強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

推しが実質ヒロイン(破裏拳ポリマーネタバレ感想)

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1974年にタツノコプロが生んだ同名アニメを溝端淳平主演による本格アクション映画として実写化。スーツを身に着けた者が最強の力を手に入れてしまうことが危惧され、開発が中止となってしまった特殊装甲スーツ「ポリマースーツ」。数年後、警視庁はポリマースーツの開発を再開するが、テスト版のスーツが何者かに盗まれ、犯罪に悪用されてしまう。スーツ奪還のため、手元に残る完全版ポリマースーツの使用を決めるが、スーツの起動に必要となるのが、最強拳法・破裏拳流の奥義を身につけた放浪のストリートファイター、鎧武士(よろいたけし)の声によるダイアローグコードだった。

破裏拳ポリマー : 作品情報 - 映画.com

まず最初に、そろそろこれを認めなくてはいけないと思ってたんですけど、多分わたし特撮がダメな人間なんですよ。こんなに今めろめろになってる孫ちゃんがたくさん観れるはずのゴーカイジャーは何回チャレンジしても数分でしんどくなるし、好みの近い友人がこぞって絶賛してて好きな声優さんも出てる電王も6話あたりで諦めたし、虚淵脚本?見なきゃ!で挑んだガイムは1話で力尽きました。よわすぎる。特撮もやってる脚本家のアニメ作品は好きなものが多いし話そのものがダメなんじゃなく、もう特撮のあの独特の演出が肌に合わないんだと思います。そもそも話理解できる前に脱落してる…そんな訳で、正直なところポリマーも自分には合わないかも…な予感はあって、孫ちゃんの出番とアクションを楽しもう、ぐらいのつもりで完成披露イベントに臨んだんですけど、これがもうすげーー面白かったんですよ!楽しかった!
とにかく話のテンポがよくて、108分とやや長めな割にまったく中だるみがなかった。登場人物がみんなキャラデザ通りのキャラで、話もベッタベタにベタだからキャラや展開の説明に余計な尺を使わずガンガン話が進むし、体感数分置きにバトルしてるけど、これがちゃんと生身だったりスーツだったり一人対多数だったりガチンコ勝負だったり拳法だったり柔術だったりとバリエーションに富んでて、しかも一戦闘はさくっと終わるので飽きるタイミングがない。話も、鎧武士の物語と来間譲一(以下シャーロック)の物語がそれぞれ別軸で進むんですけど、最後ちゃんとひとつの物語になり、それぞれ別の強さを手に入れて大団円だし、ポリマー着て戦う肉体派の鎧さんは結構頭脳派だし、生身で戦ういかにもエリート刑事っぽいシャーロックは結構バカだしその凸凹バディのバランスも良かった。これ絶対脚本が面白いやつだ、と思って脚本家さんのウィキペディア確認したら、つり球(だいすき!)の話が動く回を担当されてる方でした。うわーー超なっとく!面白いエンタメは話の展開が早い、が持論なんですけどまさにそのお手本みたいな映画でした。
ちなみに特撮っぽさがなかったかというとそんなことはなくて、うわあ特撮だーーみたいなテイストはちょいちょいあり、そこはやっぱりわたし的には苦手だなって感じたので、逆に特撮好きな方はちゃんと満足できるだろうし、その苦手なところが気にならないぐらい全体として面白かったので、特撮あんまり…な方も楽しめると思います。ビール片手に気軽に、でもハンカチもいつでも取り出せる状態で観てほしい作品。5月13日公開です。はよもっかい観たいよー!

 

