強く生きる

HiGH&LOWと山田裕貴関連用。本業はオタクです。

推しが実質ヒロイン(破裏拳ポリマーネタバレ感想)

polimar.jp

1974年にタツノコプロが生んだ同名アニメを溝端淳平主演による本格アクション映画として実写化。スーツを身に着けた者が最強の力を手に入れてしまうことが危惧され、開発が中止となってしまった特殊装甲スーツ「ポリマースーツ」。数年後、警視庁はポリマースーツの開発を再開するが、テスト版のスーツが何者かに盗まれ、犯罪に悪用されてしまう。スーツ奪還のため、手元に残る完全版ポリマースーツの使用を決めるが、スーツの起動に必要となるのが、最強拳法・破裏拳流の奥義を身につけた放浪のストリートファイター、鎧武士(よろいたけし)の声によるダイアローグコードだった。

破裏拳ポリマー : 作品情報 - 映画.com

まず最初に、そろそろこれを認めなくてはいけないと思ってたんですけど、多分わたし特撮がダメな人間なんですよ。こんなに今めろめろになってる孫ちゃんがたくさん観れるはずのゴーカイジャーは何回チャレンジしても数分でしんどくなるし、好みの近い友人がこぞって絶賛してて好きな声優さんも出てる電王も6話あたりで諦めたし、虚淵脚本?見なきゃ!で挑んだガイムは1話で力尽きました。よわすぎる。特撮もやってる脚本家のアニメ作品は好きなものが多いし話そのものがダメなんじゃなく、もう特撮のあの独特の演出が肌に合わないんだと思います。そもそも話理解できる前に脱落してる…そんな訳で、正直なところポリマーも自分には合わないかも…な予感はあって、孫ちゃんの出番とアクションを楽しもう、ぐらいのつもりで完成披露イベントに臨んだんですけど、これがもうすげーー面白かったんですよ!楽しかった!
とにかく話のテンポがよくて、108分とやや長めな割にまったく中だるみがなかった。登場人物がみんなキャラデザ通りのキャラで、話もベッタベタにベタだからキャラや展開の説明に余計な尺を使わずガンガン話が進むし、体感数分置きにバトルしてるけど、これがちゃんと生身だったりスーツだったり一人対多数だったりガチンコ勝負だったり拳法だったり柔術だったりとバリエーションに富んでて、しかも一戦闘はさくっと終わるので飽きるタイミングがない。話も、鎧武士の物語と来間譲一(以下シャーロック)の物語がそれぞれ別軸で進むんですけど、最後ちゃんとひとつの物語になり、それぞれ別の強さを手に入れて大団円だし、ポリマー着て戦う肉体派の鎧さんは結構頭脳派だし、生身で戦ういかにもエリート刑事っぽいシャーロックは結構バカだしその凸凹バディのバランスも良かった。これ絶対脚本が面白いやつだ、と思って脚本家さんのウィキペディア確認したら、つり球(だいすき!)の話が動く回を担当されてる方でした。うわーー超なっとく!面白いエンタメは話の展開が早い、が持論なんですけどまさにそのお手本みたいな映画でした。
ちなみに特撮っぽさがなかったかというとそんなことはなくて、うわあ特撮だーーみたいなテイストはちょいちょいあり、そこはやっぱりわたし的には苦手だなって感じたので、逆に特撮好きな方はちゃんと満足できるだろうし、その苦手なところが気にならないぐらい全体として面白かったので、特撮あんまり…な方も楽しめると思います。ビール片手に気軽に、でもハンカチもいつでも取り出せる状態で観てほしい作品。5月13日公開です。はよもっかい観たいよー!

 

