強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

後輩が東宝の王家の紋章を観た話

マモ様ファンのチケ取りお手伝いしたらダブってしまい、ミュ好きの友人に引き取ってもらいました…ら、なんだかものすごい長文メールが送られてきました。人の感想読みたいマンとしては、これだけの文字数をわたし一人しか読まないのは惜しいので許可をもらって転載します。王家の感想を探してる人に届きますように〜元がメールなので結構いいたい放題なのは差し引いて読んであげてください。友人は後輩なので文中の「先輩」はわたしのことです。わたしの興味の有無を二回も気にされていて、いかにわたしが他人の趣味に興味ないか伺えますね…あとわたしの推しの顎が巻き込まれディスられてるのめっちゃうける。位、低いんかーい。

▪️一通目

王家の紋章ですが、とても楽しんできました!譲っていただきありがとうございましたー!!

感想伝えようかと思ったんですが面白かったこともあって色々言いたいので我慢してまして…
気持ち悪いかもしれませんけど、感想書きますね!流し読んでください。

ソワレだけど席もほとんど空席見えないくらい埋まってたし、それが納得できるくらいには完成度高かったと思います。そもそも去年初演で今年再演ってスパンな時点でしっかり客を呼べてたのかなと思います。

まず出演者について
主演は浦井健治さんって人で、たぶん特撮系出身だけどテレビでブレイクしなかった(失礼)からかもうずっと舞台の人になってる人なんですが、元はそういう勉強してた人じゃないせいか歌い方が声楽っぽくなくて、ポップス歌唱60%、ミュージカル歌唱40%くらいの割合なのが面白いです。

ヒロインはダブルキャストなんですけど、私が観た回は新妻聖子でした。もう一人はAKB系出身なので、やっぱり色々お察しらしいですよ…
新妻聖子はものすごく歌が上手いって言われている人です。先輩は仕事忙しいだろうしそもそも興味なくて知らなさそうですが、今テレビでカラオケで点数を競う番組があるんですよ。有名なのは二つあって、一つはほぼ毎週水曜日の19時からやってるやつ(堺正章が司会でわりとウザい)、もう一つは関ジャニが司会とかをやってたやつです。
関ジャニのやつは、もともといろんな分野の対決番組(時々関ジャニの人も参戦)みたいな企画で、カラオケ以外にも太鼓の達人バトルとかあってなかなか面白かったんですが、もうレギュラー番組ではなくなっていて、時々スペシャルでやるって感じなんです。
で、May J.なんかは関ジャニの方から出てきた人なんですが、その関ジャニのカラオケで今チャンピオン的な位置にいるのが新妻聖子なんですよね。
私はカラオケバトルがかなり好きで時間が合えば必ず見るくらいなんですが、見てて思うのは、カラオケ上手いからと言って、決して歌が魅力的なわけではないということです。
新妻聖子は音域が広くて音を外さないって点でカラオケで高得点が得られるのは納得できるんですけど、なんか無味乾燥な雰囲気で、私はあまり好きではありません。なんというか、20年後くらいのボーカロイドはあんな感じになってそうって感じで。ああ、上手いよね…以外の感想は持ちにくいです。

反面、ヒロインの敵役みたいな役で出ていた濱田めぐみさんが本当に凄かった!!!!!!!!!死ぬほど凄くて表現できないです。魂を抜かれるかと思いました。
濱田めぐみさんは、元四季の看板役者でいろいろな有名ミュージカルの主演を歴任してきた超実力派でして、私もこれまで何度か観たことがあって、その度にこの人めっちゃ上手いし、人の心を掴む何かがあるなって思ってはいましたが、今回はそれが極まった感じでした。
声量がまず半端じゃないし、表現力も凄いです。もともと主演経験も豊富な人だから、とりあえず華があるというか、脇でも目を引かれるんですよ。
先輩はあまり興味持てないかもしれませんか、私は今後濱田めぐみが出るというだけで舞台観ようかなってなるレベルでした。同年代の人に元宝塚の花總まりがいますけど(濱田めぐみは一発変換できないけど花總まりはできる…)花總まりより雰囲気が陽って感じで(お花様は雰囲気が陰だし、娘役出身なのでやっぱり主演を引き立てることが板についてると思うんですが、その割に主演ばかりしている)お花様より舞台の中心で輝くと思うんですけど…