natalie.mu

以下はイベント部分のレポと下の方にネタバレありの本編感想です。

・客席におじさま…というかおじいさま寄りのおじさま率が高くてびっくりする。タツノコファンの方なのかな。おたくの大先輩とおぼしき二人に挟まれて観ました。途中ふきだしちゃってすみませんした。
・孫ちゃんは前髪下ろしたふわふわ頭にネイビーのジャケット&クルーネック白シャツだった。すごい好きなやつ…メイクさんスタイリストさんありがとう!いつも思ってるけど今回もあーーー顔が好きーーーってなった。この顔眺めてるだけで幸せになれる。
・山「今日は(中略)おなしゃーーーす!」「テンション高いですね」山「パッションがあふれちゃいました」
・山「この作品はアクションだけじゃなくて、すごくヒューマンです」久しぶりにヒューマンでたーーと笑ってたら締めの挨拶で溝端さんも追いヒューマンしてて震えました。
・日常生活での必殺技は?の質問、打ち合わせ時は孫ちゃんは回答しないはずが、「必殺技はあるでしょ」って相槌うっちゃったばっかりに最初に回答するはめに。山「必殺技は『言霊』です。落ち込んだときは鏡にむかって『俺天才!俺天才!(ドヤ顔)』って言う」
・溝端さんの必殺技「嫌な相手にはすごいっすね返し」の実演のために嫌な先輩役を即興で。山「おー最近どうよー」溝「すごいっすねー!」山「こないだ飲みにいったらさー、人集まっちゃってさー」溝「すごいっすね!」…の話も終わって、次の話題にいった頃に、山「あの、あんな先輩いないですから(おろおろ)」溝「お前が反省するとこじゃないから!」
・その後も何か言うたびに「大丈夫ですか?」「え、今のでよかったですか?」ってきょどる孫ちゃんKAWAII~登壇時も出入り口の段差に気をつけてといわれたのに対して「そこで転んだほうがいいですか?」って心配してたらしい。溝端さんがお前それ病気だぞ~大丈夫だから!みんな味方だから!ってよしよししてあげててすごいほのぼのしました。後輩力が高い。
・安定のマイク両手持ちでしたが、破裏拳披露時に溝端さんのマイクを持ってあげてて、マイク二刀流で溝端さん・監督のスパーリング眺めてるのも、溝端さんが何か話そうとするたびに、ぴゃってマイク差し出すのも超かわいいでした。そりゃこんな後輩いたらかわいがってしまう~。
・司会「山田さん、転身(ポリマー変身時のセリフ)って漢字でどう書くか分かります?」山「あの、おればかだとおもわれてるんですか?」この回答が完全にひらがなでしたありがとうかわいい。
・(質問失念)山「自分が何の役に立ってるのかな、誰の力になれてるのかなってよく考えるので、なれるならヒーローになりたい」
・同日会見した某アスリートに関する質問への回答がうまくまとめられず、「(スベったの意で)フィギュアスケートしちゃいました」っていいながらくるんと回ってたの、控えめに言って天使でした。
・退場時にかかったテーマ曲のリズムに合わせて、かくかく変な動きしながらハケてってました。今日も最後までかわいかった…。孫ちゃんのかわいいだけで明日も仕事がんばろって思えるから、ほんと生まれてきてくれてありがとう。


【ここからネタバレあり本編感想】

 

・予告動画のお色気シーンが美人女優さんお二人でなく、全部山田裕貴に振られてたけど、本当に本編も完全に山田裕貴がヒロインだった。な、何を言ってるかわからねーとおも(略
・仲間が自分をかばって死ぬ、誰よりもまつ毛が長くてバッサバサしてる、ヤカラ集団にさらわれて酷い目にあわされる、耳にふーされて気を失う、顎クイからの強引にキスされる、ヤカラ集団にさらわれて酷い目にあわされる(2回目)、革ベルトでベッドに拘束される、闇落ちした恋人(強い)と心中しようとするも生きろそなたは美しいみたいな展開になる、泣き崩れたところを主人公によしよしぎゅっぎゅされる、ついでに頭ポンポンもされる。ラストは二人で海を見ながら主人公のことをはにかんで名前呼びする。
ヒロインだ…?(困惑)
・原さんは……だし、柳さんも実質コロ助ポジだったので複数ヒロインのうちの一人とかでなく、ガチで正ヒロインでした。なにを、どこを狙われてるんだ…こわいよー。正直に申し上げて、鎧さんとシャーロックにはそういうの求めてないのでこれ以上はいらないです!でも今回の先輩後輩感はめちゃかわでした!このままでいて…。
・そもそもシャーロックはなんで銃を撃てないのかとか、そういう性格なのに警察を志して、さらに重要プロジェクトに抜擢された経緯とか、後から考えたら結構説明されてないこと多いな?でも観てる間は「それがシャーロックという人間だから」で全然気にならないし、それだけの説得力ある演技できるのが山田裕貴の魅力だなー、と。うまいことハマってる役の時の、情報量の多さというか作中以外の部分の背景を感じさせる感はすごい。ちょっとした仕草とか、ぽろっと漏らすひとりごとの言い方とか本当によかったです!
・シャーロックもそうだし、鎧さんもテルも語られてないエピソードの構想が色々ありそうだし、掘り下げポイントいっぱいあるので続編作ってほしいなあ。ヒーロースーツと生身っていう組み合わせがいいので、シャーロックは転身しなくていいです。ここ絶対。鎧さんは後ろに守る相手がいる方が強くなれるタイプだし、頭が回る分、迷いもある鎧さんの後ろに頑固で折れない心を持ってるシャーロックがいるのがいいんですよ。でも酷い目にはあってほしいです。鼻血まみれで妙にエロい革ベルトで拘束されてた時は変な声出そうになったけど一体誰の性癖なんだ。拘束はベルトより拘束着の方がすきです。
・孫ちゃんが原さんをくの字にするところも変な声出そうに…ていうか出た。いい歳して箸が転んでも笑うゲラなんで笑い死ぬかと思った。手に汗握るシリアスなシーンのはずなのに!ハイローのせいで!ハイローのせいで!!
・ちょっとくの字流行りすぎじゃないですか…くの字にする側はやれたので、やっぱりガキロックではくの字にされる側もやろう。
・ネオトキオとかリトルアジア地区とかその手の世界観っぽいのに警察も銀行も病院も公園も最後の謎の倉庫も全部すごい普通の現代日本だった。予算…かな……。原作がそういう設定みたいですが、これに関してはいっそ削って現代日本だけどテロリストはいる、って世界線にすればよかったのになって思いました。
・もうちょい色々褒めたいんですけど、細かいところ思い出そうとしても「シャーロック、お前まつ毛長いんだな…」しか出てこない。某作品かよ〜まあ絶対リサーチしてますよね。あれ好きな人もきっと楽しいと思います!観てね!