natalie.mu

以下はイベント部分のレポと下の方にネタバレありの本編感想です。

・客席におじさま…というかおじいさま寄りのおじさま率が高くてびっくりする。タツノコファンの方なのかな。おたくの大先輩とおぼしき二人に挟まれて観ました。途中ふきだしちゃってすみませんした。
・孫ちゃんは前髪下ろしたふわふわ頭にネイビーのジャケット&クルーネック白シャツだった。すごい好きなやつ…メイクさんスタイリストさんありがとう!いつも思ってるけど今回もあーーー顔が好きーーーってなった。この顔眺めてるだけで幸せになれる。
・山「今日は(中略)おなしゃーーーす!」「テンション高いですね」山「パッションがあふれちゃいました」
・山「この作品はアクションだけじゃなくて、すごくヒューマンです」久しぶりにヒューマンでたーーと笑ってたら締めの挨拶で溝端さんも追いヒューマンしてて震えました。
・日常生活での必殺技は?の質問、打ち合わせ時は孫ちゃんは回答しないはずが、「必殺技はあるでしょ」って相槌うっちゃったばっかりに最初に回答するはめに。山「必殺技は『言霊』です。落ち込んだときは鏡にむかって『俺天才!俺天才!(ドヤ顔)』って言う」
・溝端さんの必殺技「嫌な相手にはすごいっすね返し」の実演のために嫌な先輩役を即興で。山「おー最近どうよー」溝「すごいっすねー!」山「こないだ飲みにいったらさー、人集まっちゃってさー」溝「すごいっすね!」…の話も終わって、次の話題にいった頃に、山「あの、あんな先輩いないですから(おろおろ)」溝「お前が反省するとこじゃないから!」
・その後も何か言うたびに「大丈夫ですか?」「え、今のでよかったですか?」ってきょどる孫ちゃんKAWAII~登壇時も出入り口の段差に気をつけてといわれたのに対して「そこで転んだほうがいいですか?」って心配してたらしい。溝端さんがお前それ病気だぞ~大丈夫だから!みんな味方だから!ってよしよししてあげててすごいほのぼのしました。後輩力が高い。
・安定のマイク両手持ちでしたが、破裏拳披露時に溝端さんのマイクを持ってあげてて、マイク二刀流で溝端さん・監督のスパーリング眺めてるのも、溝端さんが何か話そうとするたびに、ぴゃってマイク差し出すのも超かわいいでした。そりゃこんな後輩いたらかわいがってしまう~。
・司会「山田さん、転身(ポリマー変身時のセリフ)って漢字でどう書くか分かります?」山「あの、おればかだとおもわれてるんですか?」この回答が完全にひらがなでしたありがとうかわいい。
・(質問失念)山「自分が何の役に立ってるのかな、誰の力になれてるのかなってよく考えるので、なれるならヒーローになりたい」
・同日会見した某アスリートに関する質問への回答がうまくまとめられず、「(スベったの意で)フィギュアスケートしちゃいました」っていいながらくるんと回ってたの、控えめに言って天使でした。
・退場時にかかったテーマ曲のリズムに合わせて、かくかく変な動きしながらハケてってました。今日も最後までかわいかった…。孫ちゃんのかわいいだけで明日も仕事がんばろって思えるから、ほんと生まれてきてくれてありがとう。


【ここからネタバレあり本編感想】

 

・予告動画のお色気シーンが美人女優さんお二人でなく、全部山田裕貴に振られてたけど、本当に本編も完全に山田裕貴がヒロインだった。な、何を言ってるかわからねーとおも(略
・仲間が自分をかばって死ぬ、誰よりもまつ毛が長くてバッサバサしてる、ヤカラ集団にさらわれて酷い目にあわされる、耳にふーされて気を失う、顎クイからの強引にキスされる、ヤカラ集団にさらわれて酷い目にあわされる(2回目)、革ベルトでベッドに拘束される、闇落ちした恋人(強い)と心中しようとするも生きろそなたは美しいみたいな展開になる、泣き崩れたところを主人公によしよしぎゅっぎゅされる、ついでに頭ポンポンもされる。ラストは二人で海を見ながら主人公のことをはにかんで名前呼びする。
ヒロインだ…?(困惑)
・原さんは……だし、柳さんも実質コロ助ポジだったので複数ヒロインのうちの一人とかでなく、ガチで正ヒロインでした。なにを、どこを狙われてるんだ…こわいよー。正直に申し上げて、鎧さんとシャーロックにはそういうの求めてないのでこれ以上はいらないです!でも今回の先輩後輩感はめちゃかわでした!このままでいて…。
・そもそもシャーロックはなんで銃を撃てないのかとか、そういう性格なのに警察を志して、さらに重要プロジェクトに抜擢された経緯とか、後から考えたら結構説明されてないこと多いな?でも観てる間は「それがシャーロックという人間だから」で全然気にならないし、それだけの説得力ある演技できるのが山田裕貴の魅力だなー、と。うまいことハマってる役の時の、情報量の多さというか作中以外の部分の背景を感じさせる感はすごい。ちょっとした仕草とか、ぽろっと漏らすひとりごとの言い方とか本当によかったです!
・シャーロックもそうだし、鎧さんもテルも語られてないエピソードの構想が色々ありそうだし、掘り下げポイントいっぱいあるので続編作ってほしいなあ。ヒーロースーツと生身っていう組み合わせがいいので、シャーロックは転身しなくていいです。ここ絶対。鎧さんは後ろに守る相手がいる方が強くなれるタイプだし、頭が回る分、迷いもある鎧さんの後ろに頑固で折れない心を持ってるシャーロックがいるのがいいんですよ。でも酷い目にはあってほしいです。鼻血まみれで妙にエロい革ベルトで拘束されてた時は変な声出そうになったけど一体誰の性癖なんだ。拘束はベルトより拘束着の方がすきです。
・孫ちゃんが原さんをくの字にするところも変な声出そうに…ていうか出た。いい歳して箸が転んでも笑うゲラなんで笑い死ぬかと思った。手に汗握るシリアスなシーンのはずなのに!ハイローのせいで!ハイローのせいで!!
・ちょっとくの字流行りすぎじゃないですか…くの字にする側はやれたので、やっぱりガキロックではくの字にされる側もやろう。
・ネオトキオとかリトルアジア地区とかその手の世界観っぽいのに警察も銀行も病院も公園も最後の謎の倉庫も全部すごい普通の現代日本だった。予算…かな……。原作がそういう設定みたいですが、これに関してはいっそ削って現代日本だけどテロリストはいる、って世界線にすればよかったのになって思いました。
・もうちょい色々褒めたいんですけど、細かいところ思い出そうとしても「シャーロック、お前まつ毛長いんだな…」しか出てこない。某作品かよ〜まあ絶対リサーチしてますよね。あれ好きな人もきっと楽しいと思います!観てね!

