展開を総合すると、タケヒコはまだ剣術を教わっていないのでは?と思うのですが、以降、特に何の説明もなく剣で戦っていました。タケヒコはできる子なんだねそうだね。
場面は切り替わりますが、また森です。この話、それぞれ別の場所ながらも背景はだいたい同じ森で、じじいの家の有無などで場所の違いを表現しているので段々見ている側の空間認識が歪んでいくことを感じます。神の声を聞く力を請われ、生まれ育った村から邪馬台へと向かう少女、マナ(仙名彩世さん)。仙名さんはヴァンディッシュ嬢で初めてみてからずっと好きな娘役さんだったのでトップ就任本当にうれしいです。おめでとうございます!でもこの時のヅラが最高に変。やばい、なんでその形で前髪固めたし…と思って震えたけど、この時だけであとはちゃんとポスタービジュ同様、似合ってる髪型になっているのでよかったです。旅路を急ぐマナと邪馬台の兵士たちの一行の元へ、再び狗奴兵が現れ、邪馬台の兵士たちはあっという間にやられてしまいました。ピンチです。と、今度は絶妙のタイミングでタケヒコが現れ、手にした剣で狗奴兵を一掃します。これさっきも見たわ…マナの手を引き、安全なところまで逃げて二人きりになったところで自己紹介です。「俺はタケヒコ」「タケヒコ…あなたはいつか海を渡るわ!」「どうして俺が海を渡りたいと思ったんだ?」待って、話すところそこ?「あなたの手から気持ちが伝わってきたの」「なんだって!君は手から相手の気持ちがわかるのかい?」「いいえ、分からない人もいるけど、あなたからは伝わってきたの」訳が分からないよ。二人はおもむろにデュエットを始めます。この見つめ合いながら歌うデュエットは二人が恋に落ちたという記号なのですが、ここまでの会話、全部電波だったんですけど…?なんか前世みたいなことも言ってたような気がするけど脳が自動削除したので思い出せません。じぶん史上最高に恋に落ちた理由が分からない…と困惑しますがこのツイートを反芻して耐えます。

デュエット後、ようやく自分の身の上を話し始めるマナ。しかし突然天啓が!SE「ピキィーーーン」バタッ。このSE、あと何度も出てくるので、お葬式で笑ってしまうタイプの人は笑わないよう心を強く持っていてください。わたしはまだここは平気。「戦が、戦が見える…!」完全にやばい案件ですが、じじいに引き取られて以降、おそらく女を見たことがなかったであろうタケヒコくんは免疫がないのか優しく抱き起してあげていました。そこへ邪馬台からお迎えの兵が。マナは邪馬台兵に、タケヒコはそのまま森に。好きになってたのなら別れがたいはずですが超あっさり別れます。優しいフリをしてただけで本当はちゃんとこの女やべえ、と引いていたのかもしれません。マナからタケヒコの剣の腕を聞いた邪馬台の戦士の長アシラ(鳳月杏さん)はタケヒコに一緒に来ないか?と声をかけます。タケヒコ「行けたら行く」関西なら完全に来ないパターンですが、タケヒコはいい子なのでちゃんとすぐ後のシーンで邪馬台に就職しに来ていました。ここ本当に一瞬だったので、別に一緒に行ってもよかったのでは…と思ったんですが、マナのヅラが子供を想起させる短い前髪から普通の前髪に変わっていることを考えると、実は数年単位で経過していたのかもしれません。時間が経ったなら新源氏みたいにでかでかと「十年後」って出してほしい。あと数年経ってたら経ってたでタケヒコはそれまで森でなにしてたんだろう…。
なんやかんやあってマナは卑弥呼という新しい名前を与えられ邪馬台国の女王となります。邪馬台国は複数の男の王たちによって治められており、この諸王のおじさん集団がこのあと何度も出てくるのですが、なぜか全員お衣装が三国志です。たしかに三国志の時代だし、全員にグッピーラップという訳にもいかないし、それはそれで全然いいのですが、その内の一人のマントが細かい豹柄なんです!大阪のオバチャンが着てるやつ。なぜそれにした。あと、大巫女さま(美穂圭子さん)のお達しによりマナを女王にするとなったとき、諸王おじさんたちは「女王の名前がマナではちょっと…」と文句をつけてきます。「大巫女さまはヒミコという名を下されました!」諸王おじさん「ならばよし!」マナがダメでヒミコがOKな理由は特に説明されません。
一方、森を出て邪馬台国にやってきたタケヒコくんはアシラさんの口利きで無事邪馬台の戦士になります。この時仲間になるのが超イケメンのフルドリ(柚香光さん)、口がきけないツブラメ(水美舞斗さん)、紅一点イサカ(城妃美伶さん)など。ツブラメは昔フルドリを火事から救ったときに喉を焼かれ、声が出ないのですが、かわりにパントマイムで会話し、それをフルドリが「ツブラメは○○○って言っているぞ!」と通訳してくれるのですがこのニコイチがめーちゃめちゃかわいいのです。水美さんはマデレーネの印象が強すぎて、いまいち男役状態のお顔が覚えられないのですがちゃんと見分けられるようになりたい…。