ヒロインに横恋慕する当て馬役は宮野真守でした。これもダブルキャストなんですが、先輩から何も考えず譲ってもらったわりにダブルキャスト両方とも私が観たい人だったので大当たりだったというか…本当に良かったです。
宮野真守テニミュに出てたこともあるし、そもそも子役出身らしいから普通に舞台も上手いですよね。帝劇や梅芸あたりのミュージカルならセリフが聞き取りにくいレベルの人がメイン張ることなんてまぁそんなにないですが(ないこともないですが、それでももっと小さな舞台にはもっと聞き取りにくい人が普通にいる)宮野真守はその中でもやっぱりセリフが明瞭ですよね。さすが声優でも一流なだけある。というか声優でもトップクラスに売れてるだろうに、舞台なんて拘束時間長いわりに新たな集客に結びつきにくそうなものやるんだなって驚きますけど…
歌もかなり上手くて、それなりにちゃんとミュージカル歌唱なところも評価高いです。偉そうですみません。
そしてびっくりしたのが、宮野真守ってかなり身長大きいことです。182センチもあるらしい。主演の浦井さんも181らしいですが、宮野真守の方が断然大きく見えました。顔の大きさの差とか???
宮野真守って山田裕貴と同じ星の出身(顎の星)だと思うんですけど、たぶん山田裕貴よりも位の高い顎具合なので勝手にそんなに顔小さくないと思ってたら死ぬほど小顔ですやん…ってなりました。
カツラがロングでかなりボリュームあったことも理由なのかもしれませんが、凄いスタイルだと思います。顎もそんなに目立ちませんでした。顎の話ばかりしてるように思うかもしれませんが、別にそんなに気にしてませんよ!!!

 ▪️二通目

まだ続きあるんで書きますね?

これまでは役者さんの話だったんですけど、次は役柄とかストーリーとかの話をします。

王家の紋章って読んだことなくて、あんまり興味あるわけでもなかったんですけど、お約束なことも多いながら(古い漫画ですもんね)予定調和的なところも楽しかったです。
先輩が原作知ってるのかわからないので知らない前提で書きますけど、内容は考古学オタのヒロインがひょんなことからタイムスリップして古代エジプトに行ってしまい、古代エジプトでは珍しい金髪に白い肌なこと、現代人の知識を使っていろんなことができるから女神的に奉られて、エジプトのファラオと恋愛しつつも他の人からやたら横恋慕されるって話のようです。
で、結論から言うとファラオくっっっそアホでした。バカで何も考えてないか、考えててもその考えがひたすら浅いのでどうしようもないです。
ただ、本気でアホだしどうしようもないやつで、ヒロインに対してもものすごく俺様なのであまり魅力を感じませんでしたが、原作だとファラオって少年王の設定みたいですね。
舞台だとファラオもヒロインも三十路だから、そこそこ若くは見えてもさすがに十代には見えなかったですけど、原作だと十代らしいので、まぁ若さ故のほとばしりとかかなって思えば納得できる気もします。

ヒロインがタイムスリップするのは、エジプトで新たに発見された王の墓(ヒロインの恋人のファラオ)の発掘にのこのこ着いて行って王家の呪いにかかったかららしいんですけど、このヒロインは相当墓に失礼なことをしているので、そりゃ呪われるよなって思います。考古学に興味があってエジプトに留学してる設定らしいのに、墓の中のものをベタベタ触るし…
ちなみにヒロインを呪ったのはファラオの姉(濱田めぐみさん!)です。私が姉でも呪うだろうなぁ。ヒロイン失礼だもん。

姉はファラオのことが大好きだし、当時のエジプトの風習的にも兄弟間の結婚は普通のことだからファラオと結婚するって信じてるんですけど、ファラオが途中からヒロインに夢中なのでお姉ちゃん可哀想…ってなりました。
お姉ちゃんは気位が高いしいろんな策謀を巡らせて恋敵を殺したりする怖い女ですけど、ヒロインが作者の願望なのかやたらモテる感じのわりに魅力がないのに比べて、なんかもう少し魅力がわかりやすかったです。私の濱田さんに対する贔屓目かもしれませんが。

ファラオに横恋慕するヒッタイトの王女が元宝塚娘役トップの愛加あゆさんでしたが、あんまり大した役じゃなかったです。すぐ死ぬし。ただ、死んだ後もなんだかんだ出番はあり、だけど死んでるのでセリフはなくひたすら踊っているという謎の役でしたけど…ちなみに聞くところによると、今回の再演でミタムン(王女の名前)のダンスシーンはちょっと減ったらしく、前はどんだけ踊ってたんだ!?と思うと笑える。