 

J MovieMagazine22のガキロックネタバレがひどい

このブログ、同担の方がどれぐらい読んでくださってるのか全く分からないのですが、ガキ★ロックを非常に楽しみにしてる身としてこれはあ、あんまりだあああああとなったので…。J MovieMagazine22の山田裕貴の記事が、お写真は非常~~~によく、ページ数も多くて、インタビューもしっかり色々聞いてくれてとってもとっても良かったんですけども、ものすごいガキ★ロックのネタバレだったんですよ!!!!!!
金山龍太の過去エピソードと、何エンドになるか(お察しください)も読めば分かっちゃう内容でした…道を踏み外した龍太くんが源の友情パワーによってくの字…じゃなくて救われる話になるだろうことはもうキャラデザみたら分かるんで、その辺は別にいいんですけども、それ以外は知りとうなかった…毎週金曜の配信をもっとワクワクしながら待ちたかった…。

元々ミステリ読みでもあるので、注意書きのないネタバレは悪・即・斬って感じなんですけど、ガキ★ロックは漫画原作とはいえamazonビデオ分はオリジナルだし、今日日オリジナル作品って滅多にない中で、やっぱり先の展開を誰も知らないっていうのは魅力の一つだと思うんですよ。興味を引くためのちょい出しはありですが、何エンドかまで出しちゃうのはやっぱりチラ見せの範囲を越えたネタバレだと思います。知ってた方がより楽しく観れるという情報じゃなかった。映画雑誌の中の人がそれを分かってないはずもないし、記事チェックの段階でも考慮できなかったんでしょうか…悲しい。アンケに文句書きまくってやる!と決めましたが、もしまだ読んでない方がいればせめて、との思いでここに書きます。写真は本当にいいし、配信前の今の時期の公開でなければインタビュー内容もとてもよかったので、事前にネタバレ読みたくない方はJ MovieMagazine22を確保しつつも、薄いアンソロに地雷作品があったときのごとく、そっと該当インタビューページをセロテープで糊付けしておくことをオススメします。鍵垢でないツイッターやってたら【悲報】【拡散希望】してるところですよ。絶許。