ここまで5000字ほどなのにまだまだ序盤だな!?話を進めます。
・ヒミコ即位式で初めてヒミコ=マナであることに気付くタケヒコ。逃した魚は大きい理論なのか、手の届かない存在になってしまったことを突然大いに悔やんでいました。いやあんたさっきめっちゃあっさり別れてましたやん。
・諸王おじさんのうち、奴王(瀬戸かずやさん)は女が上司になることが気に食わず、同じくヒミコ体制に不満のある前王の娘アケヒ(花野じゅりあさん)を手を結びます。アケヒは同じ巫女としてヒミコに近づき、弱点をさぐることに。
・ヒミコ様のお告げにより狗奴国の砦に向かう邪馬台の戦士たち。イサカが放ったたった2本の火矢で砦は大炎上です。っていうか火が出て初めて、あ、火矢だったんだと分かりました。駆けつけたクコチヒコとタケヒコはここで剣をかわします。棒だったかもしれない。普通ここでさらに因縁が深まるべきターンですが、タケヒコは目の前のクコチヒコが育ての親の仇ということには気づかないし、そもそも名前すら知らないっぽいし、特になにも起こりませんでした。
・祭りの夜です。きゃいきゃいした村娘A(ごめんなさい分かりません)が想いを寄せるフルドリにお酒を持ってきました。分かる、フルドリイケメンだもんな。わたしもフルドリパイセンと学園祭デートしたい~!村娘Aにくっついてきたはずの村娘Bはツブラメ狙いでした。村娘Bと共に祭りに繰り出していくツブラメ。一方、フルドリは村娘Aを優しくしかししっかりと振っていました。
・どうやらフルドリには想い人がいるようです。自分の気持ちが分からない、でもあの瞳が忘れられないと切々と歌い上げるフルドリ。柚香さんは正直かなりお歌がズコーだったのですが、ここ最近、エキサイターあたりからめちゃくちゃうまくなってません?!すごいこんな急に良くなるんだ。そしてそんなフルドリが想いを寄せるのは瞳が印象的なあの人…瞳…つぶらな瞳…まさかツブラメ?ありがてぇー案件か!?と心の中の根元凪ちゃん*2が全力で立ち上がりましたが、歌い終わった瞬間イサカが現れたので、すぐに察して着席しました。
・フルドリが好きなのがイサカなのはいいけど、ここまで匂わせすらないの説明不足過ぎでしょ(この記事書くために公式の人物相関図みたんですが、フルドリ→イサカは書いてあった。まさかこれが伏線だったのか)と思ってたらイサカはイサカでタケヒコが好きらしい。
・村娘A→フルドリ→イサカ→タケヒコ→マナ…ビバリーヒルズかよ。
・祭りのシーンは娘役群舞→男役群舞で、特に男役は全員ひのきの棒を持ってて、国産みを想起させる動きからのリバーダンスみたいになるのは面白かった。あと男役のターンで銀橋に3人、舞台上に残りの男役、になったときの舞台上のセンターにいた方がすごいお顔がよかったんですがあれどなたでしょうか…。
・マナがタケヒコを好きなことに気付いたアケヒは二人が密会できるよう手引きをします。アケヒ「新しい巫女を連れてまいりました!」掲げた衣の陰に隠れて入って来るタケヒコ。この後絶対ラブシーンだろうに巫女の衣装で来てたらどうしてくれよう、百合かよと思ってドキドキしましたが、衣を投げ捨てた下から現われたのはちゃんと男の恰好をしたタケヒコでした。よかった。
・二人は愛を確かめ合います。あの初対面でよくぞここまで好きになれるなあと思いますが、二人とも顔が美しいのできっとお互い顔ファンなんだと思います。しかし仙名さんは不幸顔というか、こういう許されぬ愛に流される女が似合うなあ。正直ハマりすぎてて逆にここまでリアルでなくていい…もうちょいファンタジー見させて...という気持ちになるので、エキサイターのせんにゃんみたいなかわいい役やってほしい。せんにゃん超~~~かわいかった。お歌も演技もうまいから、ご本人の雰囲気から遠い役でも全然違和感ないんですよ!
・こういう愛を語りあうシーンは二人が向き合ってるのでそのままだと客席からは常に横顔しか見えないんですよね。なので回り舞台を動かして、正面の表情を見えるようにするのが常套だと思うんですが…邪馬台国の風、多分一度も回り舞台使ってない。失礼ながら仙名さんはやや顎の星*3の姫君感あるので余計横顔の連続は避けてあげてほしかった。他を観てないので偉そうなこと言えませんが、公演数・動員考えたら宝塚って日本でトップレベルに舞台装置にお金かけれてると思うんですよね。あとは四季・東宝ミュぐらい?一つ前の金色の砂漠の舞台の使い方*4が好きだっただけに、邪馬台国の常に直線的な動きしかない舞台の使い方とエンドレス森はほんとひどいと思いました。

