強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

安藤忠臣についておもうこと(闇金ドッグス2感想)

一つ前の記事、なるべくかわいいって使わずに書くつもりでしたが、いざ書いてみたら24回もかわいいって言ってた。オタクなのですぐかわいくてかわいくて震えちゃう…孫に限らず、若手俳優ってあまりかわいいって言われたくないみたいですがどうなんでしょうね。闇金ドッグス3のFC限定盤特典ディスクで、青木さんがファンの方にかわいいと言われて明らかにムッとしてたのでちょっと驚きました。(でもすぐ立て直してた。ソツがない!)オタクといえど女子なんで、テンションがあがると全部「かわいい」です。かわいいが理解できない諸氏はかわいい=ベネ、ちょうかわいい=ディモールトベネぐらいに思っておいていただけると幸いです。

あと、いい人だから好き、とか人一倍がんばっててすごい、とかそういう評価軸はあんまり使いたくないんですよね。いい人かどうか、友達でもなければ一緒に仕事したことがあるわけでもないので知らないし。がんばっててすごい!と感じることはあっても、他の人だっておんなじぐらいがんばってるでしょうし。人一倍ってなんだ、スカウターでもあるのか。うちの母がまさに芸能人を性格で評価する人間で、よく「◯◯君はイケメン俳優としてデビューしたのに、イケメンと言われたくなくて演技の勉強を頑張ったんよ…ほんま性格のええ子やわ〜」とかナチュラルに言ってくるので、◯◯君はオカンのテニス友達の息子か?とびっくりします。このイケメン俳優のイケメンと言われたくない主張、オカンはしょっちゅう褒めているので、これは本人達も分かって言ってる営業テンプレのような気がしてきました。この主張が刺さる層は確かに存在している…。
ええとつまり、かわいいかかわいくないかは評価のソースが100%自分にあるので、赤の他人である推しに関してはなるべくそこを軸に話したいなあということです。作品に関しては観るために対価も払ってますし、他の作品に比べて新しいとか完成度が高いとか、つまらないけど自分は好きだとか、多少の客観性は持ちたいし持ちえると思ってますが。孫はもう孫なので、立って歩いて喋ってるだけでえらいし、ものちゅっごいかわゆいです。

前置きが長くなりましたが、闇金ドッグス4・5について書いたので他の忠臣さんシリーズについても書くことにしました。愛読してるブログがいつも公式動画やあらすじ引用を使っていて、なるほどプレゼンするならそういうのもないとダメだなと思ったので真似します。俺の話を聞いてくれ!

 

闇金ドッグス2

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裏社会や闇金に関わる人間たちの生きざまを描いた「闇金ドッグス」のシリーズ第2作。前作に引き続き、ヤンキー映画「ガチバン」シリーズにも登場する安藤忠臣が主人公となる。イケメンホストの須藤司を雇い、闇金稼業を続けている安藤。ある日、債務者の岡林が、恋人であるスナックのママが手術費用として200万円が必要なため、追加融資をしてほしいと頼んでくる。これまで真面目に返済している岡林の実績を信じ、条件付きで200万円を貸した安藤だったが、岡林は資金繰りがうまくいかずに行方をくらましてしまう。主人公・安藤を、前作や「ガチバン」シリーズ同様に山田裕貴が演じ、ミュージカル「テニスの王子様」や「仮面ライダー鎧武(ガイム)外伝」の青木玄徳が須藤役で共演。

闇金ドッグス2 : 作品情報 - 映画.com

おすすめ視聴方法:Amazonプライムビデオ

村山ちゃを知ってる人にはとりあえず2をゴリ押ししています。わたしの周りは明らかに須藤より小中の方が好きそうな人ばかりなので1でもいいんだけど、話の重さには耐えれても良夫の床オナパートが映像としてショッキングすぎるんだもん…2を楽しめたなら、ガチウルか1を勧めています。ガチウルのプレゼントークは「窪田くんが!窪田くんが出てるから!!観て!!!!」です。オタクはみんな窪田くんが大好き。

2はシリーズ中、一番ほのぼのと楽しめると思います。ママの毒親っぷりと岡林が最後ママを買うところがイケタニマサオ〜!って感じですけど、まあ大体火サスと同程度のブラックさなので。シナリオがいいですよね。起承転結がはっきりしてて、ちょいサスペンス風味もあって、分かりやすく勧善懲悪で、笑うところもいっぱいあって、Vシネマに求められている(であろう)下世話さもある。山田裕貴と青木さんは遺憾無く顔面力を発揮してるし、忠臣さんはちゃんと一日二食ぐらいは食べれてそうだし、毎日お風呂に入ってきれいなシャツに着替えてそうなので安心。1時間半の娯楽として100点満点だ!火サスのかわりに地上波で流せませんか。そういえば、てっきり旧ラスファイとは別におうちがあって忠臣さんは通いだと思ってましたが、4を見る限りあそこで暮らしてましたね…須藤と一緒に……。口座作れない〜車買えない〜もてっきり過去を振り返っての自嘲かと思いきや、足洗って5年たってない今も継続してるみたいだし。きっとヤクザ時代は回避のツテがあって、手間はかかっても困ることはなかったんだろうな。闇金に転身して、とりあえずご飯食べられるだけのお金は稼げるようになって、じゃあ次は家だ金の保管場所だってなって初めて自分のいた世界がどんなところだったのか、本当の意味で理解する日々があったはずですが…1と2の間の話、今からでもつくれませんか。高岡奏輔の生存確認から始めよう。
序盤のベッショさんに取り立てに行くところがすごく好きで、ループ再生しながら寝落ちるのが年末の日課でした。その頃忙しすぎて多分ちょっと病んでた…初対面の相手にイキって恫喝することしか知らなかった忠臣くん(18)と、営業トークからの恫喝からの猫なで声で懐柔というスキルを手に入れた忠臣さん。クールなキャラを演じるとき、クールな顔でクールな喋り方をしてた山田裕貴と、優しく微笑みながら外道になれる山田裕貴。安藤忠臣は完全に山田裕貴のドキュメンタリーだ。4・5ではさらに表情も変えず、声も発さず、目で見つめるだけで怒りも悲しみも表現してた。そりゃ撮ってる方は面白いだろうなあと思います。