推しがドライヤーかけない問題

前に言いたいことは直接言え派だって書いたんですけど、その気持ちは変わらないんですけどこればっかりはお手紙に書けるようなことでもないし、でもどこかに向けて大声で王様の耳はロバの耳しないと耐えられそうにないんで言わせてください。とかいいつつ半分は面白すぎて黙ってられないだけなんですけど。
わたしものすごい作画厨なんで、推しに関する悩みはほぼ全てビジュアルに関することばっかりで、これまでもただただ前髪重めボブが見たい人生なのに新しいお仕事の髪型が全然好みじゃない問題(多発)とか、下半身のサイズがゆったりめ(婉曲的表現)なのに出演作のキービジュのお衣装がぴちぴちのジャケットに膨張色のボトムでせめてサイズ感のあったジャケットを着せてやってくれ問題とか色々あるんですけど、その一つにヘアメイクしてもらってない時の頭がぼさぼさ過ぎ問題がありまして、きっと前日の仕事が忙しくてお風呂入ってそのまま乾かさずに寝ちゃってるんだろうなあかわいそうによちよちぐらいに思ってたんですけど、先日届いたファンクラブの会報のアンケートコーナーにお風呂上がりにドライヤーをかける派かかけない派かの設問がありまして、グループ12人中、推しただ一人がかけない派だったんですよ!!!ウソだろ意図的にかけてないのかよ!しかもグループの中で一人だけって!え…芸能人6年目だよね?しかも割としっかりイケメン俳優カテゴリに属してるのにドライヤーすらかけないってそれありなの?なし寄りのなしじゃないですか?!
ドライヤー使わないこと自体もおかしいし、あとの11人がみんなちゃんとドライヤー使う側に名前を書かれてるのに、一人だけ使わない側にぽつんって書かれてる誌面がもうめちゃくちゃにおかしくて最初ゲラゲラ笑ってたんですけど、ちょっとこれ笑い事じゃないことに気が付いてしまって。もうこの際、頭ぼさぼさなのはいいんですよ。頭ボサボサ髭伸ばしっぱなしクロックスでコンビニいっちゃうありのままの推しでいてくれたらいい。推しの髭面好きだし。そんなことより日常的にドライヤーかけないということは明らかにキューティクルと頭皮に良くないんですよ、つまり、ぶっちゃけハゲるぞっていう。体毛濃い人間はハゲやすいって確定的に明らかじゃないですか!?わたし割とハゲ嫌いじゃないですし、前髪が後退してくタイプのハゲはむしろ好きなぐらいだし、九十九さんや登坂広臣みたいな顔ならそうなってもそれはそれで渋くていいなーぐらいに思ってますけど、推しの顔立ちは多分ハゲと相性悪いし、そもそも後頭部薄くなるタイプのハゲは顔関係なくダメだし、ハゲてもかわいいかわいい思えるかちょっと自信ないんで、ほんと、ドライヤーはかけてください!
ペット用のドライヤーを使うと一瞬で髪がかわくというライフハックを先日見かけたのでそれをプレボにぶち込むべきなのかとか、そもそも事務所は自分とこの所属俳優にヘアケアという概念がなかったら会報に載せる前にとうひだいじにするように厳重注意してくれよとか、ここ数日ぐちゃぐちゃ考えてたんですけどなんかそんなことで悩んでることがあまりにしょうもな過ぎて、突然にどうでもよくなったのでここに吐き出して供養とします。自分暇人すぎじゃないか。もっと考えるべきことあるだろう…はい…そうだね…はい…。でも推しの頭皮だって大事なんです。推しにハゲて欲しくないんスよ!(byヤマト)直接は言わないけど、もし今度流れ星をみかけたら推しがちゃんとドライヤーかけてくれますようにってお願いしようと思います。あと、今はおでこがちょっと狭めで、多分もう少しおでこが広くなった方がデコ出しの髪型が似合うようになるのであと1センチぐらいは後退してくれた方がむしろいいと考えたらちょっと大丈夫になった。それにしたってドライヤーは、かけよう。

HiGH&LOWというユニバース

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もうすぐHiGH&LOW THE RED RAIN(以下赤雨)の円盤がでるということで、自分の中で振り返りを。上の写真は赤雨前夜祭の時に作っていったものです。初うちわなのでガッタガタなのは許してください。当日、まさか鬼邪高勢が来るとは1mmも思ってなかったので鬼邪高に向けてとかでなく完全にHiGH&LOWという作品に向けてのメッセージでした。実際には鬼邪高3人が登壇してめちゃくちゃびびりましたが。前夜祭のことは何度思いだしても幸せな気持ちになれるのでいずれレポりたい。わたしはこの先一生、じゃぱらーんのイントロを聞くだけであの時の嬉しさを反芻して元気になれると思う。