宮野真守は愛加あゆさんの兄のヒッタイト王子役でして、この王子もまぁわりとアホなんですけど、でもファラオよりか断然知的ではありました。比較対象が底辺なんですけど。
ヒッタイト王子は当然ヒロインに惚れるんですが、ヒロインのどこが良かったか最後まで観てても分かりませんでした。顔かな…??
ちなみにヒロインは金髪は肌の白さを周りからめっちゃ誉められますが、誰にも美人とは言われないところが楽しいです。美人じゃない設定なのかなぁ…

舞台の最後でヒロインはファラオと結婚したんですけど、私は原作では結婚してるのか怪しくない?って思いました。原作でも普通に両思いなんだろうけど結婚するにはハードルあるし、今もそのハードルを乗り越えてる最中なのかなって思ったんですが、職場の同期に王家の紋章観てきた話をしたら、その子は原作読んだことあったみたいで普通に結婚してるよって教えてもらいました。わりと最初の方でしてるとか…そうなんだ。
原作はヒロインが男に惚れられては浚われて、取り戻されてファラオとの愛を確認するというルーチンを儀式のように繰り返しているらしいと聞きましたが。

ちなみにヒロインは現代人の知識で当時の人から見たら奇跡としか思えないことを起こすらしく、原作だともっといろいろあるんだろうなって予想できますけど、舞台でやったのは牢の中にある泥水を真水に変えること、ファラオがサソリに噛まれた時にサソリの毒が回らないよう処置したことくらいでした。
当時のエジプトにはまだ鉄がなくて、ヒッタイトは鉄の作り方を秘密にして持っているらしい、という話がありヒロインは当然鉄なんてよく知ってるし、時代はこれから鉄が主流になる!みたいなことを言い出して、周囲はじゃあお前は作り方を知っているのか!となったところで、「鉄鉱石を溶かして、叩いて形を整えて、冷えたらまた熱して叩く」ってことを伝えていて、そもそも鉄鉱石がどんな石とか、どんなあたりにあるものなのかが全然な

 ここでメールが途絶えており、もしかしてエジプトに流された?!と心配してたら翌日三通目がきました。

▪️三通目
昨日めっちゃ長いメール送ったつもりでしたが寝落ちしてて切れてたみたいです~すみません。

とりあえず鉄鉱石がどんな特徴の石なのか理解して伝えてないと、結局鉄なんて作れなくない!?と思ったところがなかなかのハイライトでした。

あと、これははっきり言及されてた訳じゃなくて予想なんですが(でも一緒に観た友人も同意見だったのでたぶん合ってると思います)、ファラオはたぶん元の歴史だと、サソリに噛まれて死んでるんじゃないかと。だからヒロインが呪いにかかった時の墓にいるファラオはサソリで死んだけど、ヒロインがタイムスリップして歴史に干渉したせいで生き残ったっていう設定かなと思います。
ただ、それによって元の歴史に変化が起きたとかそんな描写はなかったので、だから?って感じですが。
ちなみにファラオがサソリに足を噛まれた時、ヒロインがファラオの足の毒を吸い出すんですが、その吸い出した場所がなんかふくらはぎかもう少し上あたりのなんか高めの場所で、サソリってそこ刺すんだ!?もっと低い位置(足の甲とか)かと思った~ってなりました。
あと、ファラオのお衣装は、服は派手目のワンピース?なので、下半身はスカートっぽい感じ(貫頭衣ほど簡素ではないけどあんな感じ)、足下はサンダル+膝上までのブーツ的な筒で、わりとサソリに刺された場所は防御できてるように思えたんですがその時だけ違う服だったかもしれません。
あと、足の筒とスカートの間には隙間があって、常に膝が覗いていたのでやんちゃ小僧感ありました。中の人は三十路なのに常に膝を出すとか、役者さんは大変な仕事ですね。

 

以上です。濱田めぐみさんにハマった友人は今レム役目当てにデスノミュを観に行くべきか検討中だそうです。レムって低予算な舞台だったら天の声で済ませられそうなキャラなだけに、そこに実力があってギャラもお高そうな人を配置してるデスノミュに俄然興味が湧いてきたぞ…?