さて、この辺りから怒涛の展開です。ザムで言うとコンテナ街にSWORD連合軍が集結してパールがGO!!って言うところです。

・抱き合うマナとタケヒコ
・暗転
・諸王おじさん「ヒミコの寝所に男が入った!」
・諸王おじさん「ヒミコの寝所に男が入った!」
・諸王おじさん「ヒミコの寝所に男が入った!」
・待って
・女王がセ…しちゃったことを高らかに輪唱で歌い上げていく諸王おじさんたち。
・ここ、初潮のお祝いのお赤飯を見てデリカシーない発言をして娘に嫌われるお父さん、みたいな空気を感じました。諸王おじさんたち、デリカシーがない。つらい。
・諸王おじさんたちの元へ引き立てられ、罪を問われるタケヒコ
・タケヒコ「俺はやっていません!」奴王「だったら神の前で無実を証明してみろ!」周囲「どうやって?」奴王「くがたちだ!!!」
・く、くがたち~~~~~~!!!!!!
・それ進研ゼミでやったわ!
・テストにも盟神探湯って書いたわ!
・ていうかじじいの謎行動、伏線だったんだ!?(驚)
・そして始まるくがたちの歌。「くがたーちーくがたちー」「くがたーちーくがたちー」
・このメロディラインだけやたら印象に残るのでもうずっと脳内再生されてる。
・檻の中でくがたちを待つタケヒコ。フルドリたちと、これまたタケヒコのことを好きな村娘フルヒ(桜咲彩花さん)がやってきます。ヅカの登場人物って基本恋愛脳なのですぐ好きになることは別にいいんですけど、矢印仕込んだのなら回収してほしい…。
・フルドリたちの逃亡を助ける申し出を断り、フルヒに何事かお願いするタケヒコ。じじいが火傷しなかった方法が明らかになるかと思うと嬉しい。
・くがたちの場面へ。舞台中央にはドライアイスの湯気がもくもくとあがる大きな甕。周囲が見守る中、タケヒコは煮えたぎる湯の中にゆっくりと手を入れ、そしてゆっくりと引き上げ…ドドドドドド(ドラムロール)
・どじゃーーん!無傷!!!
・きーせきだ♪きーせきだ♪(ズンドコズンドコ)
・きーせきだ♪きーせきだ♪(ズンドコズンドコ)
・死ぬほどださい曲が流れる中、超笑顔のタケヒコはゆっくりと前進し…
・ドヤ顔で天高く拳を突き上げ…