前夜祭の話はさておき、HiGH&LOWにはまって鬼邪高の女になってからは、とにかく村山ちゃに卒業してほしくないということばかり考えていました。8月末が初見で、あんまり普通の上映が残っていなかったこともあって応援上映には結構通った方だと思うのですが、ED中の鬼邪高に背を向けるシーン、あそこで毎回卒業しないで!やめないで!!って絶叫してました。なんならタツヤさん逃げて逃げてーのシーンより必死だった。今は、なんであそこまで必死だったのか分からないぐらい平気です。EDで寂しくなるのは変わらないですが、でも2以降では鬼邪高に居続ける村山良樹より、鬼邪高を卒業したあとの村山良樹が見たい。卒業してSWORDのOが二つになっちゃったら話ややこしいわ!とは思うので、あのEDのシーンはなかったことにしてしれっと例のソファでごろごろしててくれてもいいんですけど、いつかHiGH&LOWが終わる時には鬼邪高でないどこかに辿り着いていてほしいという気持ちがはっきりとあります。
卒業が平気になったのは、当時山田裕貴の仕事をHiGH&LOWしか知らなくて、もっと見たいから卒業されたら困る!だったのが、他にもいい仕事いっぱいしてるのを知って、そこで山田裕貴分を摂取できることが分かったからというのも大いにあると思うんですが(なお、闇金ドッグスファイナルとか言われたら火炎瓶作成してカチコミにいく自信があります)、やっぱり赤雨の存在が一番大きいです。ザムにはまって、謎のハイテンションで応援上映いきまくってた時、だんだん慣れてきたとはいえやっぱり琥珀さんのシーンはちょっと笑っちゃってたんですよね。初見時、AKIRAのシーン長えよ~~だったのが回を重ねるうちに実質一瞬になったし、コブラちゃんやヤマトの悲しみがかわいそうで、泣かないでっていいながら一緒にうるっとはきてたけど、琥珀さんはこの輩サーの姫、困ったちゃんだなーぐらいの認識でした。それが、赤雨が公開されて10回以上通った後に文芸坐一挙イベントで久しぶりにザムを見たとき、琥珀さんが寂しくて悲しくて涙が止まらなかった。大号泣です。変われない琥珀さんが、最終的に変わることを受け入れて、でもそこに至るまでに受けたたくさんの痛みが辛くて悲しかった。そうなったのは多分赤雨大量摂取によって、HiGH&LOWという物語が捨てることと変わっていくことは違うこと、変わるには痛みを伴うこと、誰かが居なくなっても残るものがあることを執拗に描くための物語だと理性ではなく身体で理解できたからかなと思います。そしてきっと最終的に、人は変わらなくてはいけないという結論に至るであろうことも。辛い。変わりたくないよなあ。このままずーっと今のそこそこの体力とそこそこの資金力を持って楽しいことだけ追っかけて生きていたい。だから琥珀さんを見てると辛い。雅貴を見てると辛い。ここまで大量の金と時間と人力をつぎ込んで、自分に言い聞かせるための物語を作らざるを得ないHIRO神が辛い。でも、その辛さがまたHiGH&LOWの良さなわけです。困った!

山田裕貴の良さは「無」だと思うって何度か書きましたが、HiGH&LOWドラマ一期は本人のインタビューでも言ってたように中身に「きょうき」が詰まってたと思うんですよね。鬼邪高をHIRO神が気に入って二期でも出番を、という話になって出来た追加エピソードでは明らかにキャラデザもキャラ設定も変えてきた訳ですが(HiGH&LOWのこの辺の融通力の高さ、だいすき!)、山田裕貴の持つ無っぽい感じ、ふわふわとでも貪欲に中身を探してる感じに寄せてきたことには本当に感謝しかないんですが、琥珀さんや雅貴のように変わりたくない人間に対して、村山良樹はきっと軽やかに変われる人間なんだなって。SWORDの中で、鬼邪高だけが今のトップが作り上げた組織ではなく*1、学校といういずれ出ていくことが決まっている場所なわけで、きっと頭になった瞬間から次のことを考えてたんだと思います。ただ、それは鬼邪高を背負う次の誰かのことではなく、鬼邪高の次に自分の中に入れるものを何にするか、だったのがコブラちゃんに勝てなかった時*2から、次を託せる誰か、になったんだろうなあと。まあ村山ちゃんは轟にって思ってるっぽいけど、当の轟はまだ全然納得してないだろとか、もうちょい学ラン姿見てたいよおとかいろいろありますけど…村山良樹の次のステージが見たい。琥珀さんの次の居場所が見たい。ノボルを取り戻して、琥珀さんも取り戻して、これでまた昔に戻れると思ったコブラちゃんが山王街の再開発をどう受け止めるのか見たい。二人きりの兄弟になってしまった雅貴の新しい幸せが見たい。漫画だとこうは考えなかったと思います。登場人物に歳を取らせないこともできるし、作者が死ぬまで延々と同じことやってたっていいし、中には死んでもやってる作品もある。HiGH&LOWは変わっていくことを楽しみたいし、楽しませてくれるんだろうなあと思うと幸せだし、終わる頃には自分もちょっとはマシな人間に変わってたいですね。