ひとつだけわからないのが、なんで須藤を拾ったのかというところです。目の前に群れからはぐれた野良犬がいたらほっとけないのが忠臣さんですが、須藤のその事情が明らかになるのは3だ!まあ2と3は脚本同時に書かれてるんだろうし、3に書いたからいいやってことかな…2と3でそれぞれ同じ話したらくどいもんな。多分、それまでにも女客の扱いで困ることがいっぱいあって渡りに舟だったのかな。それでいいや…。
まだ自分の中でふわっとはしてるんですけども、5で沼岸にお金を渡そうとしたキヴィマキを怒鳴りつけたのも、沼岸の結末を知って落ち込む須藤に「取りっぱぐれなくてよかったじゃねえか」と笑ったのも、客である沼岸との一線というより、群れに迎え入れた同胞への躾や慰めなのかなあと今は解釈しています。自分のいる場所では、誰かを助けるということは助けた人と助けられた人の両方が助かることではなく、助けた人と助けられた人が入れ替わるだけのゼロサムゲームであることを忠臣さんは知っている。溺れかけた子供を岸にすくい上げた西口は、子供の代わりに沈んだ。だから忠臣さんは浮き輪があれば投げるけど、決して手は差し出さない。岡林に縋り付かれても下は向かない。浮き輪、探しにいっちゃうんですけどね、いつもいつも。もちろん、そうではない両方が助かる世界はあって(むしろ世の大半の人はそちらにいる)その扉を勇人にだけ見せたのがガチバンウルトラマックスなわけですが、忠臣さんが見る日は来るんでしょうか。
そもそも、忠臣さんってなんのために生きてるんでしょう(突然)。情や場に流されるタイプの割に、もぅムリ死んじゃぅ…ってなったことないですし。ニュージェネの時はメンタルがヘラりかけてたし(推定:不眠と拒食)、死ぬかもしれない状況を恐れてもいなさそうなのに、死にたがりでもない。かといって生き汚い感じもしない。死ぬときはさらっと死にそう。結局強くありたいのかな。弱い者は死ぬ。だから死んだら自分が弱かったことになるから生きる。忠臣さんが強いから好きだという虎ちゃんは獲物を狩ってその肉を食らう以外に生きる術がなく、草を食べたり人から与えられた餌を食べては生きていけない。いや後者はできるけど、多分それはもう虎ではない。須藤がいかにもわんこ!なのに対して、忠臣さんはネコ目だし猫背だし、全体的に猫っぽい。でも闇金「ドッグス」だから犬なんですよね。猫と犬の違いは何かと考えたらやっぱり群れを作るところかなあって思うんですけど、一匹で生きる虎に憧れながら、群れを作る本能故にボスを戴くかボスになるかのどちらかを選ばざるを得なくて、結局はボスになる方を選んでいるけど名前は忠臣。闇金ドッグス製作陣はドSの集団か。

2について書きたかったのに忠臣さん総括みたくなってしまいました。2はふつーに面白いのであまり語るところがないんだ!オタクはみんなアマプラ入ってるはずなので何も考えずに観てくれ!!ここ!あともっと忠臣さんについて知りたいこといっぱいあるので、AMGさんは次回作に出演できるかもしれない権なんてどうかしてる企画でなくPと監督のお二人とイケタニ先生で安藤忠臣を語るスタッフナイトしてくれませんか。シネマート新宿のスクリーン2ぐらいなら埋めれる気がしますし…。孫は来なくていいです。孫が闇金ドッグス5を紹介した時の説明「どっしりとした、しっかりとした、重厚な作品」ですからね。ボジョレーヌーボーかよ!?

余談ですが、孫本人時の感想は大体かわいいか美しいかブスなんですけど、1回だけやばいちょうかっこいい!ってなった時があって、potの過去記事で根岸拓哉くん、土屋シオンさんと三人でキックボクシングに初チャレンジしてるやつです。決してお二人をdisりたい訳ではないんですが、ふらふらボスンという感じのパンチなのに対して、孫はバシッズバッと音が違うし、パンチ→キックのコンボ決めてもふらついてなくてかっこいい!惚れる!って思いました。でも着ていた服が24カラッツだったので一瞬で冷静になりました。危なかった。ありがとう24カラッツ…スポーツの素養があって体幹がしっかりしてるというのは問答無用にかっこいいな。LDHメン全員に漂う謎のかっこよさオーラも結局それかもしれない。あゝ荒野、楽しみです。