琥珀が落ちたーーーーー!!!

・これHiGH&LOWだわ(確信)

 

この後も突然のSE「ピキィーーーン」に笑いをこらえたり、天啓中を示すスポットライトから仙名さんがずれちゃってたり、フルドリたちがあっという間に全滅してタケヒコも倒れてもしかしてこれループものなのでは?と震えたり(別にそんなことはなかった)、クライマックスの日食シーンで、太陽の光が戻る演出で真上からの超強いスポットライトを使ってたんですがあまりに強すぎて音くり寿ちゃんが完全にクラウザーさん*5になっていて、さらに他の人もどんどんクラウザーさん化してったので恐怖に震えていたらちゃんとみりおちゃん仙名さんだけは通常のスポットライトだったのでやっぱりヅカは分かってるぜ!と安心したり、なんかもう色々あったんですけどここまで書くのに疲れたのでそろそろ筆を置きたいと思います。

面白いの定義には色々あると思いますが、「テンポが良くて、次に何が起きるのか分からなくてドキドキする」という定義でみた場合には邪馬台国の風はとても面白いです。しかし整合性とか納得感とか丁寧な心理描写と求める人にはおすすめしません。島耕作シリーズ好きな人には強くリコメンドする。あれもクソ展開にびっくりし続けることを楽しむ作品ですので。

ちなみになぜタケヒコが火傷回避できたかはなんとびっくりなことに明かされません!分かるのはフルヒが冷たい水と薬草を用意したことだけです!!なにこれ円盤の特典映像にはいってるやつ?また、クコチヒコはタケヒコとの戦いにおいて、とどめを刺そうとした瞬間に突然苦しみ出して死にます。その演技がどう見ても青酸カリで死ぬ人の演技でしかなく、なぜ死んだのかガチで分かりません。これ書きながら気付いたけどもしかして首飾りの力か…?真相が気になるのでコナンくんを呼んでほしいです。
あと、ラストシーンの演出がしょぼすぎて誰もそこがラストだと気付いてなかったのか、拍手遅れてたのめっちゃ面白かったです。わたしもそこオペラだったからオペラの視界に幕が下りてきたの見てやっと気付いた。終わり良ければ全て良しじゃないですが、やっぱりラストシーンが良いか悪いかは作品の評価に大きく影響を与えるものだし、みんなそれを意識して演出してるだろうにあれは…せめて床回そうぜ。ラストシーンの背景ももちろん森でございます!!

 

ちなみに、その後のショーの「sante!」はひじょ〜〜〜〜に良かったので、とても幸せな気持ちで劇場を後にしたことをご報告しておきます。時間あればそっちも書きたい。めちゃめちゃ良かったし東京分の良席ご用意されたい。SSはもちろん落ちました。

*1:舞台手前にある花道みたいなやつ

*2:トモダチゲームで吉沢亮山田裕貴がキ…する撮影をありがてぇ~と拝んでいたらしい。かわいすぎるのでわたしも積極的に使っていきます

*3:ひとつ前の記事にある通り、わたしの後輩が考案した概念であり、わたしではありません。

*4:ただし最後の金色の砂漠の表現はすごいカステラだった。

*5:デトロイト・メタル・シティ