ちなみに、「HiGH&LOWというユニバース」という表現はどこで出たかは忘れちゃったんですが間違いなく公式からの発言で、このワード、めっちゃ最高だと思います。

*1:そんな鬼邪高のキャラソンだけがオリジナルでなくカバーなのもすごいと思う。

*2:一期のコブラ村山戦は村山ちゃん棄権につき不戦敗だと捉えてたので公式的にも世間的にもコブラ勝利扱いなことに毎回びっくりします。

推しの奥行きが実質2mm(闇金ウシジマくんpart3感想)

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時間がなくて円盤も録画も積みまくってます。これもかなり楽しみにしてたんですけどようやく観ました。忠臣さんを見てるとモモに出てくる灰色の男達を思い出すんですけど(人間から奪った時間をタバコにしてすぱすぱ吸ってるアレです)忠臣さん、お金じゃなくて時間貸してくれないかなあ。ちなみに、amazon限定ディスク付き版は肝心のディスクの中身が間違ってたらしく、後日再送してくれるらしい。開封する前にその連絡が来てたのでどうしたらそんなミスが起きるんだ?と思いながら開けたら限定ディスクは普通のROMに焼いてあるわ盤面もインクジェットプリンタの印刷だわでめっちゃびっくりしました。あの普通のROMが入ってるプラケースに入って、マステで円盤のパッケージに貼り付けてあるっていう。同人ROMかよ。
で、ウシジマくんですがすごく続き物の途中だなーそして漫画原作っぽいなーという印象でした。いやまったくその通りなわけでいきなりこれから観て評価すんなよ、と制作側に言われたらまあその通りなんですけど…。ちなみに原作は最初のほうだけ読んでて実写は今回がはじめてです。エピソード詰め込みすぎ人多すぎ話とっちらかりすぎで、ちゃんとどこから観ても単体で楽しめるように作られててエピソードにもキャラにもほどよいリアリティのある闇金ドッグスの方が面白く…ないです…か…?ただちらっと出てくる高橋メアリージュンの女闇金屋がめちゃくちゃ雰囲気あるし、他にもウシジマくんの仲間や同業者やらの方が気になる感じだったので話の本筋はそっちなのかなあ。多分、漫画ならコミックス5冊以上分はあるエピソードを1本にまとめてますよね。漫画という媒体で、毎週20Pちょいずつのペースで読んだほうが面白いだろうなあというのが正直な感想です。しかし、カウファイはラスファイと違って5万円も貸してくれるけど先に利息引かれるしトゴだし闇金にもいろいろあるのだなあ。これはもう闇金ヤクザ*1として闇金リアルゲーム*2も観なくてはいけないのかもしれない…。

山田裕貴はビジュアルは最&高だけどすごいぺらぺらしてた。情報商材ビジネスのナンバー2というものすごい薄っぺらい役なのでちゃんとそのぺらぺらさを出していたんだろうけど、あまりにぺらっぺらなので、別に本人呼ばなくても等身大スタンディ立たせとけば十分なのでは?と思った。というか実質的に等身大スタンディだった。あ、置いてある、みたいな。かわいいから部屋に欲しい。これ原作ファンならまだしも、他の俳優さん目当てで観てる人には印象に残らなそうだなあと思いながら観てたら、終盤清栄先生が本性を見せるシーンがあってそこで突然厚さ2mmのスタンディから血と肉のある生身の人間になった感があって、その一瞬がめーちゃーくーちゃーよかったです。ぞわっとした。やっぱり山田裕貴の演技、好きなんだなあ。円盤の特典ディスクにはカットとなった未公開シーンも入ってて(いいサービス!)、そこに清栄先生のキャラを肉付けするようなシーンが2つ分あったんですが、本編はひたすらスタンディ状態だったからこそ最後の本性出すシーンが引き立ってたので、その2シーンはやはり削除でよかったのだ…と思いました。あと未公開の1シーン目、孫ちゃんの顔が大好きなわたしでもちょっとびびるぐらい目が巨大な虚で怖かった。あれ映画館のスクリーンなんかでみたらその晩、夢にみそう。青鬼か。目ってでかすぎても怖いんだな。清栄先生の得体の知れなさをあらわすシーンだったのでそれで正解だとは思うんですけど…。りなと沢村の未公開シーンは本編に入ってた方がよかったかなあ…この二人の行動原理が分かりづらく共感しづらいのが話がとっちらかってるように感じる原因だと思うので。
メイキング映像は、パーティのシーンで孫ちゃんがメイキングカメラに映りに来るところがすごいかわいかったです。ぴょこって顔出してくんの。かわいいかよ。本編の出番の少なさの割にはちゃんとメイキングのインタビューの尺もあってありがとうありがとう。口が斜めってる分、片頬だけで笑うあの感じが好きな人多いと思うんですけど、その顔を惜しみなく出していました。あと初日舞台挨拶の感想は「この等身大スタンディでけえな!」でした。他の出演作の挨拶を見るたびにLDHメンの平均身長の高さを思い知る…ぼく明日も…。あと着てるスーツの模様がダズル迷彩っぽい。コンテナ街決戦時のバーニーもお衣装がダズル迷彩っぽいなっていつも思います。

ところで…イヌイってウシジマくんのことが好きなの?教えてエロい人!

*1:人に闇金ドッグスをゴリ押しプレゼンするお仕事

*2:闇金ウシジマくん闇金ドッグスに続く闇金ジャンルの衝撃作、らしい。D2の大久保祥太郎さん出演。

念診断なら具現化系

にハンタ読んでるか心配って書きましたが、今時の26歳ワンピ好きはハンタも読んでるらしい。よかった。安心した。やっぱハンタの面白さはあらゆる年代に通用するのだ…!ハンタオタ用語的にはクロロ=前髪おろしてるとき、団長=前髪あげてるとき、で呼び分けてる感ありますけど、孫ちゃんがやりたいのは前髪あげてる方なんだろうなあ…いやジンだよ。武蔵みたいな無造作頭に無精髭のビジュアルでジンぴったりじゃん。ジンならヤンキーみもあるし。年季入った冨樫狂信者なんで譲らないですし。絶対に孫ちゃんよりわたしの方が団長のこと好きだし。
前髪おろしてる方は村山ちゃんにも近いし結構ありだとは思うんですけど…いや、団長の方もビジュアルは相当いけてると思いますけど、ぶっちゃけ見たいですけど、本質的なところでキャラが違うように思うんです。そういえば、去年の11月のブロマイドが銀髪にブルゾンで、もうもんのすごい赤木しげる(19)だったんですよ。やばいこの赤木しげるめちゃめちゃかわいいしめちゃめちゃいけてる!動いて喋って雀卓の前で血抜かれてるところ見たい!!ってテンション上がったんですけど、でもじゃあ赤木しげるかというとなんかそれも違うなあって。赤木しげるも団長も、いかにも漫画なキャラですけど、二人に共通してるのは全てがどうでもよくなれるところだと思うんです。目的のために、あるいは単なる衝動で、何もかもを心の底からどうでもいいと思うことができて、何の躊躇もなく奈落の底へ飛び降りることができる。対して、村山ちゃんや忠臣さんや、わたしがやってほしいって言ってる合田雄一郎なんかは狂気も暴力衝動も持っているけど、最後のギリギリのところで足を踏み出せず、とどまってしまう人たちだなあと。自己肯定感が低いと生きづらいとかいわれてますけど、それ以前に自己規定が薄いんだと思います。自己と世界を隔てる自分という輪郭はあって、だけど中身が入ってなくてがらんとした空洞しかなくて、ずっとその空洞を埋められるものを探していて、その渇望があるから世界に対して徹底的に諦めることができない。もしかしたら探してたものがみつかるかもっていう希望を捨てられない。団長や神域は確固たる自分があるから、世界と自分との価値を客観的に測れるし、低いと判断した方を切り捨てられるタイプだし、狂気キャラという意味では同じカテゴリではあるけど違うんですよね〜。
俳優のお仕事って研鑽によって身につくものもあると思いますが、やっぱり持って生まれた天性の雰囲気ってあるわけで、例えば福士蒼汰なら超高出力の彼氏力だったり、菅田将暉だったらファムファタール感だったり。山田裕貴のそれってなんだろうと考えたんですけど、いつも足りない何かを探してる感じかな、と。飢えというほどざらついたものではなく、もっとふわふわとした、定まらなさみたいな。蛇顔とぽやぽやした声のアンバランスさがかわいいって書きましたが、なーんか全体的にちぐはぐなところがあるんですよね。頭小さくて手足も長くてスタイルいいのに妙に猫背だったり。なんとなくいつも世界と自分のありように違和感があって、自分が何者なのか確信が持てない感じ(演技してるときの話です)。なので、役の方にもそういう要素がある作品の時がやっぱりハマってていいなあと思います。村山ちゃんや忠臣さんはもちろん、武蔵なんてまさにどんぴしゃで、こんな役をお前の役だよって渡されて20回以上演じて病まないのかって不安になったレベルだし、植野ヒロシの婚約者がいるのにキャバ遊びしちゃうところや借り物の言葉ばかりつかうところもそうだし、安堂拓海なんかは結局自分が一番したいことはなんなのか分からないまま雲の上を歩いてるような感じがしたなあ。
という訳で孫ちゃんがハンタでやるならジンだし、fkmtなら黒沢です。ジョジョならディエゴです。二人目は実質DIO様なので一人目の方な。宇宙が一巡しても何者にもなれなかったディエゴ。ぶっちゃけイロイコがどうしたいかブレてたせいもあると思うんですけど、ディオ様という器だけがあって、何をいれていいのか分からないまま空っぽのまま退場していったディエゴ。蛇顔なのもスケアリーモンスターやるのにぴったりじゃないですか。どうですか製作委員会の皆さん!

合言葉はラブドリームハピネス

natalie.mu

HiGH&LOW2・3のサブタイトルと追加キャストきたーーーーーー!!!!自分のTwitterから、ファーストインプレッションです。

陳内将、松田凌、廣瀬智紀、このあたりにHiGH&LOWミュの気配を感じるんだけど…ちゃんじんは別として、それ以外ラスカルズにぶちこまれてるし、金爆と若手俳優つかってわたしのラスカルズちゃんとかやろうとしてない?

・ヒロ神が固執してるのはイロイコ同様、死してなお受け継がれる黄金の精神にあるのは確定的に明らかなので、ファイナルミッションとはHiGH&LOWのファイナルではなく、誰かにとっての最後の作戦、すなわち誰か死ぬか既に死んでる誰かが最後に遺したことの真相が描かれると考えて構いませんねッ

わたしのラスカルズちゃん、怖い。(まんじゅう怖いのテンションで)おもわず中目黒に劇場建てられそうな空き地とかないかgoogleマップで探してしまった。劇場を建てた際にはぜひヅカ同様EXILEコスプレができる写真館を併設していただきたい。
山王街のあの骨組みだけのアーケードが取り壊され、新しいものの完成は12月だそうです。エンドオブスカイのタイトルで真っ先に思ったのはそのことでした。撤去開始前に映画の撮影は行われているけれど、コブラヤマトノボルの思い出の場所の消滅と、いかにも巨大資本の再開発の象徴になりそうな新アーケード。それを話に組み込まず、映像にせずしてHiGH&LOWを終わらせる訳がない。なのでファイナルミッションのファイナルはあんまり心配してないです。今夏、仕事がデスマーチ確定してるのでちゃんとハイロー満喫できるよう健康第一で生きねば、と思いました。LDH謹製健康になる水とか売ってくれ。
ひとつだけ残念なのはD-BOYSからの追加がなかったことかな…普段あれだけLDHのドラマに貢献してんじゃん!村山ちゃんもHiGH&LOWの玄関マットとして相当数のオタクをLDHに連れてきたじゃん!個人的に、シュガーレス碓井将大さんが演じたキリオがめちゃめちゃよかったので出て欲しかったなあ。キリンジに使い捨てされるヤク中ヒットマンとか(でも最期キリンジのわき腹に一発ぶちこんでく)、古野の仲間のヤク中スーパーハカーとかなんかそういう刹那的かつアメコミギークポジな役どころがいいです。4以降に期待しておきます!